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福島県の圓蔵寺で催される「七日堂裸詣り」を紹介する動画について

こちらは日本の魅力を世界中に紹介しているTokyoStreetViewが公開した福島県柳津地方の福満虚空蔵菩薩圓蔵寺で催される「七日堂裸詣り」を紹介した動画です。

毎年1月7日、福満虚空蔵菩薩圓蔵寺(ふくまんこくぞうぼさつえんぞうじ)で行われる柳津の七日堂裸詣りは1年の幸せと無病息災を祈願するため、多くの方が参加されます。
この動画をご覧になって、福島県の歴史ある七日堂裸詣りの迫力を体感してみませんか?

迫力ある奇祭!福満虚空蔵菩薩・圓蔵寺の七日堂裸詣りとは?

福島県柳津町・福満虚空蔵菩薩圓蔵寺の画像
写真:福島県柳津町・福満虚空蔵菩薩圓蔵寺

七日堂裸詣りは福島県会津地方柳津町にある福満虚空蔵菩薩圓蔵寺で行われます。
福満虚空蔵菩薩圓蔵寺のご本尊は福満虚空藏尊であり、日本三大虚空蔵尊の一つ。
その歴史は古く大同2年(西暦807年)までさかのぼります。

歴史ある福満虚空蔵菩薩圓蔵寺で七日堂裸詣りが行われたのはあるひとつの伝説が由縁と言われています。
かつての会津地方では悪病が流行り、多くの死者が出ました。
その時、一人の長老が見た夢の中で「龍神の宝照の玉を菩薩に献上すれば、悪病はなくなる」というお告げを受けました。
そして、長老は会津地方で最も美しいとされていた弥生姫に龍神の玉を手に入れるように頼みこんだのです。
弥生姫はなんとか龍神の玉を手に入れて菩薩に献上すると、瞬く間に悪病が消え去りました。

しかし、そこから、只見川に棲む竜神が玉を奪い返しに来ました。
そこで、一年で龍神が一番静かだと言われている1月7日に信者を募り、大鰐口をめがけて麻縄をよじ登り、龍神から玉を守ったとされています。

七日堂裸詣りで無病息災と1年の幸福を祈願

福満虚空蔵菩薩圓蔵寺・七日堂裸詣りの画像
画像引用 :YouTube screenshot

今では毎年1月7日に伝統行事として行われ、全国各地から約300人が見学に訪れます。
さらに、一般参加も可能で、無病息災や一年の幸福を祈願する人も少なくありません。
※女性は見学のみ

七日堂裸詣りの始まりを鳴らすのは大鐘。
下帯一つの褌姿の男衆が菊光堂(本堂)を目指して113段の石段を駆け巡ります。
そして、当時の伝説と同じように、大鰐口へとよじのぼっていきます。
こちらは動画の0:03よりご覧になれ、見学者たちは「わっしょい!わっしょい!」の掛け声で縄を登る男衆を鼓舞します。

会津柳津に伝わる民芸品の数々

会津柳津の民芸品「赤べこ」の画像
写真:会津柳津の民芸品「赤べこ」

こちらの動画でご覧になれる伝統行事である七日堂裸詣りの他、会津地方には数々の民芸品が人気を集めています。
たとえば、「あかべこ」や「開運撫牛(なでうし)」。
どちらも幸運、開運をもたらすと言われており、県民はもちろん、国内外問わず広まりつつあります。
福満虚空蔵菩薩圓蔵寺の境内にも牛の像が祀られており、幸運をもたらす牛として周知されています。

福島県に古くから伝わる伝統行事「七日堂裸詣り」紹介まとめ

古くから伝わる伝説から始まった七日堂裸詣り。
毎年1月7日になると無病息災、一年の幸福を祈願して多くの人が訪れます。

郡山からのアクセスも良く、一般参加も可能なので、この動画で七日堂裸詣りに魅力を感じられた方は一度体験してみてはいかがでしょうか。

【公式ホームページ】七日堂裸詣り - 赤べこ伝説発祥の地 会津やないづ。
https://aizu-yanaizu.com/event/nanoka-do/

この記事を書いた人
最終更新日 : 2023年3月20日
日本
岡本 修(Shu Okamoto)
日本の建物に魅了されたライター。建物や食を紹介していきます!
福島県の「七日堂裸詣り」は真冬の東北で裸の男衆が無病息災を祈願!龍神伝説から 始まった奇祭の魅力に迫る!
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