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今回は『利尻富士町役場』さん制作の『北海道利尻島 サイクリングPR動画 ロングver ~夏編~』という動画を紹介します。動画は、都会での日々の生活に疲れていた一人の女性が、癒しを求めて夏の北海道利尻島に訪れるストーリー。

観光パンフレットだけではわからない、利尻島の大きな空と広がる大地。そこに身をおくことで得られる感動が映像から伝わってきます。
まずは、レンタサイクルで巡る様子や、利尻島の文化、グルメ、地元の方々との暖かい触れ合いなどを収めた映像をゆっくりとご覧ください。

北海道利尻島・利尻山(利尻富士)の画像
写真:北海道利尻島・利尻山(利尻富士)

車であれば一周1時間半、周囲60㎞ほどの小さな島「利尻島」には、美しい!美味しい!そんな言葉では語りつくせない魅力がたっぷり。

この記事では、初夏から秋にかけての観光シーズンの利尻島の観光地情報をお届けします。
「逆さ利尻富士」や「白い恋人の丘」などの絶景スポットはもちろん、利尻島の大自然の中で、アクティビティにキャンプや登山、サイクリング、ウニ好きなら絶対にはずせない現地で食する利尻産の生ウニを使ったグルメなどの情報をお楽しみください。

気になるアクセス方法もご紹介するので、読み終わったあとにはきっと利尻島への旅を計画したくなること間違いなし!です。

北海道北部の日本海にある人口約2,200人の島の利尻島。日本の最北端の地・稚内市から西に約52キロメートルに位置し、フェリーで約1時間40分でアクセスできます。
観光シーズンとして賑わう夏季の6月~8月の気候は利尻富士町の平均気温は20℃以下。天気や時間帯によって差はありますが、夏も涼しく快適に過ごせますので服装は羽織るものを用意するのがおすすめです。
利尻島は利尻富士町と利尻町の2つの町からなり、本記事では利尻富士町の観光スポットを厳選してご紹介します。

北海道利尻島・オタトマリ沼の画像
写真:北海道利尻島・オタトマリ沼

「オタトマリ沼」は、島の南東にある利尻島でもっとも大きい湖沼。
利尻島で一番の人気観光スポットオタトマリ沼は動画の21:54過ぎからご覧になれます。
鴛泊港からは島のほぼ反対側に位置し、バスで約35分のアクセスとなっています。

オタトマリとは、アイヌ語のオタ・トマリ(ota-tomari=砂・泊まり地)に由来しています。
オタトマリ沼に訪れたら絶対に楽しんでほしいのが遊歩道の散策。
整備された一周1キロメートル、約30分の遊歩道では、利尻富士(利尻山)の絶景と季節の植物を眺めることができます。さらに、天候などの条件が合えば、湖面に映る逆さ利尻富士に出逢えることも。
アカエゾマツの原生林に囲まれた美しいブルーの湖面は、利尻島最高の観光地と言われることに納得できる美しさ。
桜の開花が日本一遅い地域の利尻島。オタトマリ沼の遊歩道では、6月上旬になると桜の開花を見ることができます。

動画では空撮によりオタトマリ沼の全貌がご覧になれますが、見渡す限りの大自然に貴方もきっと驚くでしょう。

北海道利尻島の沼浦湿原の画像
写真:北海道利尻島の南浜湿原

オタトマリ沼の周辺には、利尻富士町指定天然記念物に指定されている利尻島最大の湿原「沼浦湿原」が広がります。沼浦湿原には、「三日月沼」というスポットがありますが、雪が積もった冬のシーズンにしか訪れることのできないことから、幻の沼と言われています。

オタトマリ沼の駐車場のレストハウスでは、ホタテのバター焼きやツブ焼きなどの利尻産の海鮮物を使った軽食や、利尻産の昆布などお土産を購入できます。

オタトマリ沼基本情報
【住所】〒097-0211  北海道利尻郡利尻富士町鬼脇
【電話番号】0163-82-2201(鴛泊港フェリーターミナル内観光案内所)
【駐車場】29台
【アクセス】鴛泊港から宗谷バス鬼脇行きで約35分「オタトマリ沼」で下車

