1966年の東京の姿を動画紹介
こちらで紹介する動画は「MichaelRogge」が公開した「Everyday life in bygone days in Tokyo, 1966 昭和東京」です。
動画で紹介されている1966年(昭和41年)というのは日本がようやく戦後の痛手から立ち直り、1964年の東京オリンピックという一大国際スポーツイベントを大成功のうちに終え、世界に向けて復興を高らかに宣言した直後の年です。
今回はその昭和41年当時の東京を写した貴重な動画を紹介します。
ノスタルジックな感じが満載ですが、東京からは焼け野原と化した戦争の痕跡は消え、高度成長期と呼ばれる経済発展の波の中で庶民の家庭にも三種の神器と言われた「冷蔵庫」「テレビ」「洗濯機」の普及がかなり進んでいることや日本人の食事が和食から洋食に移り変わっていったことも映し出されていて興味深いですね。
1966年の東京の生活
街並みを見ると道路の一部には中央分離帯もなく、バイクもノーヘル、と時代がとてもおおらかだったことを物語っています。
買い物もスーパーやコンビニエンスストアはこの当時は一般的ではなく、商店街が庶民の生活の中心でした。
平屋建ての一軒屋と髪を結い上げ和服に割烹着姿のお母さんという姿も昭和の庶民生活を象徴する風景です。
そして、ちょうど昭和40年代ころから急速に核家族化が始まり、動画のように家にはお父さんとお母さん、そして子供が2〜3人という家族構成が一般的になりました。
この後昭和40年代後半から核家族化の加速による急激な世帯数増加によって東京郊外の至るところに新興住宅地と呼ばれる団地の建設ラッシュが始まります。
労働力にも変化が現れ、土木関係に従事する肉体労働者や商店などの個人経営から工場勤務やサラリーマンへの労働人口のシフトが始まり、職種の多様化による生活様式の急変というのも昭和40年代の特徴と言えるでしょう。
1966年の出来事
それでは昭和41年にどのような社会現象が起こりどんなものが流行したのかを振り返っていきましょう。
・敬老の日、体育の日が制定される
・東京武道館にビートルズ来日
・日本の総人口がはじめて1億人を超える
・クイズブーム到来
・メートル法完全施行
・東京国立劇場こけら落とし
・全日空ボーイング727型機が東京湾に墜落。日本初の大規模な航空事故となる
・ミニスカートやロングブーツ、サマーセーターやタートルネックなどニット製品が大流行
・日産サニー、トヨタカローラが誕生
・「こまっちゃうな」や「しあわせだなぁ」などが流行語になる
・新三種の神器「カラーテレビ」「自動車」「エアコン」が話題になる
今では当たり前となったメートル法や自動車、エアコンなど現代文化がこの時代に生まれたのです。
ノスタルジックな東京の風景紹介まとめ
最後に動画を見て令和元年と昭和41年の東京を比較して変わらないなと思う風景がラッシュ時の殺人的な電車の混み具合です。
これが一番日本文化の中心地「東京」をイメージする風景かもしれません。
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