石川県金沢市で雛祭りに飾られる金花糖を紹介する動画について
こちらの動画は「nippon.com」が公開した「【4K動画】北国の雛(ひな)祭りを彩る金花糖:石川県金沢市| nippon.com」です。
女の子の健やかな成長を願う毎年3月3日の日本の伝統行事である雛祭り(桃の節句)で雛人形とともに飾られる縁起物の砂糖菓子「金花糖(読み方:きんかとう)」を紹介する動画です。
石川県金沢市では、北国の長い冬の終わりとともに訪れる桃の節句をカラフルに演出する和菓子文化として幻の駄菓子「金花糖」を飾る伝統が続いています。
こちらの記事では、金花糖の文化や風習について解説します。
動画では、雛壇の雛人形とともに飾られる、鯛やヒョウタンなどが形作られた金花糖が紹介されます。
まずは動画で金花糖とはどのようなものなのか、是非ご覧ください。
動画でご覧になれる金花糖とは
写真:雛人形
江戸時代、加賀百万石の城下町だった金沢で、雛祭りに君主に献上された南蛮菓子・金平糖(こんぺいとう)や有平糖(あるへいとう)が金花糖の発祥・ルーツと言われています。
加賀藩政期以降は、雛人形とともに飾られる砂糖菓子として庶民にも広がり、結婚式の引き出物としても利用されました。
金花糖の作り方・製造方法は、煮溶かして水飴状になった白ザラ糖(ザラメ)を、熟練菓子木型職人が彫った木型に流し込み、徐々に冷やしながら中を空洞にして作られます。
そのあと型から出して、和菓子職人が一つ一つ食紅で彩色して完成します。
金花糖は、気温・水温・湿度などを見極めて作る技術のいる繊細な手作りの品なのです。
金花糖では、鯛やハマグリ、サザエなどの魚介、たけのこやナス、キュウリなどの野菜、キノコ、桃やブドウなどの果物と海の幸・山の幸が形作られます。
他にオシドリなどの縁起物も作られます。
金花糖と似た商品で「琥珀糖」がありますが、琥珀糖は砂糖と寒天で作られるという違いがあります。
金沢の老舗和菓子屋が現在も丁寧に手作りされていて、通販で山本製菓やまんねん堂などの商品を購入することも可能です。
熟練の和菓子職人でないと作れない手の込んだ難しいお菓子なので、2〜3アイテムの小さな飾りでも価格は3000円程度、大きなものは1万円を超えるものもあります。
また、桃の節句の時期のみと、期間を限定して販売されることが多くなります。
動画の0:20からは、金花糖がアップで捉えられますので、色鮮やかで繊細な手仕事をご確認ください。
また、飾り終わった金花糖はどうするのか気になられる方もいらっしゃると思います。
金花糖の一番多い利用法は、煮物料理の味付けです。
ほかに、小さく砕いてアメのようにおやつとしていただいたり、コーヒーに入れたりも。
金花糖はお砂糖として使えるゴミが出ない飾りなのですね。
ハッカ味も販売されており、そのまま気軽に食べれる商品もあります。
石川県金沢市の春の訪れを告げる風物詩・金花糖のまとめ
動画「【4K動画】北国の雛(ひな)祭りを彩る金花糖:石川県金沢市| nippon.com」は、雛人形とともに飾られる金花糖を美しく鮮明な画像で紹介していますので、ぜひ動画をご堪能ください。
この動画をご覧になってカラフルでどこかユーモアのある可愛らしい金花糖の魅力に気づかれたら、春の訪れとともにご自宅に飾られてみてはいかがでしょうか。
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