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銀閣寺・慈照寺 動画紹介

京都市左京区にある銀閣寺(正式名:慈照寺/じしょうじ)。
今回ご紹介する動画「銀閣寺・慈照寺 Ginkakuji Temple」では、その魅力がたっぷりと映像で紹介されています。

冒頭(00:00)から映し出される竹垣と石垣、そしてゆるやかな小道。鳥の声が静かに響く中、散策を楽しむ訪問者の姿が印象的です。

見どころの一つである銀沙灘(ぎんしゃだん)や、苔に覆われた庭園、そして流れる水音に癒される滝の様子なども(01:12)以降で美しく撮影されています。動画を見終わるころには、まるで自分が現地を歩いたかのような気持ちにさせてくれるでしょう。

京都市左京区の世界遺産「銀閣寺」とは

銀閣寺は、室町幕府8代将軍・足利義政(あしかが よしまさ)によって建立された禅寺で、正式には「東山慈照寺」といいます。

金閣寺(鹿苑寺)と並び称されるこの寺は、義政が隠居後の住まいとして造営した「東山殿」が前身。その後、義政の死後に禅寺として改められました。

京都市の世界文化遺産「銀閣寺の観音殿」の画像
写真:京都市の世界文化遺産「銀閣寺の観音殿」

建物の中心は「観音殿(かんのんでん)」。こちらがいわゆる「銀閣(ぎんかく)」です。名前に「銀」と付きますが、実は一切銀箔は使われておらず、その渋さと控えめな美しさこそが東山文化の象徴といわれています。

1994年には、ユネスコの世界文化遺産として「古都京都の文化財」の一つに登録されました。
あわせて、境内の中心建築である観音殿(銀閣)は、室町時代の楼閣建築としての価値が認められ、昭和26年(1951年)に国宝に指定されています。

庭園美の粋!銀閣寺の見どころとは

京都市・銀閣寺の銀沙灘の画像
写真:京都市・銀閣寺の銀沙灘

銀沙灘と向月台の造形美
銀閣寺の象徴といえば、白砂で描かれた枯山水「銀沙灘」。月の光を反射するように整えられたとされ、夜の美しさを想像させる幻想的な光景です。隣にある「向月台(こうげつだい)」は、満月を観賞するための台と伝えられています。

京都市の世界遺産「銀閣寺」の観音殿と向月台の画像
写真:京都市の世界遺産「銀閣寺」の観音殿と向月台

これらは「インスタ映え」するフォトスポットとしても人気。真っ白な砂の模様が光の加減で表情を変える様子は、何度見ても飽きません。

苔庭と池のある庭園の静寂
境内を歩きはじめてまず目に入るのが、しっとりと広がる苔庭(こけにわ)です。苔は日陰と湿気を好む植物ですが、ここ銀閣寺では一面に緑の絨毯のように広がっており、まさに手入れの行き届いた静寂の世界。

京都市の銀閣寺の苔の画像
写真:京都市の銀閣寺の苔

季節によって緑の色合いが微妙に変化するのも魅力で、春のやわらかな新緑、夏の濃い深緑、秋に落ち葉と混ざり合う褐色、冬には霜が降りて少し銀色がかった姿に変わります。これらはどれも風情があり、訪れる季節によって異なる表情を楽しめます。

こうした庭園を歩いていると、視覚だけでなく、空気感そのものが変化しているような錯覚を覚えます。日常の喧騒から離れ、心を整える時間が流れていきます。

細部に宿る伝統美
銀閣寺の魅力は、決して大きな建造物や有名な名称だけにとどまりません。むしろ、訪れる人々を惹きつけてやまないのは、小さな細部に宿る伝統の美しさです。

たとえば、庭の奥には水が岩を静かに滑り落ちる滝があり、動画の(01:12)では、その様子がしっとりと映されています。この滝は特に大きな音を立てるわけではありませんが、周囲の苔むした岩や木々と調和し、見る者に「自然との一体感」を感じさせてくれます。

