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動画で紹介されている抜刀術とは?

今回は「Kanayama Takayuki」さんが公開したリアルな抜刀術の動画「かざあな。抜刀術編 Kazaana/Battojutsu version」をご紹介します。

漫画やアニメが好きな人ならば、一度見聞きしたことがあるのが日本刀を使う武術の一つ「抜刀術(ばっとうじゅつ)」ではないでしょうか?
そう、あの人気漫画の「るろうに剣心」で主人公の緋村剣心が使う剣術が抜刀術です。
抜刀術について詳しく知りたい方は絶対にこの動画は見逃せません。

抜刀術はその名の通り、日本刀を鞘に収めた状態(帯刀)で敵に襲われた時に刀を抜き放つ動作を利用して一撃で相手を斬り倒す技で、武士の嗜みである武芸十八般の一つに数えられるれっきとした武術です。
一撃必殺の剣術ですが、万が一相手に攻撃を受けられ、さらに攻撃を加えられた時は相手の剣をかわしながら二の太刀を浴びせることで確実に仕留めます。
敵対した二人の剣士が一瞬で勝負を決める様子は動画の0:401:011:522:12でたっぷりとご覧になることができます。

動画で紹介されている抜刀術の歴史

日本刀・抜刀術の画像
写真:日本刀・抜刀術

抜刀術の歴史は古く、約400余年前の室町時代から江戸時代にかけて体系化されたと言われています。
日本伝統の武術で、侍の必須剣術の一つと心得られていました。
流派はいくつもあり、香取神道流立身流などが有名です。
室町時代末期には抜刀術に特化した林崎甚助が起こした流派から派生した「林崎系」と呼ばれる、無双直伝英信流などが生まれます。

現代でも抜刀術が学べる道場は全国にあるので興味がある方は一度体験してみてはいかがでしょうか?
稽古に必要な抜刀術の道具は道着、居合刀、角帯などです。

抜刀術と居合術との違い

日本刀・抜刀術の画像
写真:日本刀・抜刀術

日本刀を使った武術として有名なのは居合術(居合い抜き)があります。
実はこの居合術も抜刀術の一つなのです。
江戸時代には座った状態から日本刀を抜くのが居合、立った状態で刀を抜いて構え、太刀を合わせるのを立合(たちあい)と呼んでいました。

また、抜刀術には地方や流派によって居合、居合術、抜合、居相、鞘の内、抜剣などと呼ばれることもあります。
立合から真剣を用いず防具をつけ、練習用の武術として発展したのが今の剣道と言われています。

抜刀術の所作には鯉口を切る、柄に手をかける、抜き付け(日本刀を抜く)、振りかぶり、斬り下ろし、残心・血振り、納刀などがあります。

「鯉口を切る」とは抜刀する前の所作で、帯刀している方の指を使って鍔をちょっと押し出し、少し刀身が見えるように構える動作のこと。
時代劇の斬り合いのシーン冒頭でご覧になれる動作です。
居合術ではこの動作に入ると「臨戦態勢に入った」ことを意味しています。

侍の心を現在に伝える抜刀術紹介まとめ

日本刀・抜刀術の画像
写真:日本刀・抜刀術

日本の武術では武器を使わないものを体術、日本刀や薙刀など刃の付いた武器を用いたものを剣術と言います。

剣術の中でも抜刀術は体術のように力を使わない類のものですが、集中力を研ぎ澄まさなければならないので、非常に高度な武術の一つと言われています。
勝負は刀を抜いた一瞬に決まるので、見ている方も気が抜けないハラハラドキドキの連続です。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2023年5月27日
日本
児玉 勇(Yu Kodama)
日本と焼き鳥をこよなく愛するライター

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抜刀術の早業に驚愕!気づいた時には斬られている!?侍の心を現在に伝える抜刀術の圧倒的なスピードと技の数々は芸術的!
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