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傷んでしまったおろし金を修理するには?

今回は「Togepi1125」さんが公開した日本の職人がおろし金の修理をする動画『修理、魅せます。 #009「おろし金」』を紹介します。

動画でご覧になれるのは日本古来の銅板を使ったおろし金です。
銅のおろし金は江戸時代から愛用されてきた歴史があります。
銅のおろし金はメンテナンスをきちんとすれば一生使えるアイテムと言われていますが、使い続ければ傷んでしまうこともあります。
おろし金の修理人は、たくさんの機械が置かれた作業場で、手作業の技術で道具の修理をしてくれる専門家です。

おろし金を新品同様にする修理人の職人技

おろし金の修理の画像
画像引用 :YouTube screenshot

動画の0:38から紹介されているのは東京小菅に店舗を構える金物工房で修理人として活躍する勅使河原隆さん。
職人歴56年を超えるという勅使河原さんの熟練の技によって、傷んでしまった銅のおろし金は新品同様の輝きを取り戻します。

おろし金の修理は目立て直しとも呼ばれます。
おろし金の表面にあるギザギザの部分は目と呼ばれますが、銅という素材は酸化などの影響を受けやすいという特徴があり、時間が経つとギザギザの目が傷んでしまいます。
あらゆる修理の技法を使い、傷んでしまったおろし金の目を蘇らせるのが、修理人の熟練の職人技なのです。

おろし金の修理方法は?その工程をご紹介

おろし金の修理の画像
画像引用 :YouTube screenshot

まず、おろし金の修理人は古く錆びてしまったおろし金を煮沸し、しっかりと磨いていきます。
大根や生姜をおろした長年の汚れを取り除いていきます。
こちらは動画の3:06からご覧になれます。
続いて、おろし金の銅板部分をかなづちで叩いたり、火で炙って表面を磨いたりしながら整えていきます。

最後に、たがねをつかっておろし金の刃を綺麗に削り出す目立てをしていきます。
潰れてしまったおろし金の刃を綺麗に削っていく作業にはかなりの時間がかかります。
修理人の職人技によって、錆びついていたおろし金は新品のような美しさを取り戻すのです。
全ての工程が終わり蘇ったおろし金は動画の7:37よりご覧になることができます。

おろし金職人紹介まとめ

おろし金の修理の画像
画像引用 :YouTube screenshot

日本の道具は、動画でご紹介したような修理人の職人技によって何度も再生され、大切に使い続けられてきました。
日本には、さまざまな種類の道具を新品同様に蘇らせる匠の技を持った職人がたくさんいます。
古くなった道具を鮮やかに蘇らせる職人の神業を、動画でぜひチェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2022年8月2日
日本
坂崎 なお(Nao Sakazaki)
日本の文化や伝統に興味津々!ステキな風景を紹介していきます!
魔法のような職人技で「おろし金」を生き返らせる!東京でたった一人の職人は使い古したおろし金を新品同様に!
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