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日本の天然記念物クロイワトカゲモドキとは

今回ご紹介するのは「虎之介の生き物動画」が制作した、日本の沖縄県で天然記念物となっているクロイワトカゲモドキの動画「トカゲのようでトカゲじゃない!?クロイワトカゲモドキを観察してみよう【虎之介の生き物動画#7】 沖縄 天然記念物 爬虫類 かわいい 紹介 ドキュメンタリー レオパ」です。

クロイワトカゲモドキ(別名リュウキュウトカゲモドキ)は、トカゲモドキ科(Eublepharis)に属しています。
正確には、爬虫類有鱗目トカゲ亜目ヤモリ下目トカゲモドキ科トカゲモドキ属で、このトカゲモドキ科には、ペットとして飼育されるレオパードゲッコーなども含まれています。

トカゲモドキは、原始的なヤモリのグループで、日本では沖縄琉球列島の一部と鹿児島県徳之島にのみ生息しています。
ヤモリとの大きな違いは、クロイワトカゲモドキは、まぶたを持つことです。
そのため、クロイワトカゲモドキは、目を閉じることができます。
また、手のひらが未発達のため、ヤモリほど壁を登ることを得意としていません。
しっぽはヤモリと同じように切れてもまた生えます。
形態は大きさが15~18cm、体重7~17g、産卵は5~8月に1回に2個の卵を1か月以上の間隔をあけて数回生みます。

この動画では、なかなか見ることの出来ない自然のクロイワトカゲモドキを観察した様子がご覧になれます。
日本にはこんなかわいい天然記念物が生息しているんですよ。
是非ご堪能ください。

天然記念物としての問題と日本での取り組み

クロイワトカゲモドキの画像
写真:クロイワトカゲモドキ

クロイワトカゲモドキは、山奥などの自然の多いに生息しており、沖縄県那覇などの市街地では見ることができません。
クロイワトカゲモドキが生息している自然が開発の影響で減り、クロイワトカゲモドキも減少しています。
エサは昆虫やミミズなどを食べる肉食性の生態です。
また、夜行性であるので、昼間に見ることもできません。

沖縄の人からは「ジーハブ」「アシハブ」と呼ばれ、毒があると思われていた時代もありました。
沖縄南部(沖縄空港近辺)に分布するクロイワトカゲモドキは、背中にまっすぐな模様があり、沖縄北部(やんばる)ではまた異なった模様があります。
背中のまっすぐな模様は動画の0:584:34ではっきりと確認することができます。

また、沖縄にはクロイワトカゲモドキの亜種が存在し、その模様にも大きな差がありどの種も魅力的です。
コレクション性の高さから、ペットとしての人気が高まり、かつては外国人による密猟が行われ高価格で販売されていました。
クロイワトカゲモドキは、天然記念物として日本では指定されていますので、密漁や飼育は禁止されています。

日本での天然記念物の乱獲を防ぐ

こうした背景から、ワシントン条約によって、野生動物の取引に関するルールと、規制の対象となる生き物を定め、日本での不正な天然記念物密漁を禁止しました。
この条約により、日本で絶滅危惧となっている生物を積極的に保護する動きとなりました。

天然記念物へ定められたことで、日本の環境省においても、クロイワトカゲモドキの亜種であるケラマトカゲモドキや、イヘヤトカゲモドキなどの爬虫類が絶滅危惧種IA類として指定されました。

しかし、クロイワトカゲモドキを脅かすのはそれだけではありません。
マングース、イヌ、ネコ、ウシガエルなどの外来生物です。
このような沖縄を本来生息地としていない生物が、天然記念物クロイワトカゲモドキを捕食してしまうのです。

恐竜の姿を想像させる日本の天然記念物の紹介まとめ

クロイワトカゲモドキの画像
画像引用 :YouTube screenshot

生きるダイナソー(恐竜)と愛称で言われるクロイワトカゲモドキは、沖縄にいてもめったに見ることはできませんが、動画でははっきりご覧になることができます。

動画の1:48などでは、ゆっくりと移動する姿もご覧になれます。
生きた化石の貴重なその姿をぜひ堪能してください。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2022年4月11日
日本
山本 孝(Takashi Yamamoto)
ライター歴7年目。旅行・グルメ・歴史の記事を執筆しています。

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沖縄の天然記念物クロイワトカゲモドキが観察できる貴重な映像を紹介!トカゲのようでトカゲじゃない!?沖縄の大自然の中で生息する天然記念物は絶滅の危機に瀕している。
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