岐阜県大垣市「大垣祭の軕行事」紹介動画
こちらは「ponycanyon」が公開した岐阜県大垣市で行なわれる大垣祭の軕(やま)行事の紹介動画「【完全版】大垣祭の軕(ヤマ)行事【メインVer.】」です。
大垣祭の軕行事(やまぎょうじ)は、岐阜県大垣市で毎年5月に行なわれる日本伝統の祭礼です。
ここではその歴史や特徴について詳しく紹介いたします。
・「大垣祭の軕行事」2024の日程や開催場所は?
「大垣祭の軕行事」は、毎年5月15日の直前の土日に行われます。2024年は5月11日・12日の2日間行われます。岐阜県大垣市西外側町にある大垣八幡神社ほか、市内一円で執り行われます。
岐阜県大垣市「大垣祭の軕行事」とは?歴史も紹介
大垣祭の軕行事が、全国的にみて希少だといわれる理由は、町衆の軕(やま)とともに大垣藩主下賜の軕も存在していることにあります。
人形からくりが見られる軕や子ども踊りが見られる軕など特徴ある軕が、春の城下町を巡行します。
今や岐阜県を代表するお祭りとなった「大垣祭の軕行事」、その歴史を振り返ってみましょう。
大垣祭の軕行事は1648年、江戸時代の頃に始まったといわれる歴史的な城下町祭礼です。
明治期には日本で起きた震災や第二次世界大戦でいくつかの軕が失われました。
災禍を免れた9つの軕や付属品は岐阜県の重要有形民俗文化財に指定されています。
また、2015年には祭礼が国の重要無形文化財に、さらに2016年には「山・鉾・屋台行事」の1つとして大垣祭の軕行事がユネスコ無形文化遺産登録されました。
岐阜県大垣市は、松尾芭蕉が「奥の細道」むすびの旅で最後の句を詠んだ地です。
芭蕉にちなんで岐阜県大垣市では春に「芭蕉祭」も開催され盛り上がります。
「大垣祭の軕行事」で巡行する軕(やま)はいくつある?見どころや特徴は?
大垣祭の軕の数は全部で13基。それぞれの特徴をご紹介します。
大垣藩主から下賜された三両軕は、行列の先頭をゆく「神楽軕」をはじめ、「大黒軕」、「恵比須軕」の3つです。
華やかな子ども踊りの軕は、「玉の井軕」、「松竹軕」。白塗りのお化粧をして華やかな着物をまとって踊る子どもたちの姿は必見です。
早変わりなども見られる「からくり軕」は次のとおり。
一瞬で顔が変わる「面かぶり」が魅力の「相生軕」、片手で逆立ちして扇を開く「布袋軕」、筆を使って文字を書く「菅原軕」、老人が鯰をつかまえようと動く「鯰山」、天鈿女命が榊と鈴をとるシーンが見どころの「榊山」、浦島太郎が玉手箱を開く「浦嶋軕」、箱からハトがあらわれる「愛宕軕」、お酒の壺に頭をつっこむシーンが見どころの「猩々軕」。
ぜひ、それぞれの特徴ある人形からくりの見どころシーンをお楽しみください。
巡行日には、13基の軕が大垣市内を練り歩きます。美濃地方の金工や漆工、彫刻といった優れた伝統工芸技術がふんだんに使用された各軕の飾りも見どころです。
大垣祭の軕行事「試楽」「本楽」「夜宮」とは?
大垣祭の軕行事は、日本伝統芸能と巡行をする1日目を「試楽」と呼び、2日目を「本楽」と呼びます。それぞれ巡行ルートは変わります。
また、両日の夜に行われるのが「夜宮」、それぞれの軕の提灯が灯り、軕を左右に回転させる「やま廻し」は昼間とは違った光景が楽しめます。
巡行では各軕が鉦や太鼓の賑やかな御囃子をしたり、人形によるからくり芸が披露されたりと、賑やかな雰囲気が楽しめますよ。
からくり人形は動画の2:05よりご覧になることができます。
祭の当日には沿道に数多くの屋台が並ぶので、日本風のグルメを堪能するのも楽しいですよ。
岐阜県大垣市で行なわれる大垣祭の軕(やま)紹介まとめ
動画でもご紹介したように、岐阜県美濃地方に伝わる大垣祭の軕行事はとても風雅かつ迫力のある祭礼です。
日本伝統の美しい祭礼を見るために、ぜひ日本伝統の浴衣を着て、初夏の大垣市へ足を運んでみてくださいね。
【公式ホームページ】大垣まつり - 大垣市観光協会
https://www.ogakikanko.jp/event/ogakimaturi/
コメント