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越前打刃物の起源と歴史

こちらの動画は「明日への扉 by アットホーム」が公開した「#070 越前打刃物職人 田村 徹 | 明日への扉 by アットホーム」です。

日本の福井県越前市には昔より刀剣を製造していた歴史があり、その技術が越前打刃物という伝統文化工芸に生かされています。
打刃物とは鉄を打って作る刃物のことで、1337年に千代鶴国安によって作られたとされています。
千代鶴神社にその文献が残され、以降700年もの長い間、職人の手によって受け継がれました。
越前打刃物は1979年には国の伝統工芸品として認定されます。
越前打刃物とは産地福井県越前市において700年の歴史と伝統がある刃物です。
型を抜いて作るのでなく、熱した鉄を打つことで一つの作品を製造するという特徴があります。

日本の伝統文化工芸を受け継ぐ若き越前打刃物職人・田村徹

そんな伝統文化工芸である越前打刃物の職人として修行し若き力を注いでいるのが、動画紹介されている田村徹さんです。
田村徹さんが現在師事しているのが、黄綬褒章も受賞した偉大なる師・清水正治さんです。
日本の伝統文化工芸を守る名工清水さんの最も有名な刃物が鮪包丁です。
刃渡り100センチ以上にもなる包丁を作れるのは日本でも数えるほどしかおらず、その匠の技と技法は唯一無二で伝統文化そのものと言えます。

清水正治さんの手仕事はメディアはもちろんのこと、多くの知識人からも支持されており清水正治さんの打刃物でなければならないと語る職人も多くいます。

日本の伝統文化工芸越前打刃物に挑む若き職人

弟子である田村徹さんが今回の動画の中で製作しているのは出刃包丁です。
その材料となるのは地金と鋼です。
包丁の種類は大きく分けて両刃と片刃という種類に分けられ、その用途によって研ぎ方を変えています。
動画の中では6:30より解説されています。

まずは工房の高温の炉のなかで柄に差し込む部分を作る中子取りという作業を行います。
その後、焼入れという工程で800度の窯から一気に冷水で冷やします。
柿色と言われる色合いまで加熱を行うとても繊細な作業です。
そして研師によって刃付け(研ぎ)という作業を行います。

完成した包丁は、もはや芸術品・美術品の一つとしても過言ではないほどの美しさと精巧さを備えたものとなります。
日本伝統文化である越前打刃物は包丁などの調理用品だけでなく、鎌など農業や林業、園芸にも用いられています。

日本伝統文化工芸越前打刃物紹介まとめ

越前打刃物という歴史ある日本伝統工芸作品を今まで以上に身近に感じることができたでしょうか。
毎日使用する包丁だからこそ、日本伝統文化である越前打刃物に触れてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
山本 孝(Takashi Yamamoto)
ライター歴7年目。旅行・グルメ・歴史の記事を執筆しています。
刀匠が魅せる匠の技!先人たちが築いた越前打刃物の長い歴史を受け継ぐ一人の若者に迫る!
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