日本の伝統技術「からくり人形」を紹介する動画について
こちらは「TokyoStreetView - Japan The Beautiful」が制作した、日本の伝統的なからくり人形の代表的な「弓曳童子」と「文字書き人形」を実際に動かす動画「Karakuri puppet - からくり人形 - 4K Ultra HD」です。
3分ほどの動画で、有名なからくり人形の動きが実際に見られるので、
・日本の伝統技術「からくり人形」ってどんな動きをするの?
・日本の伝統技術「からくり人形」の歴史や文化について詳しく知りたい!
という方におすすめです。
この記事では、ロボット作りの原点ともいわれる伝統技術「からくり人形」について説明いたします。
まずは、「からくり人形」の繊細で複雑な動きとトリック技術を動画でご覧ください。
動画でご覧になれるからくり人形「弓曳童子」と「文字書き人形」について
動画で紹介されるからくり人形「弓曳童子」と「文字書き人形」は、有名な「お茶運び人形」とともに日本の代表的なからくり人形です。
動画の0:05よりご覧になれる「弓曳童子」は、弓矢を1本ずつしっかりと掴み、的に向かって4本の弓矢を放ちます。
人形がしっかりと的を狙い、ときに顔を少し上げるなど、表情が変化して見える細かい動きもプラスされています。
動画の1:52からご覧になれる機械化された「文字書き人形」は、口と手で筆を持ち、手に持った紙に文字を書くもので、同時に2つの文字を書く技に驚くことでしょう。
日本の伝統技術・からくり人形とは
写真:山車のからくり人形
からくり人形は平安時代に生まれた技術で、800年以上の長い歴史があります。
人形師が操作する「からくり人形」は娯楽や神事・劇場で使われました。
それらが江戸時代に大きく発展したと考えられています。
からくり人形は、お座敷で遊ぶおもちゃや、山車の上の人形などに使われる大衆文化のひとつでした。
現在も人形浄瑠璃や岐阜県の高山祭、群馬県のからくり人形芝居、長野県の竹田人形座(竹田からくり劇場)でご覧になることができます。
からくり人形には「機匠図彙(からくりずい)」というからくりの仕組みや作り方を解説した機械図があり、9種類の人形が解説されています。
江戸からくりの最高峰と言われるのが竹田近江と「からくり儀右衛門」とも言われる「からくり師・田中久重」で、田中久重の作品は国立科学博物館に保存されています。
現在はからくり人形職人である九代玉屋庄兵衛さんが、復元や修理、制作販売をされています。
からくり人形は、木材、ぜんまい、糸、バネなどが動力になり、電力は使いません。
モノづくりの原点ともいえる伝統的なからくり人形は、西洋のロボット技術に繋がる大きな影響を与えたとされ、高く評価されています。
日本の伝統技術・からくり人形紹介のまとめ
動画「Karakuri puppet - からくり人形 - 4K Ultra HD」は、自動で動く「弓曳童子」と「文字書き人形」を紹介します。
どちらの動きも味があり、人形の表情すら変化しているように感じます。
「弓曳童子」の台座の下でレバーを回す唐子も可愛らしいので見逃せませんよ。
からくり人形は他にも奇術をするもの、品玉人形、酒買い人形、人力飛行機などもあるので、日本の伝統技術にご興味がある方はぜひお調べください。
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