奈良「春日大社」国宝殿の最古の日本刀紹介動画
今回は『奈良テレビ放送』さん制作の『最古の日本刀の世界「安綱・古伯耆」展』という動画を紹介します。
刀匠「安綱」とその一門ゆかりの作品などが並ぶ、奈良市内で行われた展覧会の様子を紹介したニュース映像。平安時代後期に活躍した刀鍛冶たちが手掛けた作品などが映し出されています。
展示の中には、源頼光が酒呑童子を退治する際に使った「童子切」と呼ばれる名刀のほか、由緒ある刀など、国宝10点を含んだ40点展示されています。
まっすぐであった刀が、日本刀の特徴といえる反りが入った形になるまでの歴史的ロマンも感じられる展示会。まずは、貴重な名刀を映像にてご覧ください。
春日大社の最古級の日本刀「黒漆山金作太刀」とは?
奈良の春日大社の宝庫に収蔵されている日本刀は、平安時代末期の「黒漆山金作太刀(くろうるしやまがねづくりたち)」です。
もともと昭和14年の宝庫の解体修理で見つかり、国の重要美術品に指定されていました。
奈良春日大社で20年に1度行なわれる式年造替の際に、この日本刀の刀身のサビを落とすなどの修理したところ、12世紀中~後半頃の最古級の日本刀であることが分かりました。
古代の日本刀に反りはありませんでしたが、今回見つかった刀剣には反りがあることから時代が判明したのだといいます。
今回の太刀は柄に近い部分に反りがあり、先端は直線的な古い時代の様式を残していました。
刀身はこのように作られた当時の様子を残し、外装は14世紀の特徴があり、もともと武家の「伝家の宝刀」であった太刀が、時代を超えて奉納されたのではと春日大社は考えています。
日本最古級の日本刀が見つかった奈良の春日大社とはどんな観光名所?
写真:奈良・春日大社の中門と大杉
奈良春日大社は768年に創設された歴史ある神社で、全国約1,000社の春日神社の総本社として知られます。
縁結びや開運招福のご利益がある春日信仰の聖地にぜひお参りし、御朱印やお守りを授かりましょう。
藤や紅葉の見頃に訪れたり、菖蒲祭や万灯篭、春日若宮おん祭(わかみやおんまつり)のイベント時に観光したりするのもおすすめです。
多くの方が、お宮参りやご祈祷、七五三でも利用しています。
周辺にはランチや食べ歩きを楽しめるスポットもありますよ。
奈良春日大社の名刀紹介動画まとめ
写真:奈良春日大社国宝殿
奈良春日大社が所蔵する日本刀が、2018年に最古級のものであることが判明し、注目を集めました。
奈良春日大社国宝殿には、この名刀のほか薄緑丸(膝丸)や鬼切丸(髭丸)といった名品も展示されています。
国内外の観光客から人気を集める名所「奈良春日大社」。秘められた名刀が見られる特別展などのお知らせは、ぜひ春日大社の公式ホームページでご確認ください。
◆奈良春日大社 概要情報紹介◆
【住所】奈良県奈良市春日野町160
【開門時間】3月~10月 6:30~17:30、11月~2月 7:00~17:00
【拝観料】無料(国宝殿は大人500円、大学・高校生300円、中学・小学生200円)
【交通アクセス】JR・近鉄奈良駅より奈良交通バスで約10分「春日大社本殿」下車徒歩10分。
【駐車場】あり(1回1000円)
【電話番号】0742-22-7788
【公式ホームページ】世界遺産 春日大社 公式ホームページ
http://www.kasugataisha.or.jp/
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