利尻富士町の大自然の絶景が楽しめる、姫沼をご紹介します。
姫沼は動画の18:00過ぎからご覧になれます。

北海道利尻島の姫沼の画像
写真:北海道利尻島の姫沼

姫沼は、利尻島の玄関口の鴛泊港から南東約2kmにある大自然に囲まれた神秘的な沼です。道道108号線にある駐車場から整備された遊歩道を、約100メートルほど歩くと姫沼に到着。
遊歩道の途中には、オモベツ川に架かる、緑に囲まれた雰囲気抜群の吊り橋風「想い出橋(動画18:17~)」もあり、川のせせらぎに癒されます。

ここ姫沼の一番の見どころは、湖面に映る逆さ利尻富士。早朝から午前中は太陽の光の加減や風による湖畔の波の揺れが無く、最も「逆さ利尻富士」が綺麗に見える時間帯です。
幻想的な1枚を収めることのできる利尻島の人気のフォトスポットでもあります。

北海道利尻島・姫沼の利尻富士の画像
写真:北海道利尻島・姫沼の利尻富士

周囲約800メートル、深さ2メートルの姫沼は、地面がえぐられたような形状から爆裂火口の跡と言われています。
「姫沼園地」として整備された湖畔の散策路からは、様々な野鳥や植物などが見られ、一周約20分の時間をあっという間に過ごせるでしょう。
また、姫沼展望台からはペシ岬や鴛泊港が一望でき、旅の思い出になること間違いなし!

姫沼は、今から約100年前の1917年に作られた小沼と湧き水で作られた人造沼で、ヒメマスを放流したことから"姫沼"と名付けられました。
こんなちょっとした豆知識を知ってから足を運べば、より一層旅を楽しめるのではないでしょうか。

駐車場には、トイレや、姫沼前には売店もあるので、サイクリングでの利尻島観光の休憩スポットにもおすすめです。

姫沼基本情報
【住所】〒097-0101 北海道利尻郡利尻富士町鴛泊湾内
【営業期間】5月~10月
【電話番号】0163-82-2201(鴛泊港フェリーターミナル内観光案内所)
【駐車場】16台
【アクセス】鴛泊港から宗谷バス鬼脇行きで約5分「姫沼口」で下車後、徒歩30分~40分ほど

北海道利尻島・白い恋人の丘の画像
写真:北海道利尻島・白い恋人の丘

「白い恋人の丘」(動画 20:40~)は、2014年に誕生した利尻富士町の新観光スポットです。鴛泊港からバスで約35分のアクセスで、オタトマリ沼からは約徒歩15分、道道108号線を挟んだ海岸側にあります。

白い恋人の丘の正式名称は「沼浦展望台」。高台から山側を見ると、オタトマリ沼越しの利尻山、海側に目をやると沼浦海岸、そして壮大な日本海の先に北海道本土を見渡せ、360度広がる絶景が楽しめるスポットです。利尻島に訪れた際には是非ご覧になっていただきたい絶景です。

「白い恋人の丘」は、北海道観光の一番人気のお土産「白い恋人」のパッケージに描かれています。雪山のイラストが、この付近から眺める利尻山であることから名づけられました。

「白い恋人」とは、北海道札幌市の菓子メーカー、石屋製菓が製造販売しているサクサクのクッキーでチョコレートをサンドした洋菓子です。1976年に販売が開始され、年間約2億枚を売り上げる北海道のランキング上位の定番のお土産です。

白い恋人の丘でプロポーズをして、その場所で撮影した写真を鴛泊港フェリーターミナルにある利尻富士町観光協会へ持参すると、「白い恋人」の製造元、石屋製菓公認の「プロポーズ証明書」が進呈されます。
北海道観光の思い出、そして愛する二人にとって一生の思い出となる宝物になるでしょう。

白い恋人の丘基本情報
【住所】097-0211 北海道利尻郡利尻富士町鬼脇沼浦
【営業期間】5月~10月
【電話番号】0163-82-1114(利尻富士町産業振興課商工観光係)
【駐車場】10台(バス進入不可)
【アクセス】鴛泊港から宗谷バス鬼脇行きで約35分「オタトマリ沼」で下車

動画では、利尻島観光に訪れた女性がサイクリングで島内の観光を楽しんでいます。

全国屈指のサイクリングスポットとして知られている利尻島。 北海道の大自然の美しい景観の中を、北国の心地よい風を感じながら走る利尻島のサイクリングは、時間と疲れを忘れてしまうほどの至福の時間をもたらします。
北海道の大自然の絶景を求め全国からサイクリストが集まります。

