日本の伝統である節分の動画紹介
今回は、『東海ヴォイスちゃんねる』さん制作の『節分の豆知識 ~なぜ大豆?豆まき・恵方巻の意味とは?~』という動画を紹介します。
節分って何?日本の伝統行事の意味
写真:2月のカレンダー
節分とは、季節の移り変わりを祝う日本の伝統行事です。節分という言葉は、「季節の分かれ目」という意味があります。現代の日本では、節分は「立春」の前日である2月3日に行われることが多いです。
節分の歴史
節分の歴史は1000年以上前にさかのぼります。「季節の分かれ目」という意味の節分は、昔は年1回ではなく、それぞれの季節の分かれ目に行われていました。
さらに、日本で西暦が使われるようになったのは比較的最近のことなので、昔は節分が別の日に行われていました。立春の前日を節分と言い、昔は新しい年に変わる境目としていたため、節分は現代の大晦日と同じ意味を持っていました。
節分の豆まき・鬼
写真:節分:の豆まきをする家族
昔の人は、季節の変わり目の病気や災害は鬼が呼び込むと思っていたため、魔除けの行事が行われるようになりました。大豆を投げて鬼を追い払う「豆まき」が行われるようになったのは室町時代からです。豆を使うのは、「豆」と「魔滅」(魔を滅する)が同じ発音であることと、大豆には霊力があると考えられていたためです。
鬼(邪気)を退治して、新しい年を病気や災害がなく福を呼び込むようにと願いを込めて、豆まきを行います。
豆まきをするときは、邪気を払うといわれる炒った豆を使います。
【動画】0:09~ 大豆・豆まき
節分に食べるもの
写真:節分の恵方巻きと大豆
節分には、福を呼び込むと言われる食べ物が2つあります。
1つ目は豆まきに使われる大豆です。自分の数え年(実年齢+1個)と同じ数の大豆を食べると、病気にならず、健康に過ごせると言われています。まかなかった豆を食べましょうね。
2つ目の食べ物は恵方巻です。恵方巻とはさまざまなおいしい具が入った太い巻き寿司のこと。恵方巻を食べるときは、その年の恵方を向いて、食べ終わるまでは話さず静かに食べます。恵方というのは歳徳神がいる方向ですが、年によって方角は変わります。また、恵方巻は切らずに丸ごと食べるのが基本。恵方巻を切らないことは「縁を切らない」という意味で、運を呼び込むと言われています。
恵方巻を作るときには、日本神話に登場する「七福神」を表す7つの具材を使うのが一般的です。巻き寿司が選ばれたのは、「福を巻き込む」ためです。
【動画】0:55~ 節分の大豆と恵方巻き
【動画】1:12~ 恵方と恵方巻きの具材
2024年の節分 日本のおすすめ節分イベント3選
写真:浅草浅草寺宝蔵門と五重塔
浅草寺 東京都
浅草寺は、江戸(現在の東京)で初めて大型な節分の行事を行ったお寺です。現在の主な行事は、住職が舞台の上からの豆まきです。浅草寺では、「鬼は外、福は内」ではなく、「千秋万歳福は内」と言います。
豆まきのほか、「七福神の舞」もあって、浅草に関係がある芸能人による豆まきも行われます。
【開催時期】2月3日
八坂神社 京都府
八坂神社の節分会では、京都の花街の舞妓さんによる舞踊や豆まきが行われます。また、福豆を買うと、空くじなしの福引がついていて、抽選会に参加できます。景品は、テレビなどの豪華賞品や日用品など。
【開催時期】2月2日〜2月3日
住吉大社 大阪府
住吉大社では、礼法・弓術・馬術の流派である「弓馬術礼法小笠原教場一門」の方々によって「追儺歩射式」が行われます。
追儺とは悪鬼を追い払う儀式。鬼に見立てた大きい的に弓を打つ「歩射式」は多くの観客の前で行われます。
また、節分は悪鬼を追い払う日ということで、厄年のスタッフや関係者にぜんざい(おしるこ)が振る舞われます。
【開催時期】2月3日
※イベント開催日時は2024年1月15日時点のものです。最新情報は各公式サイトにてご確認ください。
日本の伝統行事である「節分」のまとめ
以上、日本の伝統行事である「節分」についてご紹介しました。節分に日本にいる人は、日本各地で開催される節分会に参加することをおすすめします。日本にいない人は、豆まきしたり、恵方巻きを作って食べたりすることで楽しめます!恵方巻を食べるときは、その年の恵方を向いて静かに食べましょう!今年の恵方は、東北東のやや東だそうです!
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