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動画紹介:4K映像で味わう浮御堂の魅力

YouTube動画「Ukimido Mangetsuji Temple – Shiga – 満月寺 浮御堂 – 4K Ultra HD」では、滋賀県大津市にある浮御堂の美しい姿を高画質で楽しむことができます。湖畔の道から桟橋を渡ってお堂へ向かうシーン、堂内から見渡す琵琶湖の風景、そして夕陽に照らされた幻想的な情景。まるで実際にその場を訪れているかのような臨場感が味わえます。

浮御堂ってどんなお堂?

浮御堂(うきみどう)は、正式名称を「海門山満月寺(かいもんさんまんげつじ)」といい、琵琶湖に突き出るように建てられた木造の仏堂です。湖岸から延びる桟橋を渡ると、まるで湖に浮かんでいるような不思議な光景が広がり、訪れる人を非日常の世界へ誘います。
創建の時期は平安時代にまでさかのぼり、現在の建物は1937年(昭和12年)に再建されたもので、1982年(昭和57年)に大規模な修復が行われました。
木の温もりと風に揺れる湖面の音、静けさが一体となり、心を落ち着かせてくれる場所です。春には桜、秋には紅葉が彩りを添え、特に夕方には絶景が広がることから、写真愛好家や観光客にとっての人気スポットにもなっています。

滋賀県大津市・海門山満月寺の画像
写真:滋賀県大津市・海門山満月寺

恵心僧都 源信と浮御堂の伝説

浮御堂には、平安時代の高僧・恵心僧都 源信(えしんそうず げんしん)にまつわる伝説が残されています。源信は、日本の浄土信仰を広めた人物で、著書『往生要集』を通して阿弥陀仏への念仏を説いたことで知られています。
ある夜、源信が比叡山・横川から琵琶湖を眺めていると、湖の上に黄金の光が現れました。不思議に思った源信が湖畔へ向かい、漁網で湖面をすくうと、そこには黄金色に輝く阿弥陀如来の小像があったといいます。これを阿弥陀如来の本願の顕れと受け止めた源信は、魚を獲って命を奪うことへの供養の思いから、小像を本尊とし、千体の阿弥陀仏像を彫って堂内に安置したと伝えられています。
この伝承こそが、現在の浮御堂のはじまりとされており、今日に至るまで、地域の人々の信仰と敬意を集め続けています。
※このお話は伝説として語り継がれているもので、歴史的な事実として確認されているものではありません。

滋賀県大津市・海門山満月寺の浮御堂の画像
写真:滋賀県大津市・海門山満月寺の浮御堂

近江八景のひとつ「堅田の落雁(かたたのらくがん)」とは?

浮御堂は、江戸時代に選ばれた「近江八景」のひとつ、「堅田の落雁(かたたのらくがん)」としても有名です。この風景は、琵琶湖の水面に佇む浮御堂の上空を、雁の群れが夕暮れに舞い降りてくる様子を描いたもので、日本的な詩情あふれる情景として長く親しまれてきました。

滋賀県大津市・琵琶湖湖畔の風景の画像
写真:滋賀県大津市・琵琶湖湖畔の風景

歌川広重の浮世絵や多くの和歌にも登場し、文学・芸術の世界でも高く評価されています。実際に訪れてみると、その静けさと湖面に映る光景がまさに「絵になる」美しさであることを実感できます。特に秋の夕暮れは、言葉では表現しきれないほどの感動を与えてくれることでしょう。

浮御堂周辺の観光スポット

浮御堂の周辺には、徒歩圏内で巡れる魅力的な観光地が点在しています。歴史と自然、そして地元グルメを楽しめるスポットをご紹介します。

■ 湖族の郷資料館
・住所:滋賀県大津市本堅田1-21-27
・内容:中世から続く堅田衆の文化と琵琶湖の水運の歴史を学べる資料館。展示品や地図、古文書などを通じて、地域の成り立ちがわかります。
・営業時間:10:00〜16:00(水曜定休)
・入館料:200円(高校生以下無料)
・公式サイト:https://www.kozokunosato.com/

■ 伊豆神社
・住所:滋賀県大津市本堅田1-19-26
・内容:堅田地区の総鎮守として信仰されている神社。境内には「幸せを呼ぶ石」として知られるハート型の石があり、縁結びや願掛けに訪れる人も。
・関連サイト:https://otsu.or.jp/thingstodo/spot186

■ 御菓子司 金時堂
・住所:滋賀県大津市本堅田2-11-31
・内容:「堅田の落雁」をモチーフにした干菓子など、伝統的な和菓子を製造・販売する老舗。お土産にぴったりです。
・営業時間:9:00〜19:00(火曜・日曜午後定休)
・関連サイト:https://otsu.or.jp/thingstodo/spot136

■ 出島の灯台
・住所:滋賀県大津市本堅田1丁目
・内容:明治8年に建てられた木造の灯台。今も現役で残る数少ない灯台のひとつで、琵琶湖を背景にした美しい景色が楽しめます。
・関連サイト:https://otsu.or.jp/thingstodo/spot195

浮御堂(満月寺)へのアクセス・基本情報

・所在地:滋賀県大津市本堅田1-16-18
・拝観時間:8:00〜17:00(12月は16:30まで)
・拝観料:300円(団体料金あり)
・アクセス:
◦ JR湖西線「堅田駅」より徒歩約20分
◦ バス利用の場合は「堅田出町」バス停下車 徒歩7分(休日は「浮御堂前」停留所も運行)
◦ 車の場合:湖西道路 真野ICから約10分(駐車場30台)
・関連サイト:https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/91

まとめ:静けさと感動が交差する場所

浮御堂は、琵琶湖という自然の舞台に建つ、歴史と信仰が息づく特別な空間です。その美しさは写真や映像では伝えきれないほどで、実際に訪れることで初めて感じる感動があります。周辺には歴史スポットや地元の魅力が詰まった場所もあり、半日から日帰りの観光に最適です。
静かな時間を過ごしたい方、美しい景色を味わいたい方、歴史ある場所を訪れたい方に、ぜひおすすめしたいスポットです。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月16日
日本
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近江八景の絶景スポット!琵琶湖・満月寺浮御堂の魅力とは
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