北海道利尻島・サイクリングの画像
写真:北海道利尻島・サイクリングの画像

利尻島が提案するおすすめのサイクリングコースは次の通り。
・利尻・彩くるロード
・利尻富士グリーンライン
・利尻島絶景ブルーライン

それぞれのコースの特徴を紹介します。

比較的大きな起伏はないので初心者の方にも楽しめますが、島の周囲約60キロメートルを一周するため、体力に自信がある人向けのコースです。コースのうち24.9kmは自転車専用道路が整備されています。鴛泊でレンタサイクルを借りてスタート。時計回りだと夕方に西海岸を走るので、美しい夕陽を見られるかもしれません。ゆっくりと自然の景色を眺めながら時速8キロで走ると約7時間のコースとなるので、日が沈む前に帰るためには朝9時ごろには出発することをおすすめします。

利尻島内の以下の観光地を巡ることができます。

北海道利尻島の美しい夕日の画像
写真:北海道利尻島の美しい夕日
利尻・彩くるロードコース
鴛泊フェリーターミナル → 利尻富士温泉 → 湾内大橋 → 姫沼 → 鬼脇市街 → 白い恋人の丘 → オタトマリ沼 →  南浜湿原 → 仙法志御崎公園 → 麗峰湧水(れいほうゆうすい) → 北のいつくしま弁天宮 → 寝熊の岩人面岩 → 神居海岸パーク → 利尻町運動公園 → 利尻町森林公園 → 富士野園地(動画7:13~) → 夕日ヶ丘展望台 → 利尻富士温泉・足湯 → 鴛泊フェリーターミナル
彩くるロードコース・サイクリングマップの画像
写真:利尻・彩くるロードコース・サイクリングマップ

利尻富士町の街並みを楽しめるファミリー向けのショートコースで総走行距離6.5km、約1~2時間のコース。日本海をオレンジに染める夕焼けと礼文島が眺められる「夕日ヶ丘展望台」や「海の駅おしどまり(動画4:45~)」「ペシ岬展望台(恋する灯台)」など、利尻島北部の利尻富士町の人気の観光スポットに寄り道することもできます。

利尻富士グリーンラインコース
鴛泊フェリーターミナル → 利尻富士温泉 → 富士野園地(動画7:13~) → 泉の袋澗 → 鴛泊フェリーターミナル
利尻富士グリーンラインコース・サイクリングマップの画像
写真:利尻富士グリーンラインコース・サイクリングマップ

気軽に利尻島北部の利尻富士町の人気の観光スポットを巡る総走行距離18km、約2~3時間のコース。自転車専用のサイクリングロードが整備されているので、安全にサイクリングができます。
季節によっては、海岸線から「漁風景」が眺められ、利尻富士を背景に並ぶ圧巻の昆布干しなど、港町ならではの景観を楽しめます。湾内大橋からは青い海と利尻山の絶景パノラマが広がります。

サイクリングコース・ペシ岬の画像
写真:サイクリングコース・ペシ岬
昆布干しの画像
写真:昆布干し
利尻島絶景ブルーラインコース
鴛泊フェリーターミナル → 野塚展望台 → 姫沼 → 湾内大橋 → 利尻富士温泉 → 鴛泊フェリーターミナル
利尻島絶景ブルーラインコース・サイクリングマップの画像
写真:利尻島絶景ブルーラインコース・サイクリングマップ

8月下旬にはサイクリングイベント「利尻島一周ふれあいサイクリング」が行われます。利尻島の眺望を楽しみながら大自然を肌で感じられることから、利尻島住民や全国からのサイクリング愛好者が参加します。島の魅力を最大限に感じながら、多くの参加者と共に自転車で島を一周できるイベントです。

利尻島一周ふれあいサイクリングの画像
写真:利尻島一周ふれあいサイクリング

サイクリングをスタートする前には、是非サイクリングマップを手に入れてください。利尻島のサイクリングコース全体を詳細に掲載されているので、コース選択の参考になるばかりでなく、途中で迷うことなく安心してサイクリングを楽しめます。サイクルスタンドや工具、空気入れの設置も利尻島内の各所に用意されているのでご安心ください。

利尻島のサイクリングを気軽に楽しむなら、レンタサイクルの利用がおすすめです。レンタサイクルは、宿泊者限定で自転車の貸し出しを行っている宿もあるので、利用希望の方は事前に確認をとりましょう。

電動自転車のレンタルもあり、体力に自信のない方や長時間のサイクリングが初めての方でも心配ありません。レンタサイクルの相場は一日あたり約1,500円〜3,000円。

