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日本伝統工芸品の「江戸からかみ」ってどんなもの?

こちらは、「伝統工芸青山スクエア」が公開した、「江戸からかみ(唐紙)」の製作工程を紹介する動画「手技TEWAZA「江戸からかみ」Edo Karakami/伝統工芸 青山スクエア Japan traditional crafts Aoyama Square」です。

「江戸からかみ」というのは、和紙にさまざまな装飾を施して作り上げる伝統工芸のこと。
古来より、日本の芸術文化には和紙の存在が密接に関わってきました。
こちらの動画をご覧になって日本に古くから伝わる和紙の伝統技術をご堪能ください。

江戸からかみとは?日本の和紙文化の歴史を紹介

伝統工芸品・江戸からかみの画像
画像引用 :YouTube screenshot

和紙の起源は、平安時代に和歌を書くための詠草料紙にまでさかのぼります。
中世には京都を中心に、和紙が襖や屏風の装飾に使われるようになりました。
江戸時代に入ると徳川幕府の繁栄で江戸城や諸大名の屋敷に多くの「江戸からかみ」が作られるようになります。
これに伴い、高品質な江戸からかみを手仕事で製作する和紙職人も数多く誕生しました。

明治以降、震災や大空襲で江戸からかみの版木や渋型紙はほとんど失われましたが、職人たちによって一部が復刻され、今に至ります。

伝統工芸品「江戸からかみ」の作り方とは

伝統工芸品・江戸からかみの木版の画像
画像引用 :YouTube screenshot

「江戸からかみ」は、版木を使った木版刷りや伊勢型紙を使った捺版刷り、刷毛を使った刷毛引き染め、砂子手蒔きといったさまざまな種類の技法で作られています。
「江戸からかみ」のデザインには、江戸時代の文化や、当時の武家や町人の好みが反映されていいます。
現在でも、料亭やホテルなどの襖や壁紙には、格調高い「江戸からかみ」が取り入れられています。

こちらの動画では0:52より「木版摺り(すり)」、1:06より「具引き」、1:47より「絵の具作り」、2:31より「版木押し」と、様々な職人技をご覧になることができます。

「江戸からかみ」の作品を購入してみよう

伝統工芸品・江戸からかみの小物の画像
画像引用 :YouTube screenshot

「江戸からかみ」の老舗として知られる東京松屋は、職人の匠の技によって生産された襖紙やインテリア和紙などを多数扱う和紙問屋です。
東京松屋で販売されているのはホテルのエントランスや客室を飾るような大きな和紙の作品だけではありません。

「江戸からかみ」を材料として作られた丸うちわや祝儀袋、お正月飾りといった魅力的な小物も多数販売されているので、ぜひショールームショップや通販を覗いてみましょう。
こちらの動画でも4:04より、完成した「江戸からかみ」の作品をご覧になることができます。

高品質な伝統工芸品「江戸からかみ」紹介まとめ

伝統工芸品・江戸からかみの画像
画像引用 :YouTube screenshot

和紙は日本の文化とともに発展してきた産業です。
冒頭の動画の中では、職人が華麗な手さばきで芸術品のような「江戸からかみ」を作り上げる手技が映されています。

日本ならではの伝統工芸品である美しい「江戸からかみ」を使って作られたアイテムを、ぜひ日常生活に取り入れてみてくださいね。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
坂崎 なお(Nao Sakazaki)
日本の文化や伝統に興味津々!ステキな風景を紹介していきます!
襖や屏風に貼られた「江戸からかみ」は美術品のような素晴らしさ!平安時代に和歌を書いていた歴史ある工芸品は和の心がたっぷりと詰まっていた。
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