日本最古の神社「石上神宮」の紹介動画
今回は『channel WASABI』さん制作の『【奈良県天理市】石上神宮 - Rainy scenery of the Isonokami Jingu Shrine in NARA, JAPAN -』という動画をご紹介します。
紅葉の季節に撮影された映像からは、自然の美しさに加え、神々しさも伝わってきます。まずは、7分40秒の動画をぜひご覧ください。
石上神宮とは。歴史やご利益は?
写真:奈良県天理市・石上神宮
奈良県天理市にある石上神宮は竜王山の西の麓に位置する神社。拝殿は現存最古のものとして、国宝に指定されています。
石上神宮は、飛鳥時代の豪族、物部氏の総氏神として信仰されてきました。健康長寿や病気平癒、除災招福、百事成就といったご利益があり、神仏霊場巡拝の道十九番に指定されていることでも知られています。神仏霊場巡拝の道は伊勢神宮を含めた近畿地方の152ヵ所の霊場を指します。
石上神宮に祀られている神様、御祭神は?
石上神宮には、3体の主祭神が祀られています。一体どのような神なのでしょうか。
布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)の「布都御魂」とは、日本神話に登場する剣のこと。武甕雷神(たけみかづちのかみ)が持たれていた剣の霊威を祭神としています。
布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)は、天神御祖(あまつかみみおや)が饒速日命(にぎはやひのみこと)に授けた「天璽十種瑞宝(あまつしるしとくさのみづのたから)」とその霊威のことではないかと言われています。
布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)は素戔嗚尊(すさのおのみこと)がヤマタノオロチを退治した際に用いた「天十握剣(あめのとつかのつるぎ)」とその霊威を指します。
石上神宮で出迎えてくれるニワトリは神様のお使い
写真:奈良県天理市・石上神宮の神鶏
石上神宮の約30~40羽いる東天紅鶏、烏骨鶏などのニワトリは、御神鶏と呼ばれ国の天然記念物に指定されています。石上神宮にて放し飼いにされており、訪れた方達を歓迎します。古事記や日本書紀にも登場しているニワトリは、神様の使いとされ、その鳴き声は魔除けと考えられているそうです。境内には、鶏を象った入れ物に入った御神鶏みくじや東天紅が描かれた絵馬も人気。
【動画】2:05~ 石上神宮のニワトリ
石上神宮の見どころは?
写真:奈良県天理市・石上神宮の出雲建雄神社
重要文化財に指定されている楼門は、鎌倉末期の文保二年に造営、かつて上層には鐘が吊るされていました。国内最古のもので、国宝に指定されている拝殿の後方は禁足地となっており、御神体が鎮まる霊域とされています。
摂社の出雲建雄神社拝殿(いずもたけおじんじゃはいでん)も国宝に指定されています。歴史ある荘厳な雰囲気と神々しさが動画から伝わってくるようです。
【動画】3:25~ 摂社「出雲建雄神社拝殿」
石上神宮の「七支刀」とは? 起死回生のお守りや御朱印についても紹介
写真:奈良県天理市・石上神宮
七支刀(しちしとう)とは、石上神宮の神庫(ほくら)に伝世した古代の遺品。むかし、百済から献上されたという「七枝刀(ななつさやのたち)」にあたると推測されています。
全長74.8cmの独特な形をしている剣は、鉄製で左右それぞれ3本の枝刀があります。この七支刀を象った「御神剣守」と呼ばれるお守りは、ピンチを救う起死回生のご利益があるお守りなのだそう。また、御朱印にも、七支刀と呼ばれる剣が描かれています。
石上神宮についてのまとめ
石上神宮はパワースポットとして知られており、ご利益を求めて多くの方が訪れています。
奈良県は石上神宮の他にも魅力的な歴史観光スポットがたくさんあります。奈良観光の際には、石上神宮へも足を運んでみてはいかがでしょうか。
【公式ホームページ】石上神宮[いそのかみじんぐう]公式サイト|奈良県天理市
【トリップアドバイザー】石上神宮
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