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子ども達の社交場・駄菓子屋とは?

今回は「どんな所?TV」が公開した動画「【昔ながらの駄菓子屋さん】埼玉県深谷市 の 「とうだ」ってどんな所?」を紹介します。

昭和生まれの方の多くが子供のころお世話になったのが「駄菓子屋」ですね。
駄菓子とは子供向けに製造販売される安価な菓子のことで、関西地方では雑菓子(ざつがし)とも呼ばれます。
一つ一つの商品は小さくて内容量も少ないのですが、どれも一つ5~30円程度で売られているので子供のお小遣いでも買うことができるというのが特徴です。

おまけや当たりくじがついているタイプが多く、ついついリピート買いしてしまう子供がたくさんいました。
昭和レトロ感満載の駄菓子屋さん、「とうだ」(埼玉県深谷市)の様子を紹介する動画とともに日本の子ども達の社交場「駄菓子屋」を紹介します。

駄菓子の歴史

駄菓子屋の画像
写真:駄菓子屋

「駄菓子」という名前の由来をご存じですか?
実は精製されていない黒糖を使ったお菓子のこと全般を意味する言葉なのです。
昔は精製した上白糖やグラニュー糖は高価な原料だったので、少しでも材料費を抑えて、庶民や子供達が安心して食べられるお菓子を作ろうとしたのが駄菓子の始まりと言われています。
その駄菓子が子供たちに大人気となり、駄菓子を専門に取り扱う駄菓子屋さんが街のあちこちにできたのが江戸時代と言われています。

そして駄菓子にもバリエーションが増え、黒糖を使ったお菓子以外にも子供向けの安価なお菓子のことを駄菓子と呼ぶのが一般的になりました。
これが現在の駄菓子屋のルーツです。
それでは伝統的な駄菓子をいくつか紹介しましょう。

仙台駄菓子
今では高級な和菓子という位置づけになりましたが、江戸時代は庶民のお菓子として人気がありました。
みそパンやカルメラ焼きが代表的な仙台駄菓子です。

・穀煎、甘々棒
大豆、ゴマ、きな粉を原料にした駄菓子の代表格です。

・黒棒
小麦粉と黒砂糖、卵などを原料としたもっちりとした食感のパンのようなお菓子です。

・ふーちゃん
ふ菓子の一種です。

カルメ焼き
今では縁日でも見る機会が減りましたが、カリカリの食感が楽しめる駄菓子です。
仙台駄菓子のカルメラ焼きも同じものです。

金平糖の画像
写真:金平糖

・金平糖
実は皇室でもお祝い事の時には金平糖を配る風習があるという、大変由緒正しきお菓子なのですが、白砂糖が安価になるにつけ、駄菓子屋でも取り扱われるようになりました。

・チロルチョコ
今でも根強い人気がある駄菓子屋のエース級です。

・うまい棒
こちらも駄菓子のエース級です。

・よっちゃんイカ
お酒のおつまみとしても優秀な駄菓子です。

キャベツ太郎
駄菓子の再ブームに乗りコンビニでも売られるようになった人気駄菓子です。
他にも
・ポテトフライ
・フルーツ餅
・タラタラしてんじゃねーよ
などの人気の駄菓子はいっぱいあります。

埼玉県深谷市の駄菓子屋「とうだ」で売られている駄菓子の数々

駄菓子屋の画像
写真:駄菓子屋

動画で紹介されている埼玉県深谷市にある「とうだ」は開店してからずっとおばさんが一人で切り盛りしているお店です。
店のたたずまいは昭和の子供たちの身近なアミューズメントパークだった駄菓子屋さんそのもの。
すでに屋号は擦れ、駄菓子屋さんの象徴でもある屋根の赤いテント幕も色褪せていますが、入り口にはたくさんのガチャガチャが並び、店内には懐かしい駄菓子やアイス、おもちゃ、そして文房具で溢れています。

40代以上の人には懐かしい蒲焼さん太郎、スーパーボールくじ、メダカちゃんゲーム、あめ、マーブルガム、フーセンガム、コーラボール、ヨーグルト、チョコバットエース(ホームランバー)、くじ引き(当たるとお菓子やおもちゃがもらえます)など、昔から子ども達に愛されてきた人気駄菓子をいくつもご覧になることができます。

しかし今や時代は令和、駄菓子の包み紙にはゆるキャラのふっかちゃんや今人気のテレビアニメのキャラがプリントされているなど、しっかりと今の時代も反映されています。
そんな「とうだ」は今でも大人になった常連さんが親子連れで訪れる人気の駄菓子屋さんです。

子どもに人気の駄菓子屋紹介まとめ

埼玉県・川越の菓子屋横丁の画像
写真:埼玉県・川越の菓子屋横丁

昭和の終わりから平成にかけて一時駄菓子産業は衰退し、街の駄菓子屋さんもめっきりとその数を減らすことになりました。
しかし駄菓子屋さんの代わりに、駄菓子を詰め合わせにして大量販売する量販店(二木の菓子、神戸物産など)がアメ横などのレトロな商店街で話題となり、今また駄菓子が再注目されています。

また駄菓子にはお酒のつまみにもなる美味しいおかきやスルメイカなどが充実していて、セルフサービスで好きな駄菓子を食べ放題のおつまみにする駄菓子バー(または駄菓子屋バー)が人気を集めています。
さらに埼玉県川越市には駄菓子メーカーと問屋が軒を連ねる菓子屋横丁があり、埼玉の人気観光スポットになっています。
ネット通販でも駄菓子人気は根強く、ネット通販専門の駄菓子屋さんもあるので、あなたも懐かしい駄菓子を食べて昔を思い出してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人
最終更新日 : 2022年9月25日
日本
児玉 勇(Yu Kodama)
日本と焼き鳥をこよなく愛するライター

地図・アクセス(Googleマップ)

駄菓子屋の昭和レトロな雰囲気にあの頃の思い出が蘇る!誰もが一度は訪れたことのある駄菓子屋はかつて子ども達の社交場だった。
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