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日本に伝わる妖怪たちを紹介した動画について

こちらはJapan Video Topicsが公開した、日本の妖怪についての紹介動画「妖怪 〜疫病退散 ! 人々の願いを込めて〜」です。
不思議な力を持つとされている、妖怪。
日本では、数多くの妖怪がいると信じられている妖怪文化があります。

0:19から紹介されている妖怪たちは、そのなかでもたくさんの人々が知っている妖怪たちです。
まずは初めに登場する天狗。
山々を駆け巡る天狗も妖怪の仲間です。
次に登場する突然現れて人々を驚かして遊ぶ妖怪の一つ目小僧、そして子どもの姿の妖怪、座敷童は家を繫栄させる妖怪として知られています。

昔も今も描かれる妖怪の姿

妖怪百鬼夜行のイメージの画像
写真:妖怪百鬼夜行のイメージ

ほかにも多くの妖怪が存在しているとされ、国際日本文化研究センターでは、妖怪についての研究もされており、資料のひとつである百鬼夜行絵巻は、多くの妖怪たちの姿が描かれ、16世紀に登場しました。恐れられていた妖怪はいつしか親しみある存在になったのです。
実際の百鬼夜行絵巻は動画の0:48よりご覧になれます。

現代でも妖怪の姿は描かれています。
動画の1:04よりご覧になれる「ゲゲゲの鬼太郎」は、妖怪が登場する有名な漫画で、アニメーションにもなっています。
そのほかにも「夏目友人帳」など妖怪が登場する作品が多く人気を集めています。

兵庫県福崎町は妖怪で町おこしをする

福岡県福崎町・池から飛び出す河童像の画像
写真:福岡県福崎町・池から飛び出す河童像

「妖怪談義」の著者である民俗学者・柳田国男の生誕地である兵庫県福崎町では、妖怪による町おこしがおこなわれています。
池から飛び出す河童像を設置すると、話題となりました。

町のベンチには河童や鬼など、いろいろな妖怪の魅力あるオブジェが登場しています。
「コンビニのベンチでくつろぐ妖怪」「スマホで自撮りをする鬼」「スーツを着て仕事をしている天狗」など一風変わったユーモラスな妖怪のオブジェも展示されています。
その後も、「全国妖怪造形コンテスト」の開催、河童のプラモデルの販売などもおこない、観光客の増加に繋がっています。

まだまだある日本全国の妖怪の町

妖怪の町はここだけではありません。
徳島県山城町では、おぼけようかい村として、いまでも妖怪の伝承が語り継がれています。
ほかにも水木しげるロード・境港、妖怪ストリート・京都など、各地で妖怪が登場し、八日市・滋賀県でも、妖怪による町おこしがおこなわれています。

疫病退散のシンボルとして現れた妖怪・アマビエ

アマビエの画像
写真:アマビエ

動画の2:30からご覧になれるアマビエは、江戸時代に、現在の熊本県・肥後国海上に現われたと言われている妖怪です。
豊作や疫病などの予言をし、「疫病が流行ったら、私の写し絵を人々に見せるように」と言い残し、海に消えたとされています。

新型コロナウイルスの蔓延で困難な状況が続くなかで、アマビエに関する情報が次々と発信されるようになりました。
半人半魚という姿でありながら、怪談めいたものとは違うかわいいアマビエは、アマビエブームを巻き起こします。
「アマビエ祭り」と言われるそのブームは、かつてアマビエが語ったように、人々はアマビエのイラスト写真や画像をSNSに投稿。
「アマビエチャレンジ」のハッシュタグを付け、広まっていきます。

多くのマスコットグッズが登場し、フィギュアをはじめ、和菓子やカフェのメニュー、折り紙、塗り絵まで。
あまりのブームに、海外でもニュースになりました。

妖怪の紹介動画まとめ

アマビエがブームになると、姫路護国神社を始めとする日本各地の神社では、アマビエを描いたお守りを参拝客に配るようになりました。
アマビエだけでなく、アマビコやアリエといった、アマビエに共通する妖怪も。

過去、江戸時代後期にコレラが流行した際にも、コレラ除けとしてアマビエが流行したそうです。
今も昔も日本に根付いている妖怪。
遠い昔から現在まで日本人のそばに寄り添っているのです。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2023年3月28日
日本
鈴木 正孝(Masataka Suzuki)
浅草住みの気ままライター。旅行と小説を読むことが趣味

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日本に古くから伝わる
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