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栃木県中央公園とは?

栃木県宇都宮市にある「栃木県中央公園」は、「水と緑と文化」をテーマに整備された県営都市公園です。園内には、沈床池・昭和大池・面影池・むつび池という4つの池が、それぞれ違った表情をつくり出し、季節ごとに美しい景色を楽しめます。

この公園は、昭和天皇の在位50周年記念事業の一環として1977年(昭和52年)から整備が始まり、1982年(昭和57年)10月に開園した公園で、開放感ある景観と文化施設が調和した魅力的なスポットです。
ここでは、公園の見どころや季節ごとの楽しみ方、写真スポット、隣接する県立博物館の魅力を、やわらかい文章でたっぷりとご紹介します。

栃木県中央公園の見どころとは?

栃木県宇都宮市・中央公園の画像
写真:栃木県宇都宮市・中央公園

● 沈床園(洋風庭園)
入口に広がる沈床園は、地面を一段低くした「沈床式」の造りが特徴で、視界が大きく開けて空まで広がるような開放感があります。ヨーロッパ庭園の技法を取り入れた造りで、季節の花壇や並木が美しく、四季の移ろいを感じられる心地よい空間です。
庭園を歩くと光の入り方が変わり、日の高い時間帯は明るく爽やかな雰囲気、夕方には柔らかいオレンジ色の光に包まれ、どの時間帯もそれぞれの美しさがあります。ベンチも多いので、ゆっくりしたくなる場所です。

● 昭和大池と大噴水
園内の中央に広がる昭和大池は、公園の象徴ともいえるスポットです。広い水面が空を映し、風によって表情が変わるのも魅力。
約20メートルの高さまで吹き上がる大噴水は迫力があり、晴れた日は光が当たってキラキラと輝く光景を楽しめます。
池の周囲には遊歩道が延びており、ジョギングする人、ベンチで読書を楽しむ人など、それぞれの過ごし方が見られます。噴水の音が自然のBGMのように感じられ、心地よい時間が流れます。

● 日本庭園(むつび池・松景橋)
園の奥に広がる日本庭園は、静けさと自然の調和が心地よいエリアです。
中心となる「むつび池」は水面がゆるやかで、紅葉や松が映り込む穏やかな景色が広がります。秋には、水面に紅葉が映る光景を撮影する人も多く、しっとりとした美しさが魅力です。
日本庭園の象徴「松景橋」は、池の中央に架かる美しい橋で、立つ位置によって景色が変わるのもおもしろいポイント。左右の植栽や石組みがバランスよく見えるように配置され、写真を撮りたくなるスポットとして人気です。
庭園内には風の音、水の音がよく響き、都市の中とは思えないほど落ち着いた空気が流れています。

● 面影池(栃木県立博物館前)
栃木県立博物館の前に広がる「面影池」は、園内の池の中でも特に静けさが際立つ場所です。
水面には建物の外観や木々のシルエットが水面に映り込み、季節や天気によって表情が大きく変わります。
春は若葉の柔らかい緑、夏は深い影、秋は鮮やかな紅葉、冬は澄んだ空気と反射、どれをとっても落ち着いた美しさがあり、静かに過ごしたい方におすすめのスポットです。

四季で変わる楽しみ方をご紹介

栃木県宇都宮市・中央公園の桜の画像
写真:栃木県宇都宮市・中央公園の桜

● 春の中央公園
春の訪れとともに園内は色づき始め、沈床園の花壇には可愛らしい花が広がります。昭和大池周辺では桜が咲き、水面に映る淡いピンクが春だけのやさしい景色をつくり出します。
日本庭園では新緑のモミジが芽吹き、木々の生命力を感じる空間に。歩くだけで気分が軽くなるような、心地よい季節です。

● 夏の中央公園
夏は木々が最も青々とし、園内の影が涼しさを与えてくれます。特に昭和大池周辺は風が通りやすく、夕方になると冷えた風が流れ、心地よく散策できる時間帯です。
広い芝生スペースではピクニックを楽しむ人や、木陰でゆっくり過ごす人も多く、夏らしいのんびりとした風景が広がります。