京都市・銀閣寺の洗月泉の画像
写真:京都市・銀閣寺の洗月泉

道すがらには、小さな石橋が架けられていたり、繊細に組まれた竹垣(たけがき)が庭の区画を優しく仕切っていたりと、視線を落とせば落とすほど「気づき」が増えていきます。さらに、赤い実をつけた低木や季節の草花もあり、緑の中にさりげないアクセントを加えています。

これらは一見すると脇役に思えるかもしれませんが、日本庭園においては非常に重要な役割を担っています。主張しすぎない、けれど目を惹く——このバランスこそが“わび・さび”の真髄ともいえるでしょう。

また、散策路には石灯籠や苔むした階段などもあり、歩を進めるごとに新たな視点や発見があります。まるで一冊の絵巻物を自分の足でめくっていくような感覚です。

訪れる前に知りたい!銀閣寺のアクセス・拝観情報

銀閣寺へは、京阪電車「出町柳駅」から市バス「銀閣寺前」行きに乗車、約10分ほどで到着します。バス停からは徒歩約5分。
哲学の道沿いを歩くルートもおすすめで、四季折々の風景とともにゆったりとした時間が流れます。

拝観料
大人 500円、小中学生 300円

拝観時間
年中無休
8:30~17:00(3月〜11月)
9:00~16:30(12月〜2月)
所要時間は約40分〜1時間が目安。朝の時間帯は比較的空いており、静かに見学できます。

周辺観光スポット

哲学の道

京都市・桜咲く春の哲学の道 の画像
写真:京都市・桜咲く春の哲学の道

銀閣寺から南へと続く「哲学の道」は、疏水(そすい)沿いに桜並木が続く静かな散策路です。春は満開の桜が咲き誇り、秋は落ち葉の絨毯が道を彩ります。文豪・西田幾多郎が歩いた道としても知られ、四季折々の風情が楽しめます。

永観堂・南禅寺方面

永観堂禅林寺・紅葉ライトアップの画像
写真:永観堂禅林寺・紅葉ライトアップ

徒歩15〜20分圏内には、紅葉の名所として名高い「永観堂」や、水路閣がシンボルの「南禅寺」があります。どちらも歴史ある禅寺で、庭園や建築美も見ごたえがあり、銀閣寺と合わせて訪れるのに最適です。

京料理のランチスポット
銀閣寺周辺には、湯豆腐や生麩田楽、京野菜を使った伝統的な料理を楽しめる老舗の食事処が点在しています。落ち着いた和の空間で味わうランチは、観光の合間にぴったり。散策後のひと休みにもおすすめです。

訪問者の声と体験談から見る銀閣寺の魅力

口コミでわかる感動ポイント

「思ったより静かで心が洗われた」「どこを見ても美しく、写真を撮る手が止まらなかった」といった口コミが多数寄せられています。

海外観光客からも「Zenの精神を体験できる場所」「京都の中でも最も落ち着いた寺」といった高評価が多く見られます。

写真好きにおすすめのスポット

銀沙灘、観音殿、池のリフレクションなど、撮影映えする構図が豊富。秋の紅葉、春の新緑、冬の雪化粧といった季節ごとの風景も魅力です。

撮影のコツとしては、朝の光が斜めに差し込む時間帯が最も美しく、人気が高い時間です。

まとめ|日本文化の本質を感じる静寂の世界

銀閣寺は、ただの観光地ではありません。日本人の「わび・さび」の感性が息づく場所であり、訪れるたびに新しい気づきと癒しを与えてくれる、そんな特別な空間です。

騒がしい日常を忘れて、ゆったりと心を整える旅先として、銀閣寺はぜひ一度足を運んでほしいスポットです。京都旅行を計画中の方は、ぜひルートに加えてみてください。

アクセス・公式情報

住所:京都府京都市左京区銀閣寺町2
電話番号:075-771-5725
公式サイト:
https://www.shokoku-ji.jp/ginkakuji/

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
有田 和義(Kazuyoshi Arita)
エンタメ大好きなアラフォーライターです

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京都市左京区・銀閣寺はなぜ“銀”?金閣寺との比較で見えてくる世界遺産の魅力
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