温泉の入り方の動画紹介
今回は、『LetsJapanCh.』さん制作の『日本の温泉マナー Japanese ONSEN Manners』という動画を紹介します。温泉の入り方を説明する動画です。
日本の温泉とは?
写真:草津温泉の湯畑
温泉(漢字では、「温(あたたかい)」「泉(いずみ)」)は英語の「hot spring」という意味です。日本は世界有数の温泉大国で、約28,000の温泉があると言われています。日本の温泉の文化がいつ頃生まれたかは明らかではありませんが、奈良時代の「日本書紀」などの歴史的な書類にも温泉の記録があります。
日本の温泉の入り方とルール・マナーを紹介
写真:銭湯の暖簾のイメージ
日本の温泉の文化は1000年以上の歴史があります。しかし、日本の温泉を利用するときには様々なルールやマナー、習慣があります。ここでは、日本での温泉の入り方についてご紹介します。
動画で紹介されているように、温泉には女性用と男性用の入り口があります。入り口には「暖簾」というものがあります。男湯の暖簾には「男」、女湯の暖簾には「女」という漢字が書いてあるのが一般的です。
【動画】0:26~ 暖簾と男性用・女性用の入り口
日本の温泉の文化に慣れていない人はびっくりするかもしれませんが、温泉に入る前に完全に裸にならなければなりません。つまり、水着やスリッパなどは着用しません。水着を着るとお湯が汚れるという理由もありますが、温泉の効能が弱まってしまうという理由もあります。
【動画】0:58~ 日本の温泉での服装について
温泉に入る前に、いくつかの手順があります。まず、体にお湯をかけること。これは温泉の温度に体を慣らすとともに、体を洗って、穢れを落とすためです。
【動画】1:22~ 温泉に入る前にかけ湯
体を洗った後は、シャワーを浴びます。通常のシャワーは立って浴びますが、温泉では座って浴びるのがマナーです。これは、同じようにシャワーを浴びている人に水がかからないようにするためです。温泉は共有の空間なので、他の人を気づかうことが大切です。
【動画】2:13~ 温泉に入る前にシャワー
湯船に腰掛を持ち込まないのは常識と思われる人が多いかもしれませんが、大切なことです。また、温泉の中に物を持ち込むのはマナー違反とされています。温泉では水鉄砲やプール・ヌードルなどは禁止です。
【動画】1:58~ 外部からの物を湯船につけない
温泉はリラックスするための場所ですが、湯船の中や近くで寝るのはマナー違反です。また、湯船の中で寝るのは危険ですので、絶対にやめましょう。
【動画】2:41~ 温泉で寝てはいけない
上に書いてあるように、温泉はリラックスするための共有の場所です。温泉を楽しむときは、静かにくつろぐのがマナーです。友達と一緒にいて話をしたい場合は、静かに話すようにしましょう。もちろん、歌ったり、大声を出したりするのはマナー違反です。これらのマナーは、日本のサウナでも同じです。
【動画】3:02~ 温泉を利用するときは静かに
温泉でくつろいで、脱衣室に戻りたいときは、まず体を拭きましょう。これは脱衣室の床が濡れないようにするためです。
【動画】3:40~ 体を拭いてから脱衣室に戻る
温泉に入ると体力を使って、熱で汗をかくため、体内の水分が少なくなります。そのため、入浴後はしばらくリラックスして、水やスポーツドリンクで水分をとるのが大事です。多くの日本の温泉では、入浴後に着る浴衣や、ゆっくり休める休憩室が用意されています。
日本ではタトゥーがあっても温泉に入れる?
