石川県金沢市の加賀百万石の伝統芸能「金沢おどり」動画紹介
こちらの動画は「nippon.com」が公開した「芸妓衆が舞う金沢おどり:加賀百万石の城下町 金沢 | nippon.com」です。
加賀百万石と呼ばれ、江戸時代から加賀前田家の手によって城下町として栄えた石川県金沢市。
その一方で伝統文化や伝統芸能も発展しました。
動画で紹介されている「金沢おどり」もそのひとつ。
動画をご覧になれば金沢おどりの美しい演目や、金沢芸妓の歴史に触れることができます。
「金沢おどり」を盛り上げる金沢芸妓とはなにか?特徴や歴史、マナーもご紹介!
写真:石川県金沢・東茶屋街
金沢おどりとは、三茶屋街の金沢芸妓たちが総出演し、演目を披露する9月の祭典です。
金沢おどりは例年、石川県立音楽堂で4日間開催されます。
石川県の金沢芸妓の起源は、三茶屋街が誕生した藩政時代、文政の頃とされています。
加賀藩は文化発展を後押しし、どんな職業の者も能楽に親しめるようになりました。
動画の0:44からご覧になれる「空から謡(ウタイ)が降ってくる」という言葉は、大工は屋根の上から、庭師は木の上から謡を口ずさむくらい、金沢では能楽が盛んだという意味です。
金沢芸妓は発展当時から芸を磨き続け「おもてなしの心」を現代に継承し、石川県金沢の文化に根付いていきました。
その証拠に、金沢芸妓の活躍の場である三茶屋街は、日本の情緒や花街文化を色濃く残しています。
ひがし茶屋街、にし茶屋街、主計(カズエ)茶屋街で構成されている三茶屋街は、大正時代の大ベストセラー『地上』の作家・島田清次郎が、幼少期暮らしていたことでも有名。
平成13年には、ひがし茶屋街、平成20年には主計茶屋街が国の重要伝統的建築物群保存地区に指定されました。
金沢芸妓は小説や建築文化にも影響を与えているのです。
石川県金沢に来たのならお座敷体験をしたいところですが、マナーもあるので注意が必要です。
お茶屋さんの座敷は金沢芸妓の真剣勝負の場です。
お酌がほどよく進み会話も楽しんだところで、飲食と会話を慎み、雅な時間を堪能します。
「金沢おどり」の見どころは3つ!グランドフィナーレの「金沢風雅」、お座敷体験プランやお茶席も!
お茶屋さんは「一見さんお断り」のしきたりもあり、観光客がお座敷遊びをするにはハードルが高い事実もあります。
しかし、金沢おどりではお座敷体験プラン「加賀の宴」のチケットを販売しているので、気軽にお座敷気分を味わうことができます。
さらに金沢おどりの期間中は、お茶席も設けられます。
金沢芸妓の魅力を、もっと身近に感じることができるでしょう。
そして、金沢おどりの醍醐味である演目には様々な種類があります。
小鼓と舞による「一調一舞」、動画の1:59からご覧になれる歌や舞が無く三味線や太鼓などで演奏される「素囃子」、締太鼓と大太鼓による「お座敷太鼓」などの多彩な芸があります。
なかでも、動画の2:31からご覧になれる三茶屋街の金沢芸妓が結集する総おどり曲「金沢風雅」は必見です!
作詞は直木賞作家の村松ともみさん、作曲は大和楽家元である大和久松さん、振り付けは日本舞踊西川家元(現総師)の西川右近さんが担当しており、金沢おどりは豪華絢爛のグランドフィナーレを迎えます。
金沢おどりまとめ 金沢芸妓の文化は日々の精進の賜物。
動画でもご覧になれる金沢おどりで披露する演目は、日本内外で高く評価されています。
それはひとえに金沢芸妓の精進のなせる業。
「おもてなしの心」を持って日本の伝統を体現し、金沢おどりのステージで優雅に舞う姿を、この動画で堪能してください。
【公式ホームページ】金沢おどり
http://www.kanazawaodori.jp/
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