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日本の伝統芸能・古典芸能の”能”の紹介動画について

「日本の伝統芸能を楽しみたい」
「歴史のある日本の芸術を観賞したい」

このように日本に興味があり、日本の伝統芸能を楽しみたいと思っている人はたくさんいるのではないでしょうか?
そのような方には日本の文化、歴史が詰まった「」をおすすめしたいと思います。

この動画は「ANA Global Channel」が制作した、 観世流能楽師の山階彌右衛門(やましな やえもん)さんを紹介した「NOH - Yaemon Yamashina/Interview - IS JAPAN COOL? DOU(能 - 山階 彌右衛門)」です。

動画では、日本の伝統芸能である「能」の魅力や歴史を余すことなく紹介しています。
12分半の長めの動画ですが、9:29からは能演目「葵上」も見ることができます。
是非最後までご覧ください。

日本の伝統芸能・古典芸能である能とは?歴史は?

能の歴史は観世流能楽師の山階彌右衛門さんが動画の0:34から紹介しています。
日本の伝統芸能である能の起源は約700年前の室町時代に生まれ、長い歴史があります。
観阿弥世阿弥という芸術家の親子によって完成し、今も観世流という流派として受け継がれています。
「歌」「お芝居」「舞」「型」「役者の心情を表す「かたり(語り)」などそれぞれの要素の中で能楽師の内面を表現し、観客を魅了していきます。

日本の伝統芸能である能は簡単に言えば、世界中で愛されているオペラやミュージカルのようなものと山階彌右衛門さんは語ります。
1957年に重要無形文化財に指定され、2001年にユネスコの世界無形遺産に登録されました。

能は、日本の伝統芸能・古典芸能の歌舞伎と混同されることがありますが、能は武家社会の典礼でも扱われる格式高いもので、歌舞伎は一般大衆向けの芸能だったという歴史があります。

舞や、音楽、演劇の組み合わさった総合芸術とも言われている、歴史ある日本の伝統芸能で、日本独自の表現を楽しみましょう。

日本の伝統芸能・古典芸能である能の魅力と楽しみ方

能の画像
写真:能

能のパフォーマンスは観世流能楽師の山階彌右衛門さんが動画の1:13から紹介しています。
能舞台と言われる、神秘的な劇場の舞台の上で、地謡(じうたい)を務めるシテ方・仕手方(主人公)と物語を進行していくワキ方(脇役)で普遍的なテーマを題材にストーリーが進んでいきます。

シテ方(仕手方)は能の会をプロデュースする主催者でもあり、大道具小道具の作成も行います。
能を盛り上げるお囃子は笛、小鼓、大鼓、太鼓の和楽器です。
能の前半である「前シテ」と後半の「後シテ(のちして)」の間の衣装チェンジなど、ストーリーのあいだに、狂言を楽しむことができ、シリアスな能とコミカルな狂言2つを同時に楽しむことができるのも能の魅力。

また、能はほとんどの曲目で能面を被って演劇をする歌舞劇でもあります。こちらは動画の3:14より紹介されています。
神様の役の時には神様の能面、その他にも老人・おばあさん・悪党・鬼など着用します。
弁慶などの曲目では能面は被りませんが、ポーカーフェイスで演技し、心で表現すると、動画の3:42より山階彌右衛門さんは語ります。

能面を被っているので表情が見えませんが、能楽のストーリーの変化や、舞、和楽器の音楽などによって、演者の感情や、情景が浮かんできます。
能はストーリーや、舞、音楽などから、さまざまなイメージが浮かぶので、見る人によって感じ方が変わってくるのも能の魅力でしょう。

能を演じるにあたり、中核をなすことは動画の5:13より紹介されています。
能は”構え”が一番大事で、腰を上げ、背筋を伸ばし、顎を引き、音を立てない摺り足(すりあし)で歩きます。
能の魅力は見た目の美しさ・所作を綺麗にしてくと内面の美しさが出てくると先代より受け継がれてきました。

能は能楽堂という劇場で公演される

能は能楽堂という劇場で公演されます。京都の金剛能楽堂、東京の国立能楽堂宝生能楽堂、愛知の名古屋能楽堂などおすすめの劇場はたくさんあります。
ぜひ、興味をもった方は足を運んでみましょう。

能舞台_スクリーンショットの画像
画像引用 :YouTube screenshot

日本の伝統芸能"能"の紹介まとめ

動画では、観世流能楽師の山階彌右衛門さんのインタビューの後に9:29より実際の曲目「葵上」をご覧になることができます。
能の歴史や魅力のインタビューを見た後だと、この曲目も今までとは違った見方ができるのではないでしょうか。

この記事では書ききれないほどの日本の伝統芸能、芸能文化である能の歴史や、能楽師の方の演じる上で大切にしている部分などを動画ではご覧になることができます。
能の奥深さや歴史、そして能に関する新たな情報を知ることができますよ。

この動画と記事をご覧になって、能に興味を持ってもらえると嬉しいです。
数ヶ月間で能楽「高砂」の稽古をし、披露するプログラムの能楽大連吟もありますので、初心者だけど能を体験したいという方にはおすすめです。
また能楽関係を中心の出版社「能楽書林」もありますので、ご興味をお持ちの方にはこちらもおすすめです。

【公式ホームページ】能楽師 山階彌右衛門
https://www.yamashina-kanze.tokyo/

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
鈴木 正孝(Masataka Suzuki)
浅草住みの気ままライター。旅行と小説を読むことが趣味

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日本の伝統芸能である
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