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ニホンミツバチがスズメバチを撃退する動画を紹介

今回ご紹介する動画は「ナショナル ジオグラフィック」が制作した、小さなニホンミツバチが団結して大きなスズメバチを撃退する「スズメバチを撃退するニホンミツバチ | ナショジオ」です。

ニホンミツバチは自分の30倍もの大きさであるスズメバチを撃退するために集団でスズメバチの体を覆って蒸すことで温度を上昇させスズメバチを殺す「熱殺蜂球」という必殺技を使います。
この貴重なシーンを是非動画でお楽しみください。

動画で紹介されているニホンミツバチとは

ミツバチの画像
写真:ミツバチ

日本蜜蜂と書かれるニホンミツバチは、ハチ目(膜翅目)・ミツバチ科(Apidae)・ミツバチ属の昆虫で、日本に昔から生息する現生種です。
ニホンミツバチ以外にはコミツバチやオオミツバチといった種類のミツバチもいます。

多くの草花の受粉を助け花粉を元に木の中や家屋の下などに作った巣の中で蜜蝋を作る生態です。
その花の蜜は「はちみつ」、プロポリスローヤルゼリーといった生産物として加工され昔から販売されてきました。

ニホンミツバチの多くは野生で生活しており、飼育されているものも捕獲されることなく自然に放され自由に花粉を集めて巣箱へ持ち帰ります。
農業においては外来種のセイヨウミツバチが受粉を助けている場合が多いです。

ニホンミツバチは日本の広い地域で生息しており、北海道や沖縄、一部の離島を除いて日本中でみることができます。
山の中だけでなく都市部にも生息していて、絶滅危惧と言われながらも日本人には身近な存在です。

また、スズメバチとは異なりニホンミツバチは温厚な性格で、あまり刺さないことで有名です。
かわいい姿も相まって海外の反応もとても評判が良いものです。
飼育に特別な免許などは不要で、書類を届出すれば誰でも飼育できます。

動画で紹介されているスズメバチとは。ニホンミツバチとの違いは?

スズメバチの画像
写真:スズメバチ

ニホンミツバチが花の蜜を主食とするのに対し、スズメバチの成虫は自分たちの幼虫が分泌する栄養素を餌にしています。
その幼虫が餌にしているのは主に昆虫で、幼虫を育てるためにミツバチのような小型の昆虫を捕獲して与えます。
このような食性の違いは成虫の体構造の違いによるものです。

スズメバチの成虫は胸と腹の間にくびれができるので、昆虫のような固形物を摂取することができません。
ニホンミツバチの幼虫がはちみつを作るのに対し、スズメバチの幼虫はそれをしないという点でも大きく異なります。

スズメバチがニホンミツバチを襲う

スズメバチを撃退するニホンミツバチの画像
画像引用 :YouTube screenshot

動画の0:13からご覧になれるようにスズメバチは幼虫の餌のためにしばしばミツバチを襲います。
特にオオスズメバチという種類はミツバチの巣の中へ侵入しミツバチの成虫だけでなく、幼虫や蛹も襲うほどの凶暴性を持っています。

そのようなスズメバチからの襲撃に対してミツバチが取る手段が、動画の0:24からご覧になれる熱殺蜂球という方法です。
これはスズメバチが熱に弱いという弱点を利用したもので、蜂の一般的な攻撃手段である針を使わず、集団で敵の体を覆い殺すというものです。
動画では500匹のニホンミツバチがスズメバチを覆います。
ニホンミツバチの集団の内部の温度は47.2℃まで上昇し、増加した二酸化炭素によりスズメバチは撃退されます。

スズメバチとニホンミツバチの生存競争

いかがでしたか?
身近な昆虫である蜂の熾烈な種族争いについて知ることができたと思います。
普段は見ることのできない巣の中での争いを是非動画でご覧ください!

この記事を書いた人
最終更新日 : 2021年6月30日
日本
山本 孝(Takashi Yamamoto)
ライター歴7年目。旅行・グルメ・歴史の記事を執筆しています。
ニホンミツバチが巨大な敵を集団で撃退する必殺技!自分の30倍の大きさのスズメバチに対して驚きの行動を!
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