この記事もチェック

この記事もチェック

雪の京都「大原三千院」動画紹介

今回は『Yurara Sarara』さん制作の『[4K] 三千院・雪 京都大原 京都の庭園 Sanzen-in Temple in Snow [4K] The Garden of Kyoto Japan』という動画を紹介します。
自然豊かな京都の山間部に位置する大原は、大原女の発祥地。かつては隠棲の地として知られ、古寺名刹が点在するこの地に大原三千院(おおはらさんぜんいん)はあります。

夏は青もみじや苔の鮮やかな緑に囲まれる寺院ですが、冬はその姿を一変させます。雪と静寂に包まれ、一面の雪景色となった大原三千院は、凛とした澄んだ空気が感じられます。客殿や震殿、往生極楽院など歴史ある建物にしんしんと降り積もる雪景色からは、日本のわび・さび文化も感じられます。まずは、冬の大原三千院の姿を動画でじっくりとご堪能ください。

三千院とはどんなお寺?宗派や特徴を解説します

京都市左京区・大原三千院の画像
写真:京都市左京区・大原三千院

京都市左京区大原にある三千院は、伝教大師最澄(でんぎょうだいしさいちょう)が開いた天台宗の寺院。本尊には薬師如来を祀っています。

8世紀頃に比叡山に建立された円融房(えんゆうぼう)に起源を持つとされ、たび重なる移転を経て1871年に大原に移ってきました。また、三千院という呼び名は大原に移ってきた頃から使われ始めたもので、元々は「円融院(円融房)」や「円徳院」と呼ばれていたのだそう。

平安時代後期頃から皇族が入寺するようになったことから、三千院は代々皇子や皇族が住職を務めてきました。三千院は、天台宗山門派の三門跡寺の青蓮院、妙法院、三千院の中でも最も古い寺院で、1200年以上の悠久の時を刻む寺院として旅行客にも有名な観光スポットです。

京都の里山にある三千院の見どころはここ!

京都大原三千院のお地蔵さまの画像
写真:京都大原三千院のお地蔵さま

大原三千院の見どころといえば、美しい庭園「聚碧園(しゅうへきえん)」と「有清園(ゆうせいえん)」です。書院にて抹茶をいただきながら眺められる聚碧園、有清園からは木々の間から重要文化財である往生極楽院の姿が楽しめます。

そして、その往生極楽院に安置されているのが、国宝・阿弥陀三尊像。臨終の時に阿弥陀如来らが極楽浄土から信者を迎えに来る姿が表現されています。さらに、天井には極楽浄土を表すために極彩色の絵画が描かれています。

また、境内のあちこちで出逢える「わらべ地蔵」は訪れる人々に人気です。動画にも、雪景色の大原三千院の中で佇むわらべ地蔵が映し出されています。
【動画】1:34〜 雪に覆われた「わらべ地蔵」

金色不動堂では、金泥で書かれた金色不動尊の御朱印が期間限定(毎月28日、金色不動尊御開扉時など)で授かることができます。大原三千院は、薬師如来をご本尊としてお祀りされ、病気平癒のご利益があるとされているので、ご自身や大切な人のためにお参りされてみてはいかがでしょうか。

紅葉やあじさいなど四季折々の魅力がある三千院

京都大原三千院の紅葉の画像
写真:京都大原三千院の紅葉

大原三千院では、冬の雪景色だけでなく、四季折々の美しい自然の景色が楽しめます。

例年6月中旬頃からは、約1000株のあじさいが美しい「あじさい苑」が人気。なかでも星のような形をした七段花(しちだんか)は、幻のあじさいとも言われており、一見の価値ありです。夏には、青もみじと苔が作り出す緑の絨毯が彩を添えます。

秋になると、大原三千院は美しい紅葉に包まれ、インスタ映えするスポットに。大原三千院の美しい紅葉の風景は、JR東海の「そうだ、京都行こう」の名コピーと共に有名になりました。今でも秋になると多くの観光客で賑わっています。

いずれの時期も拝観料は大人700円、お茶席は別料金500円が必要です。大原三千院を拝観する際の所要時間は1時間程度。季節を感じながら境内をゆっくりと散歩し、美しいお庭を眺めながらお抹茶とお菓子をいただく優雅なひとときをお過ごしください。

京都大原「三千院」まとめ

大原三千院の冬は景色だけでなく、冬の張り詰めた澄んだ空気の中、雪がしんしんと降り積もる静寂もまた心地良いものです。
デューク・エイセスが歌い有名になった大原三千院。近くには平家一門の菩提をひとりで弔った建礼門院がいた寂光寺があります。ひとりになってしまったさびしさや、冬の厳しい環境が、歌の表現する心模様にリンクするようで、もの悲しさも感じられます。

1200年という悠久の時の中で、さまざまな出来事を見続けてきたであろう大原三千院。冬は人々の心に美しさとともに、どこかさびしい気持ちも運んでくる不思議な場所。冬の厳しい寒さの中を、センチメンタルな気持ちに浸りながら旅行するのも素敵ですね。 ゆっくりと三千院を歩いたあとは、寺院の外で湯豆腐やゆばといった季節の食材がいただけるお店でランチをいただき、お土産に名物「しば漬け」を買って帰途についてみてはいかがでしょうか。

◆天台宗 京都大原「三千院」◆
【住所】〒601-1242 京都市左京区大原来迎院町540
【電話】075-744-2531
【拝観時間】9:00~17:00(11月 8:30~17:00、12月~2月 9:00~16:30)
【拝観料】一般 700円 中学生・高校生 400円 小学生 150円
【休館日】無休
【交通アクセス】

真野IC 「途中」方面へ。「途中」を経由し「大原」方面へ
バス
京都バス17系統・19系統 「大原」下車、徒歩10分
【駐車場】なし ※近隣の駐車場をご利用ください。

【公式ホームページ】天台宗 京都大原三千院

【トリップアドバイザー】三千院

この記事を書いた人
最終更新日 : 2023年2月3日
日本
サハラ文子(AYAKO SAHARA)
房総半島の先っちょで暮らすアップサイクリストです。
冬、純白の雪景色に包まれる京都の大原三千院を動画で。白い静寂に包まれる姿はまさに絶景!夏は青もみじと苔の絨毯で緑鮮やかに!季節の見どころも紹介
この記事が気に入ったらフォローしてね

あなたへのおすすめ