「城崎温泉外湯めぐり」動画紹介
今回は『fukuchiyama』さん制作の『城崎温泉外湯巡り~散策しながら外湯を堪能しました~』という動画を紹介します。
こちらの動画は城崎温泉で宿泊した旅館や、それぞれの外湯の由来などとともに、7つの外湯を紹介しています。城崎温泉の旅を計画されている方に特におすすめの動画です。ぜひご覧ください。
城崎温泉は開湯1300年を迎えた観光地! 由来や特徴、おすすめグルメは?
写真:城崎温泉
兵庫県豊岡市の城崎温泉(きのさきおんせん)は、兵庫県北部の日本海に面した関西有数の温泉街。奈良時代より続く歴史深い温泉地です。古くは湯治場(とうじば)として利用され、歴史に名を残す文人や詩人が訪れた温泉地としても知られています。
城崎温泉の開湯から1300年を迎えた2020年には、さまざまな特別イベントが催されました。
城崎温泉の人気は国内だけにとどまらず、外国人観光客向けの旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』では、「近くにいれば寄り道をして訪れるべき場所」として2つ星を獲得しています。
そんな人気観光地である城崎温泉には、「まち全体が大きな温泉宿」というコンセプトがあります。城崎温泉駅が玄関で、道は廊下。それぞれの宿は客室、外湯は大浴場というように、地域住民全体で古き良き文化を守りながら観光客をもてなし、温泉地を盛り上げています。
また、城崎温泉のグルメと言えば冬の名物「カニ」。近くの津居山漁港(ついやまぎょこう)で獲れた松葉ガニは「津居山ガニ」と呼ばれ、松葉ガニの中でも一級品と言われています。
カニシーズンとなる寒い季節は、温泉とともに新鮮なカニに舌鼓を打ちに多くの観光客が訪れます。より美味しいカニ料理を求めて、カニの美味しい宿ランキングなどで検討中の方もいるのではないでしょうか。
「城崎温泉の外湯めぐり」7つの外湯の営業時間や由来・特徴、おすすめポイントを紹介
写真:城崎温泉の柳湯
外湯めぐりで有名な城崎温泉。「外湯」とは宿の外にある共同浴場のこと。城崎の町を歩いて行ける距離に、趣の異なる7つの外湯があります。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉。効能は神経痛や筋肉痛、打ち身、消化器病などへの効果が期待できます。
日帰り温泉での利用や1日外湯めぐりの予定なら、外湯めぐり券「ゆめぱ」がお得! 大人1,300円、小人650円の料金で、1日中入浴し放題の券です。
下駄に浴衣姿が町の景色に溶け込んでしまう城崎温泉、外湯めぐりマップ片手に浴衣姿で温泉情緒に浸りつつ、いにしえの町並みを散策しながら外湯めぐりをしてみませんか。
ここでは動画で紹介されている順に、城崎温泉の7つの外湯の特徴や由来などをご紹介します。
●地蔵湯
城崎温泉駅を出て駅前通りをまっすぐ進むと正面に「地蔵湯」があります。江戸時代より里人の外湯として親しまれていましたが、あるとき泉源から地蔵尊が出たことで、この名前が付けられました。外観は灯籠や玄武洞(げんぶどう)をイメージした六角形の広い窓など、外湯の中で一番の和モダンな建物です。
営業時間:7:00~23:00
定休日:金曜日
【動画】1:35~大きな石の灯篭が目標の「地蔵湯」
●駅舎温泉 さとの湯
城崎温泉駅に隣接する「さとの湯」は、別名「駅舎温泉」とも呼ばれ親しまれています。7つの外湯のうち近代に建てられた温泉施設で、最新設備が揃っているスパ的な温泉です。側を流れる円山川を一望できる露天風呂に、さまざまな種類のサウナも充実。入り口には無料で利用できる足湯も。なにより駅近なので、電車の待ち時間に利用できるのが嬉しいですね。
営業時間:13:00~21:00
定休日:月曜日
【動画】2:12~城崎温泉駅からすぐの「さとの湯」
●柳湯
城崎温泉の中心を流れる大溪川(おおたにがわ)。その川沿いの柳の並木は城崎温泉のイメージそのものでもあり、あの文豪・志賀直哉も愛したとされる景色です。「柳湯」の由来は、中国の名勝西湖から移植した柳の木の、その根元から湧き出たことで名付けられました。外湯の中では一番小さい温泉ながらも、素朴な木造のお風呂場は風情があります。
こちらもそれぞれ表と裏に無料の足湯があるので、散策の途中に立ち寄って楽しめます。
営業時間:15:00~23:00
定休日:木曜日
【動画】3:20~大溪川沿いから眺める「柳湯」
写真:城崎温泉の外湯めぐり・一の湯
●一の湯
城崎のほぼ中心、大溪川の王橋の前に構える「一の湯」。江戸中期、「一の湯」は当初「新湯(あらゆ)」という名前でしたが、江戸時代の名医・香川修徳(かがわしゅうとく)の著書「一本堂薬選」の中で、「城崎新湯は天下一」と述べています。それを機に新湯から天下一(いち)の「一の湯」と改名されました。
外観は歌舞伎座を連想させる印象的な門構えと、お風呂場は天然の岩盤を削った洞窟風呂が特徴。
営業時間:7:00~23:00
定休日:水曜日
【動画】4:24~歌舞伎座を思わせる建物の「一の湯」
●まんだら湯
