長野県諏訪郡「井戸尻考古館」制作「縄文人の生活再現動画紹介
美しい神社、趣のある風景、おいしいグルメなど、日本らしい特徴のあるものを目当てに、さまざまな観光客が日本に訪れています。
日本人からしても、京都や奈良の歴史ある建物や、寿司やそばといった美味しい食べ物はとても魅力ですよね。
ただ、今回はそういった王道の日本の楽しみ方ではなく、日本の時代区分のひとつである縄文時代に生きた縄文人の生活を学べる少しマニアックな穴場スポットをおすすめします。
この記事では、縄文人の生活を学べる井戸尻考古館や、縄文時代の生活を動画に沿って紹介します。
「日本の歴史」縄文人とは?当時の生活の特徴とは?
縄文人は、日本列島の時代区分のひとつ、今から約1万6,000年前から約3,000年前の縄文時代に、北海道から沖縄の日本全土で生活をしていた人々です。
世界史では、中石器時代、及び新石器時代に相当する時代です。
縄文人は、生き延びるためにさまざまな工夫をして生活していた人々。
弥生時代、そして現代へと受け継がれてきた道具や物を発明し、暮らしを楽にしていたのです。
例えば、弓を作ったのも縄文時代で、遠くから狩りができるようになりました。
また、石器や土器を発明し、食べ物を調理したり、保管ができるようになりました。
竪穴住居をつくり、一ヶ所に定住しはじめ、村ができたのもこの時期。
このように、さまざまな知恵で生活をよりよくするために工夫していたのが、縄文人です。
縄文人の生活や文化を学べる井戸尻考古館とは
動画の0:27よりご覧になれる長野県にある井戸尻考古館は、縄文人の生活や文化を学べる施設です。
土器を初め、縄文時代の生活を物語る資料がたくさん展示されています。
土器や石器は縄文時代の年代別ごとに展示されており、それぞれの用途なども書かれています。
さらに、縄文人が住んでいた住居や、食生活、服装などを再現したコーナーも見学できるので当時の暮らしを想像して楽しめます。
また、土器や石器の文様から解読した当時の宗教や神話などを学べる場所もあり、歴史好きには必見。
動画の0:38からご覧になれる井戸尻文化の遺跡で数多く見つかっている石鍬(いしくわ)。
およそ4,500年前に、この石の鍬で畑を耕す農耕民族となりました。
春には粟やきび、夏にはそばを蒔いていたようです。
こちらは動画の1:02からの当時の再現映像でご覧になることができます。
ここ井戸尻考古館では、夏の畑の雑草を取り除く除草具も多数展示されています。
動画の2:10からご覧になれる秋の雑穀の収穫には、石包丁を使用していました。
脱穀した穀物は石臼で殻を取り除き、土器で粥に調理され、家族揃って竪穴式住居で食事をします。
縄文人は粥だけではなく、川魚や山菜、クルミ、団子なども口にしていました。
こちらも動画内の再現VTRでご覧になれます。
これらの調理道具などに使用されていた縄文土器の作り方は動画の4:59よりご覧になれます。
まずは、粘土をこねて砂を混ぜて生地を作り、生地を帯のようにして、隙間が出来ないように積み上げ模様を付けます。
半月から一か月から十分に乾燥させてから、たき火で焼きあげます。
では石器はどのように作られたのでしょうか?
こちらは動画の6:23よりご覧になれます。
楕円形の扁平な石を大きな石に打ちつけて薄いかけらを割りとり、石の鍬で成型しています。
当時の鍬などの石器は、現代の鍬と変わらぬ形をしています。
他にも、井戸尻文化の遺跡は女性の首飾りなども、出土されています。
動画では弓で動物を射る様子もご覧になれます。
井戸尻考古館は、日本のルーツや縄文人の生活を学べる興味深いスポットです。
縄文人の当時の生活を再現した動画紹介まとめ
こちらの記事で紹介した「IDOJIRIKOUKOKAN」が制作した、縄文人の生活を再現した動画は日本の歴史を知りたい方にはおすすめの一本です。
鍬や斧といった道具の使い方や、穀物の扱い方などの再現VTRは、当時の日本の生活がわかりやすく紹介されています。
日本の縄文時代の有名な遺跡は、三内丸山遺跡(青森県)、亀ヶ岡遺跡(青森県)、大森貝塚遺跡(東京都)、加曾利貝塚(千葉県)、菜畑遺跡(佐賀県)などがあります。
こちらの動画をご覧になって、縄文時代に興味を持たれた方はこれらの遺跡にも足を運んでみてはいかがですか。
【公式ホームページ】井戸尻考古館ホームページ
http://userweb.alles.or.jp/fujimi/idojiri.html
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