三重県・伊勢志摩を代表する郷土料理、手こね寿司について
こちらの動画は、「レシピブックTV」で公開されている、手こね寿司の作り方・レシピについて紹介した『「手こね寿司」の作り方 | 梶山葉月の伝えていきたい日本の郷土料理』です。
手こね寿司は三重県の伊勢志摩が発祥とされている郷土料理です。
今では伊勢うどんのお店と並んで、伊勢志摩ではおすすめの食文化の二大巨頭を成しています。
こちらの記事では、そんな手こね寿司のレシピと簡単な作り方について、そしてその日本が継承してきた食文化を紐解くことで、その糧となるありがたさについても紹介いたします。
動画内では、実際に手こね寿司をつくる様子が、作り方を交えて紹介されています。
まずは動画をご覧になって、「美味しそう」という気持ちを高めてください!
三重県・伊勢志摩を代表する郷土料理、手こね寿司の簡単な作り方!明日作ってみたくなる!
写真:鰹の切り身
手こね寿司とは、端的に言うと握らない寿司であるという特徴があります。
当初は酢を混ぜたご飯の上に魚の切り身を載せたものだったのですが、最近では盛り付けの際に刻み海苔を散らすのも主流。
その簡単さやお手軽さからランチにも、日々の献立にも人気の定番料理となっています。
動画内で紹介されているレシピでは、まず大葉・みょうが・長ネギといった香味野菜をカットして、水に浸します。
そしてその臭みを抜いている間に、マグロを切っていきます。
動画では0:33からご覧になれるように赤身の魚が使われていますが、お好きな魚を使っていただいても美味しく仕上がります。
タレは、醤油・みりん・酒を2:1:1の比率で混ぜ合わせます。
そのタレに先ほどの刺身を漬け込みます。
動画の1:21からご覧になれるように並行して酢飯を作っていきます。
普通に酢を入れるだけでなく、砂糖や塩も混ぜ込むのがポイント。
そして酢飯が完成したら、大葉→魚→残りの野菜という順番にトッピングしていき完成です。
とても簡単な作り方となっています。
簡単で美味しい!手こね寿司の由来や歴史について知る!
写真:手こね寿司
ここからは手こね寿司の由来や歴史など、その知識を深めていきましょう。
手こね寿司を考案したのは、志摩町和具(志摩市)の漁師だというのが一説です。
多忙なかつお漁の合間に、漁獲した魚をさっと捌いてこのような丼にして食べていたそうです。
魚を切って食べるだけなので時短にも繋がりますし、かつおには豊富なビタミンDやビタミンB群、鉄分など豊富な栄養素が含まれていることや、EPA・DHAなどの成分も充実していて、血液をサラサラにしてくれます。
サクッと食べられて栄養補給もできる万能食のような存在でした。
しかし、古くから志摩地方において米は希少な物で、かつおは近海でも獲れていたという説もあり、大漁の祝いに食べていた食事がめでたいものとして残っていったという一説もあります。
ともあれ、その歴史の深さと多くの人々に愛されていることから農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」にも選出された、日本を代表する郷土料理の一つと言えるでしょう。
三重県・伊勢志摩を代表する郷土料理、手こね寿司の簡単な作り方 まとめ
動画でも紹介されているように、手こね寿司はとにかく簡単で美味しい料理です。
寿司とも違う、ちらし寿司とも違う、唯一無二の手こね寿司は日本の大切な郷土料理の一つで、今後も守っていかねばなりません。
実際に志摩市へ足を運んでみても良し、動画を参考にご自宅で作っても良し、是非日本を代表する郷土料理を食してみてはいかがですか。
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