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常盤紺型染紹介動画について

この動画は「東北STANDARD」が制作した「宮城県 常盤紺型染(ときわこんがたぞめ)」です。

動画で紹介されている女性は、東北地方の宮城県仙台市にある染物屋「名取屋染工場(なとりやそめこうじょう)」の染物職人「佐々木邦子」さんです。
動画では伝統工芸品の常盤紺型染との出会いや発祥、伝統をインタビューで答えています。

日本の伝統工芸品である常盤紺型染とは

常盤紺型染の画像
画像引用 :vimeo screenshot

常盤紺型染とは、江戸時代後期に生まれ、宮城県仙台市で発達した型染めの技法のことです。

当時、東北には何色かに染め分けた糸を使って模様を織る、織物の技法の絣(かすり)織りが無かったため、絣の紋様を元に型紙をつくって染める「常盤紺型染」が生まれました。
秋田県の染め物屋「最上屋」が、仙台の染め物屋達に常盤紺型染の技術を伝え、体に馴染む柔らかさと、華やかではっきりあらわれる紋様から、明治から昭和初期にかけて発展を遂げました。

織物と違い大量生産が可能なのも特徴のひとつです。
常盤紺型染は秋田県の横手の発祥ですが、常盤紺型染が発展したのは宮城県仙台市でした。

常盤紺型染の画像
画像引用 :vimeo screenshot

常盤紺型染を使って染められた品々は「仙台浴衣」と呼ばれ、日本全国で親しまれました。
以前は藍色のみを使って染めていたため「常盤紺型」と言われていましたが、現在では、さまざまな色を使用しているため、「常盤型」と呼ばれることもあります。

第二次世界大戦を境に、日本人が和装から洋装に変わったことにより、服飾に使われることは減少しましたが、動画で紹介されている名取屋染工場では、常盤型を用いた手ぬぐい、のれん、旗、幕、幟(のぼり)、半纏(はんてん)や小物が生産されています。

常盤紺型染の作り方

常盤紺型染の画像
画像引用 :vimeo screenshot

動画の0:41からご覧になれるように、白い布に常盤紺型を当て、糊を塗っていきます。
この糊が塗られたところが、布を染めたときに白く残り、模様となります。
布を染める作業は動画の1:49からご覧になれます。

型紙には、繊細な模様を表現する為に考案された、型紙に糸を埋め込む「糸入れ」という技術が使用されています。 全て職人の手作りによって作られているのが動画からもわかります。

常盤紺型染紹介まとめ

常盤紺型染の画像
画像引用 :vimeo screenshot

動画で紹介されている、「名取屋染工場」の佐々木邦子さんが、常盤紺型染を始めたきっかけは、20年ほど前に蔵を掃除していた際に100年以上前の常盤紺型の型紙を見つけ、昔の職人の心が、このまま無くなるのがもったいなく思い、少しでも伝えていきたいとインタビューで答えています。

佐々木邦子さんが館主を務める「常盤型伝承館」では常盤紺型染の体験教室も開催されています。
日本伝統の染物に興味を持たれた方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

常盤紺型染はインターネット通販でも購入可能です。
人気の手拭い(手ぬぐい)は、1,000円前後からのお値段で購入可能です。

若者や外国人にも人気の常盤紺型染をまずはこの動画でご堪能ください。

【公式ホームページ】名取屋染工場
http://www.some-kobo.com/index.html

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
まえたけ(Maetake)
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