この記事もチェック

この記事もチェック

紙切りとは?またその起源とは?

こちらの動画は「bunkachannel」の制作した、「紙切り(寄席)」です。
日本の伝統文化である、落語。
落語が開催される演芸場を寄席と言い、寄席では、落語の他にもこちらの動画で紹介されている「紙切り」という演目があるのをご存知ですか?

「紙切り」とは、お客さんの注文したお題の形に紙を切り抜いていく即興芸。
江戸時代に宴席の余興として披露されたことが起源で、明治時代には芸能として確立されました。
はさみ一本で作られた作品はまさに芸術品。
外国人の方にも人気のある日本の伝統芸能です。

美しいだけでなく、笑いも兼ね備えた日本の歴史ある伝統芸能を、3分の動画でご覧ください。

紙切りの名手、林家正楽さんと林家二楽さん

寄せの画像
画像引用 :YouTube screenshot

動画でご紹介しているのは、紙切りで有名な落語家の林家正楽さんと林家二楽さん。
正楽さんは、浅草や上野の演芸場で活躍するかたわら、テレビ番組にも出演する紙切り芸人の第一人者です。
活躍の舞台は寄席を飛び出し、日本の内外で公演をしています。

動画の1:09では、林家正楽さんの得意とする相合傘の紙切りが披露されているので、ぜひご覧ください。
弟子の二楽さんも師匠の技法や伝統を継承し、ストーリー仕立ての紙切りで人気を博しています。

紙切りには複雑な言語が必要ありません。
形さえわかれば共有できるパフォーマンスなので、「落語は難しくてよくわからない」という初心者や、日本以外の方も気軽に楽しむことができます。

紙切りの特徴、思ったよりも紙切りはむずかしい!

寄せの画像
画像引用 :YouTube screenshot

紙切りの大きな特徴といえば、失敗ができないこと。
寄席の舞台、「高座」に落語家が座り、お客さんのリクエストを募ります。
下書きも無い一発勝負。
動画では1:32より「風鈴屋さん」のリクエストを観客から受けています。

お囃子に合わせて、あっという間に紙を切り抜いていきます。
ただ切っていては、体が硬直してしまって、面白くありません。
適度な小話や、お客さんとの掛け合いのなかで気を利かせ、笑いを誘います。

出来上がった形は、日本伝統の歌舞伎の一場面や、動物、アニメのキャラクターなど盛りだくさん。
ひとつひとつ作り方も違います。
作品は、動画の2:25のようにお土産としてもらえるので、寄席でのご観覧の場合は最前列を確保するとよいでしょう。

紙切り芸には、たくさん種類の完成図を想像しながら、はさみを動かす職人のような技術が必要です。
さらに、優れた話術やコミュニケーション能力がなければ、日本国内外で名を響かせる落語家への道は開けません。

紙切りの紹介まとめ 

子供の手の画像
写真:子供の手

動画で紹介されている日本の伝統芸である紙切りの材料は、意外にも紙一枚とはさみ一本。
手軽に始められるので、紙切りのやり方を伝授する教室も開催され、日本の落語や寄席はより身近な存在に変化しています。

しかし、林家の二人の伝統芸は決して簡単に真似できるものではない、独自のユーモアにあふれています。
寄席でのプロの技を、この動画で体験してください。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
吉田 セツ(Setsu Yoshida)
教育系の会社を務めた後地方へUターンし複業ライターへ。

地図・アクセス(Googleマップ)

落語の寄席で見ることのできる、日本伝統芸の「紙切り」ってなに?紙切りを極めた落語家、林家正楽さんと林家二楽さんの神(紙)技を堪能しよう。
この記事が気に入ったらフォローしてね

あなたへのおすすめ