日本に生息する野生のモモンガとは?
今回ご紹介するのはShinji kawamuraさんが制作した、木の上で暮らす野生の「3匹のモモンガ」を観察した動画です。
動画で紹介されているエゾモモンガはネズミ目リス科リス亜科モモンガ族に属する小型哺乳類で、日本の北海道に生息します。
モモンガの特徴は滑空するための被膜があり、20メートルから50メートル飛ぶことができます。
習性は夜行性で、夜に活発に活動します。
また、数匹で集団生活することがあり、動画のモモンガも3匹が同じ巣穴で過ごしています。
大きさは15センチ程度で手のひらに乗るほどの小ささです。
食性は雑食で、木の芽・花・葉・樹皮の甘皮・種子を中心に食べ、映像でも木の枝を小さな手で一生懸命掴み、芽を頬張る姿が0:49に紹介されています。
器用に枝を持って食べる姿はとても愛らしいですよ。ぜひ動画をご覧ください。
日本に生息する野生のエゾモモンガとペットショップで販売されるフクロモモンガの違い
写真:エゾモモンガ
野生のエゾモモンガに限らずモモンガとフクロモモンガは、見た目は似ていますが、根本的な生物学上の分類が異なります。
モモンガはネズミ目リス亜科で、フクロモモンガは有袋目フクロモモンガ科です。
つまりモモンガはリスの仲間で、フクロモモンガはカンガルーなどお腹に袋を持つ動物の仲間です。
一般的にペットショップで販売されているのはフクロモモンガで、モモンガよりもなつくと言われていて人気があります。
フクロモモンガの値段は毛の色によって異なり、一般的なブラウンで2万円程度です。
平均寿命は5年から7年と言われており、餌(食べ物)は果実が中心の雑食です。
鳴き声でコミュニケーションをとる生物ですが、鳴く頻度は少なく、飼い方もあまり手間もかからないので、近年ペットとして人気です。
日本に生息する野生のモモンガとムササビの違い
写真:ムササビ
モモンガとムササビはどちらもネズミ科リス亜科モモンガ族ですが、ムササビはさらにムササビ属に属します。
昔は同一の生物として区分されていました。
ムササビはモモンガに比べて体が大きく、倍ほどのサイズがあります。
その分、ムササビはモモンガに比べて滑空距離が長くて100メートル以上滑空できるとされています。
日本に生息する野生のモモンガを脅かすアメリカモモンガ
日本に生息する野生のモモンガを脅かす存在としてアメリカモモンガがいます。
アメリカモモンガは、日本の野生のモモンガと亜種間交雑が懸念されています。
特定外来生物による、生態系等に係る被害の防止に関する法律により、輸入と飼育が原則禁止されています。
日本の野生のモモンガ紹介動画まとめ
いかがでしたか?日本の北海道に暮らす野生のエゾモモンガとモモンガに似た小動物との違いをおわかりいただけたのではないでしょうか。
動画では、白っぽいフワフワの冬毛のエゾモモンガが、木の上で生活する様子をはっきりと見ることができます。
1:06からの体より小さな巣穴の入り口にもぐりこむ姿は、微笑ましくぜひご覧いただきたい場面です。
エゾモモンガはサイズが小さく、自然界ではっきり見ることが難しいため、ぜひ動画でかわいらしい姿を堪能してください。
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