栃木県宇都宮市・中央公園の紅葉の画像
写真:栃木県宇都宮市・中央公園の紅葉

● 秋の中央公園
秋の中央公園は、一年の中でも特に人気の高い季節です。
園路は紅葉で彩られ、まるで“紅葉のトンネル”のように見える美しい景観が広がります。
日本庭園のむつび池では、水面に映る紅葉の美しさが際立ち、写真を撮る人も多い季節です。
また、昭和大池では噴水と紅葉が重なり、ダイナミックながらも落ち着いた風景が楽しめます。
沈床園の花壇も秋の花に彩られ、全体的に温かみのある落ち着いた空気が漂う、散策にぴったりの時期です。

● 冬の中央公園
冬の公園は、庭園の“構造美”が最もよく見える季節です。
日本庭園では枝ぶりや石組みがくっきりと見え、風景の陰影が強調されます。
面影池では空気が澄むことで水面の反射がより鮮明になり、晴れた日の朝はまるで鏡のような美しい景色が広がります。静かに自然を感じたいときに訪れるのもおすすめです。

栃木県立博物館では何が見られる?

栃木県立博物館は、公園に隣接する総合博物館で、県の自然・歴史・文化を幅広く紹介しています。展示内容は多岐にわたり、
・栃木県の歴史資料
・動植物や鉱物の標本
・古代遺跡や民俗文化の展示
・工芸・美術に関する資料
・季節ごとに変わる企画展・特別展
など、子どもから大人まで楽しめる内容になっています。
館内だけでなく、博物館周辺の散策路にも特徴があります。
樹木には樹種名のプレートが付けられているものもあり、自然観察をしながら歩ける楽しさもあります。
静かな面影池と合わせて楽しむことで、「自然 × 文化」が一度に味わえるスポットです。

写真映えするスポットは?

栃木県宇都宮市・中央公園の画像
写真:栃木県宇都宮市・中央公園

栃木県中央公園は、“写真を撮りたくなる景色”が本当に多い公園です。四季ごとに違った表情を見せてくれるため、撮影目的の来園にもおすすめです。

● 沈床園
空の広がりを大きく入れた構図が映えるスポット。花壇の色合いが季節によって大きく変わるので、いつ来ても違う写真が楽しめます。

● 昭和大池(大噴水)
大噴水を中心に、朝・昼・夕方でまったく違う雰囲気の写真が撮れます。晴れた日の水面反射や、夕方の黄金色の逆光がおすすめ。

● むつび池(日本庭園)
紅葉の季節は特に人気で、無風の日は水面に紅葉が映り込む美しい風景が広がります。和の情緒が感じられる場所です。

● 松景橋
橋の中央に立つと、左右の景色が整う絶妙な構図に。庭園の奥行きが伝わる写真が撮れるので、訪れたら必ず立ち寄りたいスポットです。

● 面影池
建物と木々の映り込みが特徴的で、穏やかな美しさが魅力。季節や天気によってまったく違った印象になります。

● 並木路
公園をぐるりと囲む並木道は、四季ごとにまったく違う表情に変わるスポット。特に秋は“紅葉の回廊”として人気です。

栃木県中央公園へのアクセス

・電車:JR宇都宮駅・東武宇都宮駅から路線バスで約15分「中央公園・博物館前」下車
・車:駐車場あり(混雑時は早めの到着がおすすめ)

栃木県中央公園の基本情報

・住所:栃木県宇都宮市睦町2-50
・開園時間:
 3〜9月/5:00〜20:00
 10〜2月/5:30〜18:00
・休園日:年中無休
・料金:入園無料
公式サイト:https://t-chuokoen.jp/

まとめ

栃木県中央公園は、4つの池と和洋折衷の庭園が生み出す豊かな景観が魅力の公園です。秋の紅葉、春の桜、夏の緑、冬の静けさなど、季節ごとにまったく違う表情を楽しめます。
とくに秋は、池に映る紅葉や庭園の落ち着いた雰囲気がひときわ美しい季節。散策だけで心がほぐれるような時間が流れます。
自然と文化のどちらも味わえる公園なので、ゆっくり歩きながら季節の風景を楽しんでみてください。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2025年11月20日
日本
COOL JAPAN VIDEOS運営ライター(COOL JAPAN VIDEOS Team Writer)
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栃木県宇都宮市・秋の水と緑がきらめく『栃木県中央公園』をのんびり散策 | 四季・庭園・4つの池の魅力を一挙ご紹介
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