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日本の伝統的な花火大会「天筒花火」とは?

こちらで紹介する動画は「Armadas」が公開した「Tezutsu Fireworks in 8K」です。

日本の伝統的な夏祭りといえば花火大会ですが、中でもユニークなのが愛知県豊橋が発祥と言われる「天筒花火」です。
この花火大会は1メートルほどの竹筒に火薬を詰め、それを人が抱えながら火柱を高く吹き上げる「吹き上げ式」。
担ぎ手が持つ竹筒から勢い良く火柱が上がり、その後、衝撃音と共に手筒の底が抜けるという仕組みです。
担ぎ手たちの美しい所作と大迫力の火柱との共演がこちらの動画でご覧になれます。

日本の伝統的な花火大会「天筒花火」歴史について

現在日本で吹き上げ式の天筒花火が盛んに行なわれているのは愛知県の豊橋市がある東三河地方と静岡県の遠州地方の西部です。
この吹き上げ式の花火大会の歴史には諸説ありますが、もっとも有力なものは江戸時代に鉄砲が伝来し、1613年に徳川家康が江戸城内で花火を見物した際に天筒花火が披露されたことが発祥ではないかという説です。
徳川の砲術隊が三河岡崎にこの技術を持ち帰り、三河と遠州で天筒花火大会が盛んに開かれるようになったとされています。
愛知県豊橋市の吉田神社に残る江戸時代よりも古い文献の「三河国古老伝」にもそれらしき記述があり、何れにしても豊橋が発祥の地と見てよいと思います。
豊橋や遠州以外では岐阜県の飛騨高山、関東でも千葉県館林市や群馬県など日本各地で手筒花をご覧になることができます。

日本の伝統的な花火大会「天筒花火」の特徴

一般的な日本の打ち上げ花火では花火師が火玉を作って打ち上げますが、天筒花火の作り方は資格を取った地元の男衆が竹を伐採するところから、最後の火薬を詰め込むところまでの全作業を行います。
天筒花火に点火すると轟音とともにオレンジ色の火柱が立ち上り、担ぎ手は仁王立ち打ち上げます。最後には「はね」と呼ばれる仕掛けで衝撃音と共に天筒花火の底が爆発して幕を閉じます。

全国の天筒花火大会まつりのイベント開催情報

2019年8月〜9月には、以下の手筒花火大会が開催されました。
・2019年8月15日:第14回越前市サマーフェスティバル花火大会(福井県)
・2019年8月22日:伊東温泉箸祭り花火大会(静岡県)
・2019年8月24日:美並夏祭り花火大会(岐阜県)
・2019年8月24日:第32回豊川手筒祭り(愛知県)
・2019年9月14日、15日:第24回炎の祭典〜炎の舞〜(愛知県)
・2019年9月15日:田原祭り・五町合同花火大会(愛知県)
など。
花火大会会場は混雑し、道路は一部交通規制が敷かれる場合があるので、自動車で向かう場合は駐車場の場所や周辺エリアのホテル情報などを前もってネットでご確認ください。

日本の伝統的な花火大会「天筒花火」紹介のまとめ

日本の夏祭りといえば花火に浴衣に屋台と楽しみが満載ですね。
今回は愛知県豊橋市が発祥と言われている夏祭り「天筒花火」について紹介しました。
日本全国各地で天筒花火のお祭りを楽しむことができるので、穴場や名所、人気のスポットを調べて、楽しんではいかがでしょうか?
9月まで楽しめるお祭りなので旅行目的としてもおすすめです。
豊橋で行われた天筒花火の勇壮な祭りの模様はこちらの8Kの美麗な動画でご覧になれるのでお楽しみください。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
児玉 勇(Yu Kodama)
日本と焼き鳥をこよなく愛するライター
美しき火のパフォーマンス!愛知県発祥の「天筒花火」を見逃すな!勇姿で迫力のお祭りは見ごたえ十分!
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