キャンパー必須のロープワーク
日本はキャンプブームにより、キャンプをこれから始めようとする方や始めたばかりの方が増えています。今回は、そんなキャンプビギナーのために、テント設営のときなどに欠かせないロープワークを会得してもらうため、役立つ3つの結び方を紹介します。
動画紹介
今回ご紹介する動画はMotoCamp【モトキャンプ】さんが製作した「【超便利】キャンプで役立つロープの結び方3選【ツーハーフヒッチ・自在結び・もやい結び】」という動画です。
キャンプやアウトドアで役立つロープの結び方
写真:ロープの結び目
キャンプやアウトドアで役立つ「ロープの結び方」のことを「ロープワーク」といいます。テントをペグに固定するときや、タープを固定する際には、ロープを結ぶ作業があります。またこの他にも、アウトドアでは細々したキャンプ道具を吊るしたり、洗い物を干す時などにロープが大活躍。
しかし、ロープワーク(結び方)を覚えていないとロープはただの紐です。ですので、快適なキャンプやアウトドアレジャーを楽しめるかどうかはロープワークも大切なポイントです。
とはいうものの、初心者にとってロープワークは少々ハードルが高く感じてしまうことでしょう。そこで、今回は初心者でも簡単に結べ、キャンプやアウトドアで役に立つ実用的なロープワークを3種類紹介します。この機会にぜひ覚えておきましょう!
ロープの結び方「ツーハーフヒッチ」
最初に紹介されているのが「ツーハーフヒッチ」です。
【動画】0:20〜 ツーハーフヒッチ
このロープワークの特徴は3つ。
・簡単に結べる
・そこそこ堅い結び
・タープ設営に便利な結び方
では、実際の結び方を説明していきましょう。具体的な結び方は詳しく説明されている動画をご覧ください。
1.短い方を持ち、長い方の下からくぐらせ上から通します
2.その手前にもう一度同じようにくぐらせ結びます
3.長い方をぎゅっと引っ張って完成
これでロープはしっかりと支柱に固定されます。ほどき方も簡単なので、是非このロープワークを覚えてみてください。
ロープの結び方「自在結び」
次にご紹介するのが「自在結び」です。
【動画】1:24頃〜 自在結び
このロープワークの特徴は、
・ロープの長さを調整できる
・ペグ(テント設営時に地面に刺してロープを固定する道具)側の固定に便利
という点です。
実際の結び方は
1.短い方を長めにとり、長い方の下をくぐらせ上から通し結び目を作る
2.上で作った片結びとは少し距離を離した位置に同じように結び目を作る
3.片結びと片結びの間にできた輪っかの中にもう一度短い方のロープを通す
4.再度片結びを作る
最後にロープを締めると完成です。長い方のロープを引っ張ってもびくともしませんが、結び目を持って引っ張ると長さの調整が可能です。このロープワークは別名「トートラインヒッチ」とも呼ばれます。
ロープの結び方「もやい結び」
最後に紹介するのは「もやい結び」、別名「ボーラインノット」ともいわれています。「もやい」とは、「舫う(もやう)」=「船を岸に接岸させておく」という意味を持っています。
【動画】3:59〜 もやい結び
・固い結び目
・ロープの固定に便利
という特徴があります。少し練習が必要ですが、ロープワークでは最も重要かつ基本的な結び方の一つなのでアウトドアやキャンプを楽しむには必須のロープワークと言えます。
ではこちらも結び方を説明していきましょう。
1.長い方のロープで輪っかを作る
2.ロープをつまんでその輪っかに上から下にくぐらせるように通す
3.短い方のロープの端を飛びだした輪っかの下からくぐらせるように通す
4.短い方と長い方を反対の方向に引っ張ることで結び目ができる
これで結び目が固定され、ちょっとやそっとではびくともしない「もやい結び」の完成です。この結び方は「キング・オブ・ノット」とも呼ばれ、強力な固定が可能なため、キャンプやアウトドアだけでなく、登山、トラックの荷台への積載時や工事現場などでも頻繁に使われ、このような職業に就く場合にはロープワークの講習を受けることも。
まとめ
写真:テントのロープ
ロープワークにはこの他にもたくさんの種類があります。本格的にキャンプや登山などのアウトドアアクティビティを始めるのなら、ロープワークは習得しておきたいもの。
覚えておけばペグが打てないところでも木や岩を利用してタープやテント、ハンモックが設営できるようになります。
また自然災害に遭遇したときに自分の体を何かに固定したり、怪我人や病人を運ぶときにも使えるなどロープワークの使い道は多岐にわたります。
最後に、今回紹介した以外のロープワークをいくつか紹介していきましょう。
・何かに引っ掛けてもほどけない「8の字結び」
・ロープの長さが足りないとき、ストッパーとなる「巻き結び」(別名「クローブヒッチ」)
・何かを吊るすときや物干しがわりになるので、便利かつ実用性が高い「バタフライノット」
・ふた結びでより強力な固定が可能な「トラッカーズヒッチ」
などです。いずれもキャンプやアウトドアでも役立つ結び方です。
一度にたくさん覚えようとすると、使う機会がない場合忘れてしまうこともあるでしょう。まずは、今回動画で紹介されている3つの結び方をしっかりと覚え、キャンプやアウトドアの場面ですぐに使えるようにしておきましょう。意外な場面でも役立つかもしれませんよ。
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