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石川県加賀市の伝統工芸・山中漆器とは

「伝統工芸 青山スクエア」が制作する、「手技TEWAZA【山中漆器】Japan Yamanaka Lacquerware」は、職人が日本の伝統文化である石川県加賀市の伝統工芸品・山中漆器を作っている姿を見ることができる動画です。
動画では山中漆器が来上がっていく工程を見ることができ、その中で職人が心を込めて作っている様子が伝わってきます。
石川県加賀市の山中漆器は美術品のような美しい作品で、日本文化に興味がある人はもちろんのこと、美術品・芸術品に興味がある人も必見の動画です。
また、石川県加賀市の風光明媚な自然も動画で紹介されています。
こちらの記事では、日本の伝統工芸・伝統文化である山中漆器の歴史や作り方などを動画に沿って紹介していきます。

日本の伝統工芸「山中漆器」の起源や歴史

石川県加賀市の山中漆器の起源は16世紀頃。
山中温泉に移住してきた漆器職人集団が行った「ろくろ挽き」が始まりです。
それから、江戸時代の中期頃になると山中温泉に来た旅行客へのお土産に漆器が求められるようになります。
汁椀やお盆などが特に人気で、温泉とともに漆器も発展。
19世紀になると塗りの技術や蒔絵の技術が流入(蒔絵とは漆器に金粉や銀粉を塗り、模様を作ること)し、現在の山中高蒔絵の基礎ができました。
日本伝統の山中漆器は外国人にも人気です。
美しく使いやすい食器やアクセサリーなど、外国人が日本に旅行した際のお土産として購入する人も多いようです。

日本の伝統文化「山中漆器」の作り方

日本の伝統工芸である山中漆器は、大きく分けて4つの工程によって出来上がります。
「木地挽き」→「木地固め」→「拭き漆」→「蒔絵」という流れです。
木地挽きは天然木を寸法し、目的の形に成形する作業です。
木材を乾燥させ膨張や収縮がしないようにするなど、大事な工程も含まれています。
動画では1:00から紹介されています。
木地固めは木地の木目の中まで漆を染み込ませて、木地の狂いを防止するのが主な作業です。
木地全体がなめらかになるように研ぐ重要な作業もあります。

拭き漆の作業は、まず生漆を希釈しないで刷毛塗りします。
次に拭き取り紙で余分の漆を取り乾かし、この工程を4~5回繰り返します。
動画では2:34から紹介されています。
最後に蒔絵で模様を書き完成です!
ぜひ映像ともに職人の匠の技・凄技・神業が体感してみてください。

日本の伝統文化「山中漆器」の購入できる場所は?

日本を代表する伝統工芸・伝統文化である山中漆器の商品はギフトやプレゼントにも人気。
お弁当箱や重箱、茶筒、お椀など実用的かつ美しい食器がたくさんあります。

インターネットが発達した時代なので通販でも購入できますが、どうせなら実物を見て購入したいですよね。
中でも山中うるし座(山中漆器伝統産業会館)は、山中漆器の伝統工芸品やアクセサリー、茶道具なども販売されており、おすすめのお店です。
美しい日本の伝統工芸品を自分の目で見て、お気に入りを探しましょう!

日本の伝統文化「山中漆器」の記事のまとめ

日本の伝統工芸・伝統文化である山中漆器の特徴は、手作りで得られる美しさ。
職人たちの一生懸命な作業から生み出される美しさは心をうつことでしょう。
動画では、日本の伝統文化である山中漆器を作る職人の技を3分ほどの長さで見ることができます。
山中漆器が気になった方はぜひご覧ください!

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
鈴木 正孝(Masataka Suzuki)
浅草住みの気ままライター。旅行と小説を読むことが趣味
石川県の伝統工芸品である山中漆器の華麗な職人技を知る。全て手仕事による貴重な製作工程を動画で楽しもう!
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