岐阜県岐阜市の伝統工芸品「岐阜和傘」職人インタビュー動画紹介
こちらの「心を伝え、技を承ぐ 〜岐阜和傘〜」の動画には、日本の伝統工芸品の1つ、岐阜和傘の作り方や職人の技術が紹介されています。
日本古来の蛇の目傘は、竹や和紙といった道具を使って工房の職人が作り上げたインスタ映えする伝統工芸品。
東海地方にある岐阜県は和傘の一大生産地として知られています。
岐阜市加納地区は日本で現存する蛇の目傘の産地で最盛期には1万6000人が蛇の目傘の作成に従事しました。
雨具としての需要が激減した現在では数十人の職人が伝統を守っています。
この記事では動画に沿って岐阜和傘の歴史、制作工程、岐阜和傘職人をご紹介します。
日本の伝統工芸品「岐阜和傘」の歴史とは?
和傘の起源は、西暦552年頃に作られた唐傘に始まります。
長い歴史をもつ日本伝統の和傘は1950年代には1400万本も生産されていましたが、近年では洋傘の普及によってわずか数万本しか製造されなくなってしまいました。
とはいえ、日本には野点傘や番傘、蛇の目傘を使用する日本伝統文化が今でも残ります。
フォトジェニックな見た目から岐阜和傘はお土産や飾りとして、時代を超えて現在でも注目を集め続けています。
日本の伝統工芸品「岐阜和傘」の作品ができるまで
岐阜和傘は十数人の職人の分業により、半月から1ヶ月程度かけて主に6工程で製作されます。
まずは「骨削り」という技法で材料の竹を削り、チシャノキで「ろくろ作り」をします。
続いてろくろを差し込む「繰り込み」、小骨を糸で結ぶ「つなぎ」という工程を経た後、動画の3:34にあるような形になった竹の骨に、動画の5:46からご覧になれる「紙張り」をしていきます。
最後に「仕上げ」として油引きや干し場での天日干し、漆かけなどをして完成となります。
この他にも細かな分業がありますが、分業の種類ごとに後継者を作ることは難しく、技術や日本の伝統工芸を絶やしてしまう危機感を蛇の目傘職人は感じています。
動画の2:10より、蛇の目傘職人竹骨師の羽根田正則さんは岐阜和傘職人になった経緯を語られています。
4:17よりはツナギ・カガリ師の早川豊子さんが、昔は良かったが現在は仕事自体はあっても蛇の目傘の需要が無いと現状の状況をインタビューで答えています。
他にも数人の職人のインタビューが動画ではご覧になれます。
日本の伝統工芸品「岐阜和傘」を購入してみよう!
写真:和傘
岐阜県には、中村屋傘店を初めとした岐阜和傘販売の伝統工芸専門店があります。
美術品のような仕上がりが魅力的な日本伝統の和傘を手に入れたい方は、岐阜県内のお店へ足を運んだり、通販サイトをチェックしたりしてみましょう。
中には数千円の値段で手に入るお手頃な岐阜和傘もありますよ。
伝統ある岐阜和傘は、近年では「アイドルマスターシンデレラガールズ」というソーシャルゲームとコラボし、現代的な桜柄の和傘を発売しています。
日本の伝統工芸「岐阜和傘」を作る職人のインタビュー動画まとめ
今回ご紹介した動画には、日本伝統の和傘の魅力や生産工程が紹介されています。
岐阜和傘は竹骨師や貼り師、ツナギ・カガリ師などさまざまな種類の職人による分業で行われるのが特徴です。
近年では後継者育成のためのプロジェクトも発足しました。
日本の和傘職人の匠の技が結集された美しい伝統工芸の和傘は購入することもできるので、ステキな和傘をさす体験をしてみたい方はぜひ通販サイトなどをチェックしてみてくださいね。
【公式ホームページ】岐阜マルト藤沢商店
http://www.wagasa.co.jp/
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