「まんだら湯」は城崎温泉発祥の温泉です。大通りより1本外れた、長閑な木屋町通りの端に位置します。養老元年(717年)、温泉寺の開祖・道智上人(どうちしょうにん)が一千日間に渡り、八曼陀羅経(はちまんだらきょう)を唱え続けていたところ満願し温泉が湧き出たとされ、ここ城崎温泉の始まりと伝えられています。
比較的コンパクトな外湯ですが、山すその緑に包まれ、裏山の自然を眺めながら入浴できる露天風呂は実に風情があります。
営業時間:15:00~23:00
定休日:水曜日
【動画】5:43~鮮やかなエメラルドグリーンの屋根と唐破風の入り口が印象的な「まんだら湯」
●御所の湯
南北朝時代の歴史物語「増鏡」に、文永4年(1267年)後堀河天皇(ごほりかわてんのう)の御姉、安嘉門院(あんかもんいん)が入湯された記事があることから、「御所の湯」と呼ばれています。
外湯の中でも、京都御所を模した荘厳な造りの外観が印象的な御所の湯。2020年にはリニューアルオープンし、開放感溢れる全面露天風呂へと生まれ変わりました。
また、「美人の湯」としても知られ、美肌効果が期待できる温泉ミストサウナを完備。特に女性客から大人気な外湯です。
営業時間:7:00~23:00
定休日:木曜日
【動画】6:48~京都御所を連想させる外観の「御所の湯」
●鴻の湯
動画では紹介されていませんが、こちらの「鴻の湯」も7つの外湯めぐりのひとつ。特徴は自然に囲まれた露天風呂です。「鴻の湯」の由来は昔、足を怪我したコウノトリが傷を癒やしていた場所があり、よく見るとそこに温泉が湧き出ていたことからこの名に。
営業時間:7:00~23:00
定休日:火曜日
外湯めぐりの際に気になる持ち物やマナーは?
写真:城崎温泉で湯めぐりをする女性
日帰りで城崎温泉に行きたい方は、外湯巡りに必要な持ち物などが気になることでしょう。
また、気持ち良く外湯めぐりを楽しむために、利用者各々が公共の場でマナーを守ることが大切です。そこで、外湯めぐりの際に必要な持ち物やマナーについてご紹介します。
・タオル類
各外湯には無料で使用できるバスタオルやフェイスタオルは用意されていません。バスタオルとフェイスタオルを1枚ずつ持ち歩きましょう。各外湯の受付ではバスタオルの有料レンタルや、フェイスタオルの購入も可能です。
・貴重品
宿泊の場合は、貴重品は宿に預けることができますが、日帰りだとそうもいきませんね。城崎温泉駅には、大きな荷物も入れられるコインロッカーがあるのでそちらを利用しましょう。
・浴衣
浴衣を着て外湯めぐりをしたい方は、下駄などと一緒に借りることができる浴衣レンタル店を利用しましょう。
・アメニティ
外湯には、シャンプー、リンス、ボディーソープなどは備え付けられています。銭湯と同じようにドライヤーもありますが、スキンケア用品は忘れないように持参しましょう。
・入浴マナー
公共の場である温泉です。洗い場や湯船を清潔に使うことはもちろん、タオルを湯船に浸けない、洗い場に私物を置いてキープをしないなど、マナーを守りましょう。
営業時間や定休日は各外湯の施設ごとに違います。せっかく行ったのに閉まっていたなどとならないように、それぞれの外湯の営業時間を事前にチェックした上で、まわる順番などを決めてみてください。
城崎温泉のおすすめのグルメと宿
写真:但馬牛
城崎名物と言えばカニのほか、但馬牛も有名です。但馬牛は、松阪牛や神戸牛、近江牛などの現在のブランド和牛のルーツとも言われています。
そんな高級食材であるカニや但馬牛が気軽に味わえるのも城崎グルメならでは。天ぷら専門店「汸臼庵」のかに棒、但馬牛なら「牛匠 上田」の但馬牛メンチカツなど、温泉巡りや散策の途中に立ち寄って食べ歩きも楽しんでみてください。
城崎温泉をゆったりと楽しみたい方は、歴史と共に続く老舗旅館で宿泊しませんか。
●ゆとうや
城崎温泉街の中心地にある江戸・元禄元年(1688年)創業の「ゆとうや」は、約2,000坪の日本庭園を有し、すべての客室からその美しい庭園を眺めることができます。国の有形文化財にも指定されている和風建築。神社などに使われる唐破風の屋根がある詠帰亭は、昭和天皇・香淳皇后が宿泊されたこともあるとか。
【動画】4:58~重厚な門構えの老舗旅館「ゆとうや」
●月本屋旅館
明治2年創業の「月本屋旅館」。城崎温泉街の中心にあり外湯めぐりにも大変便利な環境です。2021年10月にはリニューアル工事を行い、館内は和モダンな空間に。これからの季節に向けて、名物カニづくしのお食事付き宿泊プランもあり、大変人気の高いお宿です。
「城崎温泉 外湯めぐり」まとめ
城崎は名だたる文豪たちに愛された温泉地で、文学碑もある文豪ゆかりの地でもあります。古き日本文学の世界に浸りながら文学碑を巡る周辺観光もいいでしょう。長い歴史の面影を漂わせた、癒しとグルメと文学の町「城崎温泉」。
インスタ映えを狙う女子旅や、気のおけない友人、ご家族との癒し旅行、カニ三昧の旅など。この冬は風情ある魅力的な城崎温泉への旅を計画してみてはいかがでしょうか。
【公式ホームページ】城崎温泉観光協会
【トリップアドバイザー】城崎温泉
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