利尻島のサイクリングの注意点として、利尻島一周コースは約7時間と長丁場になるため、体調管理や装備には注意が必要です。また、自然と共存している島なので、自然環境を尊重する行動を心がけましょう。

北海道の大自然の中でアクティビティを楽しむ旅もおすすめです。

利尻島の満点の星空の画像
写真:利尻島の満点の星空

都会から離れ、他では絶対に味わえない見渡す限り一面の夜空に広がる満点の星たち。人生で一度は体験したい、そんな幸せな空間で眠りにつく「島キャンプ」。
街明かりが少ない利尻島では、天の川や流れ星が見られ、非日常時間を味わうことができます。

利尻島には5つのキャンプ場がありますが、こちらでは利尻富士町にある「ファミリーキャンプ場ゆ~に」をご紹介します。

鴛泊港から車で約5分の「利尻富士町アメニティパーク」の中にあるファミリーキャンプ場ゆ~にの向かいには、日本最北の天然温泉「利尻富士温泉保養施設」があります。
キャンプを楽しみながら露天風呂を味わう極上時間を求めるキャンパーに人気のキャンプ場です。

ファミリーキャンプ場ゆ~にでは、バンガローやコテージもあり、テントやシュラフなどのレンタル用品や木炭やバーベキュー用品などの消耗品販売も豊富なので、友人やファミリーと手ぶらで訪れることができます。

キャンプ場からは利尻山の山頂を見ることができ、登山の前泊や登山後の宿泊にも人気です。
比較的新しくて綺麗なキャンプ場で、テントサイトは予約不要なので、気軽にアウトドアを楽しめるキャンプ場です。

北海道利尻島・ファミリーキャンプ場 ゆ〜にの画像
写真:北海道利尻島・ファミリーキャンプ場 ゆ〜に
ファミリーキャンプ場ゆ~に基本情報
【住所】〒097-0101 北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字栄町
【営業期間】5月1日~10月31日
【駐車場】29台
【利用料金】入場料:大人1人 520円,小学生以下 310円 ※2023年6月時点

北海道利尻島・利尻富士温泉の露天風呂の画像
写真:北海道利尻島・利尻富士温泉の露天風呂

ファミリーキャンプ場ゆ~にの向かいにある利尻富士温泉は年間約6万人が訪れる利尻島の名湯です。
ファミリーキャンプ場ゆ~にでキャンプを楽しみながら、利尻富士温泉を楽しむのはいかがでしょうか。

利尻山やオーシャンビューを眺めながら入る露天風呂は疲れた体に格別。
日本海に沈む夕日や、満天の星空を眺めながら入る露天風呂は、最高の贅沢時間を過ごせます。
湯上がりには敷地内に湧き出る利尻富士の名水「甘露泉水」を味わうこともできます。

利尻山を眺められる露天風呂で旅の疲れを忘れさせてくれる至福のひと時をお過ごしください。

利尻富士温泉基本情報
【住所】〒097-0101 北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字栄町
【電話番号】0163-82-2388
【営業時間】正午~21:00

さらにアクティビティを楽しみたい方には、シーカヤックツアーやSUPなどのマリンアクティビティ(動画13:20~)体験がおすすめです。

北海道利尻島・シーカヤックの画像
写真:北海道利尻島・マリンアクティビティ「シーカヤック」

海に囲まれた利尻島には、初級者から上級者まで楽しめる多くのサーフィンスポットがあり、サーファーからも注目されています。

北海道利尻島・サーフィンの画像
写真:北海道利尻島・マリンアクティビティ「サーフィン」

また、利尻島一周53.67kmを10時間以内で走るマラソン大会「利尻島一周悠遊覧人G」は、利尻山や海岸線をバックにしたロケーション抜群のコースを走る人気イベントです。
大会が行われる6月頃は平均気温は13〜15℃と過ごしやすい気候なので、気持ちよく走ることができます。

島内外から500人前後の多くのランナーが参加する「利尻島一周悠遊覧人G」では、大会参加が10回以上の方は前夜祭に参加することができ、常連のランナーさんたちと親睦を深めることができます。

