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京都府京都市の西芳寺(苔寺)動画紹介

京都・西芳寺(苔寺)の庭園の画像
写真:京都・西芳寺(苔寺)の庭園

今回は、『AQUA Geo Graphic』さん制作の『[8K] 西芳寺(苔寺)と紅葉 Saihoji Temple (moss temple) and autumn leaves』という動画を紹介します。
まずは、世界中から観光客が訪れる秋の西芳寺の美しさを動画でお楽しみください。

西芳寺(苔寺)の歴史

京都・西芳寺(苔寺)の庭園の画像
写真:京都・西芳寺(苔寺)の庭園

京都市西京区に佇む、苔寺(こけでら)の愛称で親しまれている西芳寺(さいほうじ)。境内は120余種の苔で覆われています。奈良時代に聖武天皇の勅命を受けて行基が建立した寺院で、1300年以上の歴史を持つ名刹。その長い歴史の中で宗派を変えながらも、その時代時代に生きる人々を魅了してきました。

鎌倉時代には浄土宗の寺でしたが、戦乱で荒廃してしまいます。しかし、暦応2年(1339年)、高僧で作庭(さくてい)の名手である夢窓國師(むそうこくし)の手により、禅寺として復興。西芳寺の庭園は、金閣寺や銀閣寺など時代を代表する庭園のモデルにもなっています。

世界文化遺産に登録されている西芳寺(苔寺)の見どころは美しい庭園!

京都・西芳寺(苔寺)の庭園の画像
写真:京都・西芳寺(苔寺)の庭園

西芳寺の見どころは、苔寺という名のとおり境内を覆う苔と、作庭の名手と言われた夢窓國師の手によって作られた庭園です。
西芳寺の庭園は上下2段に分かれ、上段は枯山水式の庭園、下段は黄金池(おうごんち)を中心とした池泉回遊式庭園となっています。ただし上段については現在、非公開となっています。
まず、参拝者は本堂・西来堂で写経と読経のあと祈願をしたのちに、庭園散策をします。

西芳寺庭園下段の見どころの中心となる黄金池は、「心」の字をかたどっているため、心字池(しんじいけ)とも呼ばれています。紅葉の見頃の時季には、池の上や苔の上に舞い散る紅葉と苔の緑とのコントラストが美しい景観を作り出しています。

茶室・湘南亭(しょうなんてい)も下段における見どころの一つ。湘南亭は千利休の次男、千少庵(せんのしょうあん)によって再建された茶室と言われています。北側に張り出した月見台から見える黄金池の景色はまさに絶景。湘南亭は国の重要文化財にも指定されています。

庭園上段は非公開となっていますが、指東庵(しとうあん)には開祖である行基菩薩、眞如法親王、夢窓國師のご位牌、藤原親秀夫妻と夢窓國師の木像が安置されています。 そして、上段には枯山水(かれさんすい)が配されています。枯山水は1339年に夢窓國師が作庭した頃の石組みが残る歴史が感じられる場所。

西芳寺の青々とした苔の見頃は梅雨、紅葉見頃は11月

京都・西芳寺(苔寺)の庭園の画像
写真:京都・西芳寺(苔寺)の庭園

苔と紅葉のコントラストが楽しめる時季は、11月中旬から下旬にかけて。120余種の苔が青々と色づく見頃は、梅雨の時季6月~7月と言われています。西芳寺のInstagramでは、日々移ろいゆく美しい庭の様子を随時アップされています。旅の計画の参考のしてみてはいかがでしょうか。

西芳寺は事前申込必須の予約制!拝観料や所要時間もご紹介

以前はいつでも拝観できた西芳寺ですが、参拝客が増えたことにより、ゴミの増加や騒音などの観光公害が発生するようになりました。そこで、昭和52年(1977年)から事前申込による予約を受け、少数参拝制を導入しています。

京都観光の際に訪れたい方は、参拝日をあらかじめ決めて申し込みましょう。西芳寺の参拝の予約方法は、往復はがきとオンライン申込の2つ。

●往復はがき申込
受付期間:2か月前~1か月前(消印)
人数:1組2人まで
拝観料(参拝冥加料):1人4000円以上

●オンライン申込
受付期間:2か月前~前日23:59
人数:1組2人まで
拝観料(参拝冥加料):1人4000円以上

申込方法によって受付期間等も異なります。上記は2024年3月時点の情報です。最新情報は公式ホームページをご確認の上、事前にお申込みください。

庭園非公開の冬の西芳寺(苔寺)の楽しみ方

京都・西芳寺の画像
写真:京都・西芳寺

庭園を休ませる目的もあり、冬の間庭園は非公開となりますが、冬は、また違った西芳寺がご覧いただけます。普段は非公開となっている総門から入山でき、本堂では御本尊阿弥陀如来を囲むの襖絵が全面公開されます。冬の凛とした空気の中、禅寺ならではの魅力をお楽しみください。

京都「西芳寺(苔寺)」まとめ

京都・西芳寺(苔寺)の庭園の画像
写真:京都・西芳寺(苔寺)の庭園

京都の西芳寺は、「ユネスコ世界遺産」や「古都京都の文化財」にも登録されている寺院です。
西芳寺は、その絶景だけでなく御朱印も特徴的。拝観料をお納めする前に御朱印帳を渡していただくと、見開き2ページに亘る迫力満点の御朱印がいただけます。

西芳寺への交通アクセスは、電車よりもバスの利用がおすすめ。電車の場合、松尾大社という神社が目の前にある、松尾駅から少し距離があります。バスならバス停「苔寺・すず虫寺」から徒歩3分。

徒歩圏内には、願い事をひとつだけ叶えてもらえると人気の「鈴虫寺(華厳寺)」があるので、あわせて参拝してみてはいかがでしょうか。

静寂の中で京都の文化、自然を楽しめる西芳寺。新たな京都の魅力とともに、新しいご自身を見つけられる機会になるかもしれません。

【公式ホームページ】西芳寺

【トリップアドバイザー】西芳寺

この記事を書いた人
最終更新日 : 2024年5月6日
日本
平敷 篤(Atsushi Heishiki)
日本文化が大好きな、沖縄在住のライター平敷篤と申します。
秋の京都府京都市「西芳寺(苔寺)」は苔と紅葉が美しい!建物も素晴らしい名刹の拝観は予約制!
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