山中湖のダイヤモンド富士とは?動画で見る絶景

今回は『杉山日出都』さん制作の『初日の出ダイヤモンド富士　令和二年元日』という動画を紹介します。
雲が流れる中、薄暗い闇にある富士山の姿。その頂から次第に朝日が差してきます。これが「ダイヤモンド富士（だいやもんどふじ）」と呼ばれる現象です。年に数回しか見られない絶景を映した動画。

特に山中湖では、毎年10月中旬から2月末までの約4ヶ月半にわたり、夕日のダイヤモンド富士を観賞できます。元日に初日の出とともに見られるダイヤモンド富士は、本栖湖の竜ヶ岳などで観測でき、縁起が良いとされ全国の富士山ファンに限らず、観光客にも大人気。まずは、美しい映像をお楽しみください。

ダイヤモンド富士を見るとなぜ縁起が良いといわれるのか?

写真:山中湖のダイヤモンド富士

ダイヤモンド富士とは、富士山頂に日の出や日没の太陽が重なった時に見られる自然現象のこと。古くから山岳信仰の霊場として崇められてきた霊峰・富士山は、形が末広がりになっていることからも縁起の良い山とされています。

また、さまざまな条件が重ならないと見られないダイヤモンド富士は、より縁起が良いといわれています。例えば、赤富士は「厄除・商売繁盛・願望成就」などのご利益があるとされ、ダイヤモンド富士は、スマホの待ち受けにすると「金運が上がる」といわれているようです。

運気をアップしたいという方は、山中湖でのダイヤモンド富士や、赤富士に出逢う旅を計画してみてはいかがでしょうか。

山中湖でダイヤモンド富士はいつどこで見られる?

写真:富士山と日の出と雲海

山中湖のダイヤモンド富士は年に一度、長期間にわたって見られる奇跡の絶景として知られています。その姿を見るための条件はさまざまですが、大きくは以下のとおり。

●観測期間:10月中旬から2月末頃まで(約4ヶ月半)
●観測時間:15時30分~16時30分頃(時期と場所により変動)
●天気が安定して晴れていること
●風がなく湖面が穏やかな日は「ダブルダイヤモンド富士」も
時期は10月中旬から2月末頃まで、特に天候が安定する2月が最もおすすめです。2025年は2月1日(土)から2月22日(土)まで「山中湖ダイヤモンド富士ウィークス」が開催され、2月23日(日)には山中湖交流プラザ「きらら」でアイスキャンドルフェスティバルも行われます。

山中湖では日没時に見られる夕日のダイヤモンド富士が特徴。年に数回しか見られない貴重なダイヤモンド富士、その姿を実際に見てみたい方は、上記の条件や時間帯、時期を確認の上、お出かけください。
こちらの動画では0:00から山中湖からのダイヤモンド富士の映像をご覧になることができます。

山中湖以外でダイヤモンド富士が見られる場所はどこ?

写真:田貫湖に映る富士山の画像

「ダイヤモンド富士を見たい! 撮影したい!」という方のために、ここでは山中湖と周辺のおすすめ撮影ポイントをご紹介します。

●平野湖畔(山中湖)
逆さ富士で有名な山中湖、その中でも1、2位を争う人気の撮影スポットが平野湖畔。ベストシーズンにはカメラマンがずらりと並ぶ光景が見られます。風がなく湖面がフラットの状態の時は、湖面に映るダイヤモンド富士(通称「ダブルダイヤモンド富士」)も同時に見られます。観測可能期間は10月27日~2月16日頃。

●パノラマ台(山中湖)
眼下に山中湖を望み、富士山だけでなく、南アルプスまで眺めることができる富士山撮影の大人気スポット。山中湖でのダイヤモンド富士はこのパノラマ台付近で10月中旬から見え始め、2月末にここで終わります。観測可能期間は10月16日~2月25日頃、時間は16時22分~16時50分頃。

●旭日丘湖畔緑地公園(山中湖)
冬至前では最初に、冬至後では最後に湖越しのダイヤモンド富士が見られる場所です。近くには日本の渚百選に選ばれた「夕焼けの渚」もあります。観測可能期間は10月18日~2月22日頃。

●花の都公園(山中湖)
山中湖の人気スポットの一つ。11月末から1月中旬まで長期間にわたりダイヤモンド富士を見ることができます。夏にはひまわりと富士山という美しい景色も楽しめます。

●田貫湖
静岡県富士宮市にある田貫湖では、2025年は4月20日と8月20日の前後1週間にチャンスがあります。日の出のダイヤモンド富士が見られ、天候に恵まれれば「ダブルダイヤモンド富士」を見られる絶景ポイントです。2024年4月には「田貫湖富岳テラス」が誕生し、2024年ウッドデザイン賞を受賞しています。

●竜ヶ岳
本栖湖南側にあるスポット。富士山の東側にあり、日の出のダイヤモンド富士が見られます。標高も低く、山頂は広くて平らな場所なので撮影や観察に最適。元日には初日の出のダイヤモンド富士という、とても縁起のいい景色を目にすることができます。

●身延山
山梨百名山にも選出される身延山は、南東方向に富士山や駿河湾を望めるスポットです。早朝から稼働しているロープウェイで山頂へ向かうことも。2025年は3月12日(水)・13日(木)・14日(金)の3日間、ダイヤモンド富士観賞会が開催され、ロープウェイは午前5時30分から早期営業を実施します。

ダイヤモンド富士の時期は多くの方が訪れるため、駐車場が満車になることも考えられます。出来るだけグループや家族などで乗り合わせて行くようにしましょう。路上駐車などは厳禁、マナーを守り近隣や周辺の方、他のカメラマンや観光客の迷惑にならないようしましょう。

まとめ:山中湖で初日の出やダイヤモンド富士を楽しもう

山中湖のダイヤモンド富士は、日没時に見られます。夕日の太陽光が富士山頂に沈んでいく光景は、茜色の太陽が輝く絶景で、神々しくインスタ映えも間違いなしです。自然と織りなす悠然とした富士山の姿、きっと実際に目にした人だけが味わえる感動があることでしょう。

なお、山中湖では日没時のダイヤモンド富士が見られますが、初日の出のダイヤモンド富士をご覧になりたい方は、本栖湖の竜ヶ岳がおすすめです。元日の朝、富士山頂から昇る初日の出をカメラにおさめることができ、新年の朝にダイヤモンド富士を見ることができれば、その年は素晴らしい1年になることでしょう。

見る場所によっては、「ダブルダイヤモンド富士」も楽しめる富士山。自然の雄大な景色を眺めに出掛けてみてはいかがでしょうか。

【トリップアドバイザー】富士山