奈良県桜井市にある箸墓古墳の紹介動画について
こちらの動画は「読売新聞オンライン動画」が制作した『史書を訪ねて 「日本書記」 奈良・箸墓古墳』です。
奈良県にある日本最古級の古墳「箸墓古墳(はしはかこふん)」を紹介しています。
箸墓古墳は全長200mを超える巨大古墳の撥型の前方後円墳で、ドローンを使用した空撮で、草木に覆われ森となった古墳周辺の全体像をご覧になることができます。
箸墓古墳は、弥生時代から古墳時代にあたる3世紀後半に造られたとされ、日本書紀に登場する「倭迹迹日百襲姫命大市墓(やまととひももそひめのみことおおいちのはか)」として宮内庁が管理します。
そのため古墳内部に立ち入ることができません。
緑に覆われる箸墓古墳は、史跡名勝天然記念物に指定されているほか、周濠は「ため池百選」に選定されています。
この動画で謎の多い箸墓古墳の雰囲気をぜひ感じてみてください。
奈良にある最古級前方後円墳・箸墓古墳とは
奈良県桜井市にある箸墓古墳は、日本書紀が描く「倭迹迹日百襲姫命」の墓といわれています。
夫が蛇であったことに驚いて、腰を付いた時に局部に箸が刺さって死んだという伝説がこの墓の名前の由来・理由となっています。
「倭迹迹日百襲姫命」は、魏志倭人伝などの文献に記されている邪馬台国の女王「卑弥呼」と相通じるものがあるといわれ、箸墓古墳が卑弥呼の墓ではないかとする研究者もいて、大和王権の誕生と箸墓古墳の位置づけをめぐって論争にもなっています。
動画の0:54からご覧になれるように、奈良県桜井市の博物館「市立埋蔵文化センター」には、箸墓古墳周辺で発掘された板状の「芝山の石」が保管されています。
「芝山の石」は石室の築造につかわれたとみられており、箸墓古墳から西に約18キロ離れた大阪府柏原市の玄武岩とされています。
ほかにも多くの土器や木製品などの出土品も確認されています。
奈良・箸墓古墳のミューオン調査について
過去に何度か宮内庁の許可を得て、考古・歴史研究者などによる箸墓古墳の立ち入り調査がおこなわれているものの箸墓古墳の謎は解明されていません。
2012年にはヘリコプターに搭載した3次元航空レーザー計測がおこなわれ詳しい遺影が判明しました。
また、2020年1月に箸墓古墳を研究する橿原考古学研究所が物質を透過する「ミューオン」と言われる素粒子を利用して、宮内庁の敷地外から内部構造を調査すると発表しました。
今後の調査結果の発表で、箸墓古墳の解明につながるかが注目されています。
長年の調査により箸墓古墳は盗賊の侵入による盗掘で掘り起こされた痕跡のない日本でも珍しい古墳であるともいわれています。
奈良県桜井市・箸墓古墳まとめ
写真:桜井線
こちらの記事では、箸墓古墳についてご紹介しました。
奈良県桜井市箸中の箸墓古墳を中心に纒向古墳群があり、箸墓古墳とセットで観光するのもおすすめです。
箸墓古墳への交通アクセスは、JR桜井線巻向駅から徒歩15分。
駐車場もあります。
本当に卑弥呼の墓なのか?壮大な古代のロマンに浸ってみてはいかがでしょうか。
【公式ホームページ】奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット
http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/
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