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京都府京都市「五山の送り火」動画紹介

今回は、『MOVIE JAPAN』さん制作の『五山送り火 4K Gozan no Okuribi』という動画を紹介します。
京都のお盆の行事「五山の送り火」を鴨川べりで観客の様子から始まり、大・妙・法・船形・鳥居が夏の夜空に浮かびあがる様子が映し出されています。

「五山の送り火」「大文字焼き」とは?意味や歴史を紹介

京都・五山の送り火の画像
写真:京都・五山の送り火

「五山の送り火(ござんのおくりび)」は、葵祭、祇園祭、時代祭と共に京都四大行事の一つ。「大文字焼き」と呼ばれる「五山の送り火」の五山は、すべて京都市登録無形民俗文化財です。

京都では、ご先祖様の魂のことをお精霊さん(おしょらいさん)と呼びます。五山の送り火は、お盆に帰ってきたお精霊さんを再び冥土へと送り出すための行事で、毎年8月16日の夜に執り行われています。

「五山の送り火」では、護摩木を奉納することができます。護摩木に自分の名前と病名を書き奉納すると、その病が癒えるといわれています。
そして護摩木は、山の上の火床まで保存会の方によって運ばれ、送り火として燃やされます。
志納金1本300円で、地元の方だけでなく誰でも奉納することができます。護摩木の受付は、下記の場所にて行われています。受付期間等はそれぞれ異なるため、ご確認ください。

・銀閣寺奥八神社境内保存会集会所前(大文字山登山口付近)
・武與門ビル入口(地下鉄「松ヶ崎」駅東出口西側)
・西方寺駐車場
・金閣寺門前
・右京区嵯峨鳥居本小坂町 府道50号線 八体地蔵付近

五山の送り火はいったいいつから行われているのか、その歴史が気になるところですが、実は歴史記録は少なく、ほとんど記録が残っていないとか。1649年(慶安2年)小槻忠利が「西山大文字、舟、東山大文字、南」を見たということを記された『忠利宿禰記』が最も古い史実とされています。

「五山の送り火」の場所は以下の通りです。時間をずらして点火が行われます。

20:00【大文字】…東山の如意ヶ嶽(大文字山)
20:05【妙法】…「妙」松ケ崎の西山(万灯籠山)「法」松ケ崎の東山(大黒天山)
20:10【船形】…西賀茂の船山
20:15【左大文字】…大北山の大文字山
20:20【鳥居形】…嵯峨鳥居本の曼荼羅山

過去には、「い」・「ー」・「竹の先に鈴」・「蛇」・「長刀」などの文字も送り火として点火されていたようです。

五山の送り火が見える場所やスポットは?

京都・上賀茂御園橋の画像
写真:京都・上賀茂御園橋

五山の送り火のそれぞれの文字がよく見える鑑賞ポイントをご紹介しましょう。

【大文字】…御薗橋周辺・丸太町橋周辺・船岡山・松ヶ崎駅周辺・高野橋付近
【妙法】…「妙」はノートルダム女学院周辺・船岡山・松ヶ崎駅周辺・将軍塚
「法」は高野橋付近・船岡山・将軍塚。
【鳥居形】…清涼寺北・広沢の池(松尾橋)。
【左大文字】…船岡山・西大路通りの金閣寺から西院にかけて・ 将軍塚
【船形】…御薗橋周辺・船岡山・北山通り、北山橋から北西・ 松ヶ崎駅周辺・将軍塚。

五山の送り火は、鴨川納涼床などのレストランからも鑑賞することができます。ゆっくりと食事を楽しみながら鑑賞したい方は事前予約がおすすめです。風情ある京都の納涼床で送り火を眺めながらの食事は格別なのではないでしょうか。

インスタ映えを狙いたいのなら、高い場所からの鑑賞も。京都駅前にある京都タワー展望室からは、京都の夜景とともに五山の送り火を楽しめます。イベント「京都タワー 五山送り火鑑賞2022」は3年ぶりに開催されます。
このイベントは事前にチケット販売が行われるので、ご希望の場合は情報をチェックの上、お申込みください。

「五山の送り火」2024はいつ?「嵐山の灯籠流し」「「広沢池の灯籠流し」も紹介

京都・広沢池の灯籠流しの画像
写真:京都・広沢池の灯籠流し

五山の送り火は、毎年8月16日。2024年は8月16日(金)に行われます。

同日に、先祖の霊を灯篭に乗せて浄土に送るといわれる灯篭流しも行われます。嵐山と広沢池で行われる灯篭流しをご紹介しましょう。どちらの場所からも鳥居形の五山の送り火も見ることができます。

【嵐山灯篭流し】
日時:8月16日19:00-21:00
場所:嵐山中之島公園(京都府立嵐山公園)
アクセス:京都市バス28「嵐山公園」

【広沢遍照寺灯籠流し(広沢池)】
日時:8月16日19:00頃
場所:遍照寺
アクセス:京都市バス26「山越」

広沢遍照寺の灯籠は、公式サイトの申込みフォームと遍照寺窓口にて申し込めます。(一基1000円)
2024年は、KBS京都の生配信が行われる予定です。

京都の「五山の送り火」まとめ

動画では、五山の送り火を見上げる観光客の様子が見られます。
【動画】0:45~ 五山の送り火を見上げる人たち
短い動画の中には、京都市登録無形民俗文化財にも登録された「五山の送り火」の魅力が凝縮されています。ぜひご覧ください。2020年、2021年は残念ながら新型コロナウィルスの影響で大幅縮小され、火は灯されたものの、文字が浮かぶ様子は見ることができませんでした。2022年は3年ぶりに全面点火が予定されています。

お食事や灯篭流し、五山の送り火の鑑賞がセットになったバスツアーなどもあります。夏に京都へ旅行でお越しの際には、参加してみてはいかがでしょうか。京都の夜空に静かに浮かび上がる夏の風物詩「五山の送り火」。ご先祖様を思いながら夏の終わりを感じてみませんか?

【トリップアドバイザー】京都五山送り火
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298564-d8820274-Reviews-Kyoto_Gozan_no_Okuribi-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html

この記事を書いた人
最終更新日 : 2022年8月12日
日本
鈴木実鈴(Misuzu Suzuki)
テンポ良く、だれにでも読みやすい文章を!ママライターです。

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京都府京都市「五山の送り火」とは?お盆にお精霊さんをおくる伝統行事を動画で!大文字焼きの意味や観覧スポットも
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