来日する外国人旅行者が温泉に入りたいと思ったとき、よくある質問の1つに「タトゥーがあっても温泉に入れますか?」という質問です。残念ながら、一般的にいうと、入れません。その理由は、日本では昔からタトゥーは犯罪組織と関係があったからです。かつて日本では、犯罪者がすぐに分かるようにタトゥーを入れていました。
とはいえ、日本にはタトゥーがあっても入れる温泉があります。さらに、タトゥーを隠せば入れるところもあります。日本で売られている専用のバンデージやスプレーで隠すことができます。しかし、残念なことに、タトゥーを隠しても入らせてくれない温泉もあります。この場合、どうすることもできないので、違う温泉を探しましょう。ただ、日本にはたくさんの温泉がありますので、探しやすいはずです。
日本温泉の種類
写真:城崎温泉・効能が書かれた掲示板
日本の温泉は健康に良いと言われていますが、日本には様々な種類の温泉があって、それぞれ効能も少し違います。以下に、日本の温泉の種類をいくつかご紹介します。
・簡易温泉
ミネラルが少し入った、お湯が透明の標準的な温泉。
・塩化物泉
塩分が高い、筋肉痛や関節痛に良い温泉。
・硫酸塩泉
硫酸塩が入った温泉。この温泉のお湯は苦い味がする。
・酸性泉
酸性度の高い温泉。この温泉は肌に良いです。
・放射能泉
「危なさそうだな」と思うかもしれませんが、実は放射能泉は体に良い効果があることが分かっています。ラドンやラジウムが少し入った温泉で、痛風やリウマチに効くと言われています。
日本の人気温泉
日本には温泉が数え切れないほどたくさんあるので、すべての温泉を紹介することはできません。そこで、日本で最も人気のある温泉をいくつかご紹介します。
・草津温泉(群馬県)
活火山である草津白根山の東側に位置する有名な温泉地。ここの温泉は酸性泉が多くて、日本の戦国時代には武将が利用したと言われています。
・箱根温泉(神奈川県)
箱根温泉とは、神奈川県箱根町を中心に位置した温泉のことです。温泉の歴史は古くて、1300年前にさかのぼります。
・別府温泉(大分県)
別府温泉とは大分県の温泉地で、別府駅の近くにあります。多くの種類の温泉があるのが特徴です。数百年前から有名な温泉地で江戸時代の温泉ランキングにも入っていました。
・湯布院温泉(大分県)
大分県のほぼ中央に位置する湯布院温泉は、別府温泉からわずか10キロの距離にあって、別府温泉との行き来がしやすいのが特徴です。
・銀山温泉(山形県)
銀山温泉とは美しい街並みで有名な温泉街です。特に冬には雪に覆われて、その美しさは息を呑むほどです。
・道後温泉(愛媛県)
道後温泉とは、日本最古の温泉の1つとして知られる愛媛の有名な温泉です。日本の伝説にも表れます。
日本温泉のベストシーズン
写真:乳頭温泉郷・冬の鶴の湯温泉
温泉に行くのに一番いい季節というと、これは人によって様々です。とはいえ、季節ごとのポイントをご紹介します。
・春
春は、気候もよく温泉が入りやすい季節です。場所によっては桜を見ながら入浴することもできます。
・夏
日本の夏はかなり暑いので、温泉でリラックスしたいと思うのは不思議に思えるかもしれませんが、夏に温泉に行くのにはいくつかの理由があります。日本の温泉は山奥にあることが多く、冬に行くのは難しいというのも理由の1つです。夏は、行きたい穴場に行くのに一番いい季節です。
・秋
秋は春と同様、気候が穏やかで、外にある温泉を楽しむのに良い季節です。さらに、秋は日本で美しい季節の1つで、日本には紅葉の名所がたくさんあります。日本の温泉に入りながら紅葉も楽しめるなんて、一石二鳥ですね。
・冬
日本のなかでも、特に北日本の冬はかなり寒いです。日本の厳しい冬に体を温めるには、温泉は最高です。場所によっては、温泉の周りに美しい雪景色を楽しむこともできます。
日本温泉の入浴料金は?
日本の温泉の入浴料金は割と安いです。ほとんどの温泉は数百円しかかかりません。予算が限られていて、お金を節約しながら、日本の本物の文化を楽しみたいのであれば、温泉はとても良い体験になります。
日本の温泉街に行って、その周辺の観光を楽しむために宿泊するのであれば、ホテルなどの宿泊施設の予約が必要です。宿泊施設はホテルではなくて、旅館に泊まるのがおすすめです。なぜなら旅館は、食事は和食、部屋は和室(畳、襖など)、浴衣でくつろぐことができる日本の伝統的な宿泊施設だからです。ホテルとほぼ同じ料金ですが、日本の文化を体験することができます。
温泉旅館は、温泉を中心とした日本の伝統的な旅館で、日本の多くの温泉地にあります。
日本温泉の入り方のまとめ
日本で温泉を楽しむには、様々なルールやマナーがありますが、たとえ間違えても、気を付ければ何も心配することはありません。日本の有名な温泉地でも、山奥の温泉でも、季節に関係なくリラックスできる温泉がきっと見つかるはずです。ただ、タトゥーを入れている人は、旅行中にトラブルが起きないように、入れる温泉を調べておくといいでしょう。
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