この記事もチェック

この記事もチェック

千葉由美さんは全国でも珍しい女性の寿司職人

この動画は「Eater」が公開した静岡県清水区で寿司職人として活躍する千葉由美(Yumi Chiba)さんにインタビューを行った「How Master Sushi Chef Yumi Chiba Perfected Tamago — Omakase Japan」です。

寿司は日本のグルメの歴史の中で日本食・和食を代表するほどの食べ物になった。
現在では世界中に寿司職人が存在しており、日本人のみならず、世界中の日本食・和食好きに愛されている。
しかし寿司職人の多くは男性であり、女性の寿司職人を見ることは殆どない。
静岡県清水区で江戸前寿司をもてなしているグルメ店「魚竹寿し」の女性の寿司職人・千葉由美さん。
日本食屋・和食屋では非常に珍しい女性の板前である千葉由美さんだが、その職人技は男性顔負けであり、魚を捌く様子は真剣なそのものだ。

女性の寿司職人が少ない理由とは?

寿司職人のグルメの歴史において「寿司は男性が握るもの」という考え方は古くより存在している。
これは「女性の高い体温では握りを作る際にネタが傷んでしまう」と言われていたためである。
もちろんこの考えは根拠が殆んどなく、女性より体温の高い男性はいくらでもいる。
しかしながら、日本のグルメで古くから信じられてきたこの考えは寿司職人業界で「女人禁制」という文化を定着させているのも事実だ。
現在、寿司を提供している日本食屋・和食屋において、世界的なグルメ本『ミシュランガイド』に掲載されている店は400店以上もある。
しかし、それらのお店で女性の寿司職人はたった1人しかいないほどだ。

千葉由美さんの作る寿司へのこだわり

千葉さんが代表取締役を務める「魚竹寿し」では、伝統的な江戸前寿司を提供している。
寿司はもちろんのこと、旬のネタや新鮮な魚介類・海鮮を使った「お造り」も人気のグルメだ。
なかでも寿司を中心に日本食・和食に欠かせない厚焼き玉子(玉子焼き)は、千葉さんが最も時間をかけるグルメだ。
その製法は消えるような弱火でじっくりと玉子を焼いていく、昔ながらの作り方である。玉子を焼き終わるのに1時間以上もかかるという。

海外でも愛される日本食・和食の文化の紹介まとめ

日本食・和食は世界中のグルメで愛されている料理だ。
特に生魚を食べる文化のない海外においては、魚の刺身や寿司は口にする機会がなく、本場の寿司を食べるために日本に旅行に来る方も少なくはない。

寿司は日本が世界に誇るグルメであることは間違いないが、「女人禁制」という閉鎖的な考え方も並列して存在している。
最近では女性が日本食・和食の板前になることも増えつつあるが、まだまだ数は少ない。
女性の板前だからといって味が落ちることはない。女性の板前を見かけても否定的にならず、好意的に捉えることが、これからの日本食・和食のグルメの促進につながるだろう。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
小林 達之(Tatsuyuki Kobayashi)
日本の伝統とご飯と音楽が好きなライター

地図・アクセス(Googleマップ)

男性顔負けの包丁捌きで繊細な寿司を提供する女性寿司職人を紹介!女性ならではの和食へのこだわりを静岡県静岡市の名店「魚竹寿し」の店主が語る?
この記事が気に入ったらフォローしてね

あなたへのおすすめ