自然を満喫しながら汗をかいた後は、利尻富士温泉の温泉券が貰え、送迎を行ってくれるため、大会後は疲れた体をゆっくり温泉で癒すことができます。

北海道利尻島・マラソンの画像
写真:北海道利尻島・マラソン大会「利尻島一周悠遊覧人G」
北海道利尻島の利尻富士の画像
写真:北海道利尻島の利尻富士

日本最北端の「日本百名山」のひとつである、利尻山の標高は1,721m。正式名称は利尻山(りしりざん)ですが、「利尻岳」「利尻火山」、また富士山を思わせる美しく円錐型のシルエットから「利尻富士」とも呼ばれています。

鴛泊コースの登山道は、整備されているため、初心者の方の登山も可能。ですが、所要時間は、登りで約5~6時間、下り3~4時間の約1日がかりの長丁場になるため、体力に自信の無い方の登山はおすすめできません。

そんな1日がかりの利尻山登山の最大の魅力、それは山頂からの景色にありました。

利尻島そのものが山なので、山頂は遮ることのない絶景が広がります。辿り着いた人だけが見られる360度の大パノラマは、きっと忘れられない景色になることでしょう。

残雪が残る利尻山(利尻富士)の画像
写真:残雪が残る利尻山(利尻富士)

・6月上旬
山頂の平均気温は6.4℃、残雪もあるので山頂部ではアイゼンを必要とすることも。
・7月上旬
山頂の平均気温は9℃~12℃、登山ツアーのピークとなるので混雑・渋滞も多く発生します。
・8月下旬〜9月上旬
最低気温0℃を下回ることもあるため、防寒具は必ずお持ちください。9月下旬には初冠雪を記録します。
登山シーズン中は温暖で、高山植物が咲き誇り、一面に広がる花々の絨毯はまさに「花の百名山」、「新・花の百名山」の称号にふさわしい光景です。

登山コースは、鴛泊(おしどまり)コースと沓形(くつがた)コースの2つ。初級者~中級者向けの鴛泊コースからチャレンジするのがおすすめです。以前はあった鬼脇(おにわき)コースは、危険なため登山禁止となりました。

利尻山は、年間約1万人の登山客が訪れる人気の登山スポット。高山植物の宝庫でもあり、この地特有の植物も多く生息します。

登山口は、鴛泊港から徒歩で約60分、ポン山へのハイキングコースもある「利尻北麓野営場」。早朝はバスも走っていないため、登山口へのアクセスは注意が必要です。登山口まで送迎してくれる民宿を探すのがベスト。

3合目には日本名水百選に選ばれている、利尻山唯一の水場「甘露泉水(かんろせんすい)(動画9:59~)」があります。
利尻山の伏流水である甘露泉水は、まろやかな甘みが特徴。利尻山登山者の喉を潤すオアシスとなっています。
5合目までは樹林帯の登り安い緩やかな道が続きますが、6合目からは石の登りで徐々に傾斜が増します。9合目からは沓形コースと合流し、山頂までの道のりは足場が悪くなり、危険箇所にはロープが設置されています。山頂からは遮るものが何もない360度の大パノラマの絶景を一望できます。

沓形コースは、鴛泊コースと比べて短いものの、傾斜がきついため難易度は高めの上級者向けのコース。標高約500メートルの見返台園地が登山口となっており、登山口が5合目となっています。
8合目を過ぎ、三眺山に向けて傾斜が上がり、難所が続きます。落石の恐れもあるので、間隔を開けて注意を払った登山を行ってください。9合目からは鴛泊コースと合流します。

ベテランガイドや専門知識を持つガイドが同行することで、安全性が向上し、登山マナーやルート選びのアドバイスや高山植物の説明も受けられます。

利尻山(利尻富士)を登山する人々の画像
写真:利尻山(利尻富士)を登山する人々

利尻山では天候が急変するため、防風・防水のジャケットや暖かいインナーウェア、頭部を保護するハット・ヘルメットなどが必要です。また、滑りにくい登山靴を選ぶことで安全な登山が可能となります。利尻山の山小屋は、避難小屋として用意されてたもので宿泊施設ではないので、仮眠や緊急時以外の宿泊はできません。

年々登山者が増え、マナーを守らない登山客が登山道以外の道を歩くことで、高山植物が踏みつけられ群生地が縮小したりと、山の荒廃が進んでいます。山頂付近の登山道は、指で触れるだけで崩れ落ちるもろい地層がむき出しになっています。登山者一人ひとりが自然環境に配慮した行動をとるために、「利尻ルール」が策定されました。

