埼玉県加須市の日本伝統工芸・加須の鯉のぼりとは
こちらの動画は「ChokotabiSaitama」が制作した埼玉県加須(かぞ)市の伝統工芸である手描き鯉のぼり(こいのぼり)を紹介する動画「加須の手がき鯉のぼり【埼玉県公式観光動画】」です。
日本では、5月5日の「端午の節句」(子どもの日)に鯉のぼりを飾って厄払いをし、男児の成長を祝います。
日本伝統工芸の鯉のぼり(こいのぼり)生産量日本一として有名な加須では、ダイナミックな手描き鯉のぼりの製造も行なわれています。
埼玉県加須市の鯉のぼりは市民が誇る特産品となっています。
この動画ではそんな埼玉県加須市の今では珍しくなった手描き鯉のぼり工房の製造工程を紹介しています。この工房では製造工程の見学もできます。
埼玉県加須市の日本伝統工芸・加須の手がき鯉のぼりの歴史
加須の鯉のぼりはもともと、明治時代初期に提灯や傘を作る職人が副業として制作していたものです。伝統的な手仕事による高品質な鯉のぼりは人気を集め、やがて加須は日本一の鯉のぼりの街となります。
鯉のぼりの街で長い間鯉のぼりを生産し続けたのは、加須市にある老舗鯉のぼり工房の橋本弥喜智商店の伝統工芸士である職人の橋本勝さん。
しかし、橋本弥喜智商店は2016年に109年の歴史に幕を閉じました。
埼玉県加須市の日本伝統工芸・加須の手がき鯉のぼりの生産工程
1.裁断・縫製(動画0:32~)
手書き鯉のぼりを作るためにはまず材料になる生地を鯉のぼりの形に裁断し縫製します。
2.目廻し・めまわし(動画1:07~)
続いて特殊なコンパスで目の円を描く目廻しをします。
3.筋書き・すじがき(動画1:22~)
薄墨での筋書きは鱗の一枚一枚を丁寧に書きます。
4.薄墨・うすずみ(動画1:30~)
鱗に色付けをしていきます。目の色付けはもっとも気を抜くことの出来ない工程です。
5.金引き・きんびき(動画1:49~)
特殊な筆で仕上げとなります。
このような専門的な技法を活用した工程で仕上げていきます。職人の絶妙な匠の技によって、鯉のぼりの雄々しい表情や繊細な鱗が描かれていきます。
埼玉県加須市の日本伝統工芸・加須のジャンボ鯉のぼりを見てみよう
日本一の鯉のぼりの産地として有名な加須では、世界最大のジャンボ鯉のぼりも作られました。
その大きさはなんと100m。市民の手によって制作されたジャンボ鯉のぼりは、毎年5月に利根川の河川敷きで開催される加須市民平和祭(ジャンボこいのぼり遊泳)で披露されます。
繊細な手描きの工程によって制作された特徴的な巨大鯉のぼりが空を泳ぐ姿はとてもダイナミックなので、ぜひ見学してみましょう。
このイベントのメイン会場は「利根川河川敷緑地公園」となっており、周辺に駐車場も約4000台用意されていますが、お祭り開催時は大変混雑しますのでご注意ください。
動画ではこの日本最大の鯉のぼりではありませんが、青空の下を優雅に泳ぐ鯉のぼりが2:23より紹介されています。
様々な製造工程を経て作られた手がき鯉のぼりは、日本に古くから伝わる伝統工芸を動画からも感じることができます。
埼玉県加須市の日本伝統工芸・加須の手がき鯉のぼり紹介まとめ
写真:加須市の特産品 鯉のぼり
ご紹介した動画からも分かるように、埼玉県加須市の特産品である手がき鯉のぼりは、まるで芸術品のような美しい出来栄えです。
動画のようにひとつひとつ職人の手により描かれた鯉のぼりはプリントとは違う味わいを感じることができるのではないでしょうか。
日本伝統工芸品の鯉のぼりは、毎年5月になると全国各地で見学できますよ。
日本に古くから伝わる文化でもある端午の節句に合わせてぜひさまざまな種類の鯉のぼりを見学したり、家に飾ってみてはいかがでしょうか。
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