西宮神社「福男選び」2023動画紹介
今回は『神戸新聞社(kobedigital)』さん制作の『3年ぶり開催!西宮神社「福男選び」 一番福は神戸の22歳大学生』という動画を紹介します。
毎年、西宮神社(にしのみやじんじゃ)において、十日えびすに行われている注目の神事があります。それが「開門神事福男(かいもんしんじふくおとこ)選び」です。
令和に入ってから西宮神社で行われた福男選びはわずかに1回。その神事がいよいよ帰ってきました。例年は1500人近くの参加者が集まる一大行事でしたがコロナ禍によって2年間中止となったため、福男選びが行われるのは実に3年ぶり。まずは動画で、3年ぶりに行われた2023年福男選びの様子をご覧ください。
2023年の福男はどんな人?
先着1200人の中から約108人が「前列組」に。開門直前には、3年ぶりの開催を祝い「祝復活」と書かれた幕が掲げられていました。
2023年1月10日午前6時、太鼓の音を合図に表大門が開門。すると一斉に参加者が境内になだれ込み、勢いよく走り出します。
【動画】0:02~ 「祝復活」の幕
開門直後からいち早く抜きんでた男性が、立ちはだかる難所もかわして本殿に到着! 2023年の福男に選ばれました。
【動画】0:45~ 2023年福男誕生の瞬間
2023年の西宮神社の福男の選ばれたのは、兵庫県神戸市出身の大阪商業大学の硬式野球部に所属する22歳の男性。50メートル走5.9秒の記録を持っているそう。
インタビューでは、「運がよくてこの場に立てているので、みなさんにこの運を分け与えられるような1年にしたい」と語っています。
【動画】0:50~ 一番福・二番福・三番福を授かった3名
二番福は、兵庫県西宮市の25歳の公務員の男性、三番福は、大阪府岸和田市の大学1年生の男性が授かりました。
ちなみに、2020年に開催された西宮神社の福男選びでは、13回連続で参加している30代男性の体育教師が令和初の一番福を授かりました。ちなみに平成最後の福男は20代の消防士の男性でした。
福男選びが行われるのはいつ?どこの神社?
写真:兵庫県・西宮神社
開門神事福男選びが行われるのは、兵庫県西宮市にある西宮神社。2021年と2022年はコロナウイルス感染症拡大の影響により中止されていましたが、2023年の開門神事は3年ぶりに行われ大いに賑わいました。
例年、西宮神社の福男選びは、「十日えびす」というえびす神(通称えべっさん)を祀る大祭期間中の1月10日本戎(ほんえびす)に開催。1月9日の夜12時に表大門(赤門)が閉ざされ、10日の午前6時に開門されます。参拝一番乗りとなる福男を目指して多くの人が境内を疾走します。
3年ぶりの開催となる西宮神社の福男選びは、人数制限がかけられ、抽選に参加できる人数は1500人から1200人に。ニュースなどでは男性が走る姿が目立ちますが、女性も参加することができます。女性が福を授かった場合は「福女」となるのだそう。
えびす宮総本社「西宮神社」の歴史をひもときます!
写真:えべっさん
福の神として崇められている全国各地のえびす神社(蛭子神(ひるこがみ)系)の総本社である西宮神社。その起源は、もともと大阪湾の神戸・和田岬沖から出現した御神像を、漁師が祀っていましたが、ご信託により西宮に遷し祀られたということです。
本殿は三連春日造(さんれんかすがづくり)という珍しい構造で、国宝にも指定されている美しい建物です。江戸幕府4代将軍である徳川家綱公により寄進されました。戦争時に空襲による火災で焼けてしまいましたが、見事に復興され現在の姿に。
本殿後方の境内に広がる緑の美しい森はえびすの森と言い、兵庫県指定の天然記念物となっています。自然と悠久の歴史文化に触れられる素晴らしい神社です。
福男選びのコースや難所、タイムを解説!
写真:兵庫県・西宮神社の表大門
西宮神社の福男選びは赤門から本殿までの石畳の参道、約230メートルのコースを駆け抜ける十日えびすの一大イベント。例年多くの応募者が福男を目指し、疾走しますがコースの中にある難所の前に散っていくことが多いようです。
多くの参加者をふるいにかけている難所の一つが、赤門から伸びる直線の先にある「天秤カーブ」。ここを曲がり切れずに脱落する参加者がいるのがテレビの映像などでも見かけます。
過去の西宮神社の福男選びのタイムが気になるところですが、計られていないそうです。広報担当者によるとタイムは30秒前後なのだそう。開門と同時にあっという間に福男は決まってしまうということになります。
福男になると何かもらえる?何をするの?という素朴な疑問にお答えします!
写真:十日えびすの授与品・福笹
西宮神社の開門神事で福男に選ばれたらどのようなことがあるのでしょうか?
まず、えびす様の御神像と証書の授与。そして、えべっさんのお米やお酒、八喜鯛(やきだい)、えびす面、法被などが贈られるそうです。
また、神社のお祭りや神事に福男として参加することになります。2月には神社の餅つき、6月の御輿屋(おこしや)祭、9月の西宮まつりに参加。他にも企業の催しなどにも呼ばれ、その年の福男として皆さんに福を届けます。
福男選びの参加方法やルールは?
西宮神社の福男選びの参加方法は、とてもシンプル。ただ参加するだけであれば、午前6時のスタートに間に合うように表大門に集合するだけです。
しかし、本気で福男を目指すなら、事前にくじ引きを行う必要があります。くじ引きは1月9日の22時から受付が始まり、1月10日の午前0時に行われます。受付時に「福男になった際には、神社の行事に優先して参加する」ことに了承の意を示す「参加者心得書」にサインをします。
くじには門の前のAブロック(108人)に入れる赤い当たりくじと、Aブロックの後方のBブロック(100人)に入れる青い当たりくじがあります。それ以外はCブロックとなります。当たりくじは定員になり次第打切りです。福男になりたい人は、ぜひくじを引き上位3人を目指してみてください。
西宮神社の福男まとめ
写真:西宮神社・十日えびす
多くの人が福男になるために全力疾走する姿は勇壮で、見ているだけでも楽しいですね。
十日えびすには、参拝者も多く混雑しますが、逆さ門松という珍しい伝統も見ることができます。本殿と逆さ門松を入れた構図のインスタ映えする写真がとれるかもしれません。
福男選びに参加して福男になるも良し、盛り上がる雰囲気を味わうために参加するのも良し! この時期に兵庫県へ旅行をされたときには一度足を運んでみてはいかがでしょうか。3年ぶりに開催される開門神事、今年1年が幸せであることを心より願います。
【公式ホームページ】えびす宮総本社 西宮神社
【トリップアドバイザー】西宮神社
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