・利尻山登山ルール
1. 携帯トイレを使用すること
2. ストックにはゴムキャップをつけること(植生を傷つけないため)
3. 植物の上に座らない、踏み入らないこと

これらのルールを守り、安全で楽しい利尻山登山を満喫してください。

北海道・利尻島のうにの画像
写真:北海道・利尻島名産のうに

利尻島は、観光スポットや大自然の絶景だけでなく、豊かな海の幸のグルメでも知られています。
特に「ウニ」は、そのなめらかな食感と独特の風味が絶品!全国各地の食通の舌を唸らせます。

利尻富士町で獲れる「ウニ」は、その味わいの深さから日本全国で非常に高く評価されているグルメのひとつ。利尻産のウニの特徴を一言で表すとすれば「濃厚」。その甘みとコクは一度食べたら忘れられない美味しさです。

なぜ利尻島のウニは絶品なのでしょう?その理由は、利尻島周辺は暖流と寒流がぶつかる栄養豊富な海であること。さらに、利尻山から流れ出た海底湧水の栄養をたっぷりと含んだ高級な利尻昆布を餌として育っているためです。

北海道では、国産ウニの約4割が漁獲されています。利尻島には、地元で「ノナ」「ガンゼ」とも呼ばれる「エゾバフンウニ」「キタムラサキウニ」の2種類が生息し、一定の漁獲量を保てるよう決められたルールの中でウニ漁がおこなわれています。

エゾバフンウニ・キタムラサキウニの画像
写真:左:キタムラサキウニ、右:エゾバフンウニ

エゾバフンウニ、キタムラサキウニは解禁日も異なり、キタムラサキウニは例年6月上旬が解禁日で、エゾバフンウニは6月中旬頃。旬の季節は共に8月末まで、芳醇な味わいとなっています。

キタムラサキウニは紫がかった長いトゲを持ち、ムラサキウニより大きく、上品な甘みが特徴。
エゾバフンウニの外見はトゲが短く、中身は濃いオレンジ色、旨味も甘味も濃厚な美味しさでキタムラサキウニよりも希少価値があります。

ムラサキウニとバフンウニの二色丼の画像
写真:キタムラサキウニとエゾバフンウニの二色丼

利尻富士町では、利尻産のウニを使ったウニ丼はもちろんのこと、利尻産の2種類のキタムラサキウニと、利尻産のエゾバフンウニウニを食べ比べることのできるウニ丼もあります。
ウニは、キレイな状態で長持ちさせる食品添加物のミョウバンが使われますが、苦みが出てしまい本来のウニの美味しさが損なわれます。ですので、ミョウバンを使用していないウニを探してみてください。
動画では26:51より、利尻島を旅する女性がエゾバフンウニ、キタムラサキウニの2種類の生ウニ丼を食べる姿をご覧いただけます。

北海道利尻島・うにうにフェスティバルの画像
写真:北海道利尻島・うにうにフェスティバル

利尻富士町では、このウニが主役のイベントも毎年開催されます。
毎年8月11日「利尻富士町総合交流促進施設 りぷら駐車場」で行われる「うにうにフェスティバル」。

北海道利尻島・焼きウニの画像
写真:北海道利尻島・利尻島名産のエゾバフンを使った焼きウニ

飲食コーナーには、焼きウニやウニ丼、ウニ汁、そして利尻産新鮮魚介のホタテやタコなどが並びます。
「小学生ウニむき大会」や「ウニの早食い大会」など、ウニ尽くしの贅沢な1日を満喫できる地元ならではのイベントです。

神居海岸パークでは、ウニ採り体験(動画24:30~)も行っています。自ら採ったウニを自分で剥き、その場で試食ができます。
利尻島のウニは「ふるさと納税」の返礼品にもなっているので、ふるさと納税を利用すれば日本全国どこでも新鮮な利尻島のウニを堪能することができます。

利尻島では、ウニの他にも絶対に外すことのできない海鮮物グルメがまだまだあります。ホタテ、ホッケ、シマエビ、利尻昆布なども是非食してみてはいかがでしょうか。
お土産にもおすすめの利尻島の特産品です。

ほたてのバター焼きの画像
写真:ほたてのバター焼き

動画の37:37からの居酒屋のシーンでは美味しそうな海鮮料理をご覧いただけます。

利尻島に訪れた際に絶対に購入していただきたいのが利尻島の人気グルメ「利尻昆布」で作った様々なお土産です。
ここでは利尻昆布を使用した人気のお土産の一部を紹介いたします。

・利尻こんぶしょうゆ
利尻昆布を使用した醤油です。深い味わいで具材の良さを最大限に引き出してくれます。

・利尻昆布ラーメン
メディアでも取り上げられる人気のラーメンは利尻昆布が練りこまれた麺と出汁の味わいが絶妙です。

他にもとろろ昆布カップスープや根昆布酒、本格焼酎など利尻のグルメを味わえるお土産は多数あります。
お土産は鴛泊港フェリーターミナル内の売店などで購入することができます。お好みの一品を見つけてください。

北海道利尻島・お土産の画像
写真:北海道利尻島・利尻昆布を使ったお土産の数々

利尻島へのアクセス方法は、飛行機、フェリーがあります。それぞれのアクセス方法をご紹介します。

飛行機でのアクセスは、2ルートあります。
どちらも1日1往復、約50分で到着します。

◎ 新千歳空港 〜 利尻空港 … 約50分
◎ 丘珠空港 〜 利尻空港 … 約50分

新千歳空港便については、夏期(6月~9月)のみの季節運航となっているためご利用時にはご注意ください。

北海道利尻島・利尻空港の画像
写真:北海道利尻島・利尻空港

フェリーでのアクセスは、稚内フェリーターミナル 〜 利尻島内にある鴛泊港フェリーターミナル間で、所要時間は約1時間40分~50分です。

料金は、座席の種類によって異なります。
「2等客室」2,770円 … カーペット敷きのオープンスペース
「1等アイランドビューシート」5,400円…全面窓がオーシャンビューで利尻富士や礼文島を望めます
「特別室」20,000円…ファミリーやグループにおすすめの小個室

その他キッズルームや、フェリー業界初となるポケモンとコラボしたベビールームではオムツ替えシートが完備しており、小さなお子様連れの方も安心して船旅を楽しむことができます。
※ 料金は2023年6月時点

自動車、バイク、自転車などの航送もできるので、マイカーやマイサイクリングで利尻島を満喫するのもおすすめです!
運賃・料金、時刻表、航送料金などの詳細はハートランドフェリー公式サイトにてご確認ください。

鴛泊港フェリーターミナル内には観光案内所がある他、お土産屋さんや、利尻島グルメの生うに丼やうにめし丼、利尻ラーメンなどが食べられるランチ営業の飲食店があるので、お昼時に到着した時にはぜひ味わってみてくださいね。

フェリーの画像
写真:稚内フェリーターミナル 〜 鴛泊港フェリーターミナルを運行するハートランドフェリー

ご紹介したように魅力がたっぷりと詰まった利尻島への観光は、1日かけて島を一周するコースをおすすめします。利尻島観光での移動手段は、レンタサイクルのほか、レンタルバイク、レンタカー、バス、タクシーなどもあります。ご予算や旅のスタイルによりお選びください。

また、利尻富士町には、ホテルや民宿、キャンプ場などの様々な宿泊施設があるので、旅行のスタイルやご予算に合わせて選ぶことができます。温泉施設もあるので、旅の疲れを癒してみてはいかがでしょう。

利尻島の旅は、大自然と海の幸、そして美しい景観との出会いを約束します。

動画の最後43:19で女性は

「また、必ず会いに来ます。」

「わたしの大好きなところ」

「利尻島へ」と旅を締めくくります。

皆さんも一度利尻島へ訪れれば、きっと同じ気持ちを味わうことができるでしょう。

壮大な大自然、新鮮な海の幸、そして地元の人々の温かさ、これらが織り成すひとつひとつの体験が、利尻島の旅をより深く、かけがえのないものにします。
あなたも一度、都会の雑踏から離れこの島で過ごし、その豊かさを体感してみてはいかがでしょうか。

大型客船を見送る利尻島の人たちの画像
写真:稚内フェリーターミナル 〜 鴛泊港フェリーターミナルで出航するフェリーを見送る皆様

利尻富士町を中心とした利尻島のおすすめ情報や観光地情報をご紹介させていただきました。
更なる詳細情報やリアルタイムな最新情報は利尻富士町観光協会のFacebookをご覧ください。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2023年7月4日
日本
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北海道「利尻島」は稚内からフェリーで直行できる大自然豊かな離島!利尻山登山、サイクリングなどのアクティビティや、利尻名産の生うにやご当地の海鮮グルメ等、利尻島の夏をたっぷり満喫しよう!
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