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和敬堂から鐔の紹介
品番 T380703
題目 波龍図鐔
銘 盛泉堂 樫野直信(花押)
鑑定 財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具
寸法 竪 86.5mm 横 81,5mm 切羽台厚さ 4,8mm
時代 江戸後期
系統 浜野派 小栗良直門
解説
樫野直信は浜野派であった小栗良直の門人で越後国柏崎が桑名藩の領地であったため松平家のお抱え金工となる。盛泉堂と号し、巧手である。
本作の鋤き出し高彫の龍も見事で鉄味よく出来が良い。
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和敬堂から鐔の紹介
品番 T380702
題目 猛虎図鐔
銘 金砡堂明珍弘貞(花押)
鑑定 財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具
寸法 竪 72,7mm 横 65,5mm 切羽台厚さ 4,5mm
時代 江戸後期 天保弘化頃
系統 水戸金工 打越派
解説
水戸は徳川御三家のひとつで三十五万石の城下町である。そこでは水戸金工といわれる一派が栄え、水戸彫りの作域を形成し、元孚、一柳友善、玉川美久、打越弘寿、萩谷勝平など数々の名工を輩出した。
打越弘貞は弘寿の門人の筆頭で金砡堂や秀現斎と号す。人物や動植物の高彫を得意として技量が高く巧手である。
本作も四分一地に猛虎の高彫見事で裏面の川の鋤下げ彫りも技量が光り出来が良い。
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和敬堂から鐔の紹介
品番 E380701
題目 鶯宿梅鍔
銘 宝真斎寿景
元治甲子季秋(花押)
鑑定 財)日本美術刀剣保存協会 保存刀装具
寸法 竪 66mm 横 58,5mm 切羽台厚さ 2,5mm
時代 元治元年
流派 東龍斎派
解説
東龍斉派は田中清寿を祖とし、清寿は文化元年に生まれ、春明法眼と有縁であったことが知られている。東龍斉派という気の利いた作風を完成させ寿良、寿矩、寿景をはじめたくさんの弟子を養成した。
寿景は森川松五郎といい、宝真斎や鳳鳴斎と号し動物や草木図を東龍斎様式で造る。技量は高く東龍斎派の良工である。
本作は鶯宿梅図の鐔で東龍斎様式に裏は削継の銀象嵌に毛彫をし、如何にも東龍斎らしい出来となり、年期もあり寿景の渾身の逸品である。
鶯宿梅(おうしゅくばい)
村上天皇の時代、村上天皇は清涼殿の梅が枯れてしまったため、紀貫之の娘の邸宅にあった見事な梅樹を献上するように命じた。娘は「天皇の命なら喜んで差し上げますが、毎年宿っている鴬が『私の宿はどこだ』と尋ねてきたらなんと答えたらよいのだろうか」と和歌を添えて奏上したという。天皇はこの風流な対応に感動して、梅を元の庭に返した。
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和敬堂から鍔のご紹介
品番 E380612
題目 蕪透鍔
銘 無銘 柳生
鑑定 財)日本美術刀剣保存協会 保存刀装具
寸法 竪 68mm 横 62mm 切羽台厚さ 5,5mm
時代 江戸初期~中期
流派 柳生鐔
解説
柳生鐔は尾張藩二代藩主徳川光友の指南役であった柳生連也斉厳包(よしかね)が製作を指導したと言われており、柳生新陰流の極意を伝授したもののみその鐔を授かったといわれ、江戸時代に尾張藩士が熱望した鍔であったという。画題は武道を暗示してるものが多く、形状は少し小ぶりで重ねが厚めとなり、鉄味はややざらつくものが多く、角耳小肉で耳に筋状の鉄骨がでる。本作も小ぶりで重ね厚くなり、耳に層がでており、典型的な柳生鐔の出来となる。
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和敬堂から鍔のご紹介
品番 T380603
題目 武蔵野図透鐔
Title Musahino zu sukashi Tsuba
銘 無銘 二代赤坂忠正
Sign Mumei 2nd Akasaka Tadamasa
鑑定 財)日本美術刀剣保存協会 重要刀装具
Certif [N.B.T.H.K.] Tokubetsu Jyuyo Tousougu
寸法 竪 80mm 横 78mm 切羽台厚さ 5,5mm
Size Length 80mm Width 78mm Thickness 5,5mm
時代 江戸前期
Period First of Edo
解説
赤坂鐔工は、江戸時代初期に京都から移住した一派と伝え、江戸赤坂に移住したところからこの名がある。鉄鍔の地透かし鐔工としては京都、尾張、肥後などと共に高名であり江戸時代前期の上三代はすべて無銘である。
本作は二代赤坂忠正と鑑せられる鍔で、生い茂る薄の刃に露を結び、月を配した、いわゆる武蔵野図を透かしている。竪丸型の形どりに薄と露を地透とし、左端には三日月を陰透しとするなど陰陽の匠な構図がとられており、無駄な肉置きをしない洗練された彫口をみせている。また鉄の鍛えやさび色もよく、上部の尖った切羽台や小柄櫃孔に対して笄櫃孔が目立って小さいところや、三枚といわれる、鉄を重ねて鍛えた筋が耳にもよく表れ、古赤坂の特徴がよく出ている。古赤坂の重要指定品は点数が少なく貴重。
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和敬堂から脇差のご紹介
品番 W380610
銘文 無銘 吉岡一文字
Sign Mumei Yoshioka Ichimonji
鑑定 財)日本刀剣保存協会 重要刀剣
Certif [N.B.T.H.K] Jyuyo Touken
寸法 長さ 1尺5寸8分(47,9cm) 反り 1,2cm 目釘穴 3個、中2個埋 元幅 2,9mm 先幅2,55mm
Size Blade length 47,9cm Curvature 1,2cm Mekugi 3Hole
国 備前国
Country Bizen
時代 南北朝
Period Nanbokuchyo
形状 鎬造り、庵棟、身幅広く大切先となる。そり浅くつく
鍛え 板目肌よく詰み、流れごころの肌交り、乱れ映り立つ。
刃文 丁子乱れ華やかに、互の目、尖り刃、小のたれなど交じり、足・葉さかんに入り、匂口締まりごころとなる
帽子 乱れ込み、焼き詰め風に僅かに返る
中心 大摺上、先栗尻、鑢目筋違。
白鞘 有
解説
一文字派は備前国(岡山県)で栄えた一派で鎌倉中期の福岡一文字を初めとして、吉岡一文字、片山一文字、岩戸一文字と代々栄える。
本作は南北朝期の吉岡一文字派の作と鑑せられる脇差である。身幅広く、大切先の造り込みはこの時代の特徴であり、乱れ映りの立った肌目の地金は国を物語り、丁子に互の目、尖り刃など交え、やや小ずんだ刃が交じり、小足・葉が入るなど同派の特徴がよく出ている。地刃共に健全で出来が良い。
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和敬堂から脇差のご紹介
銘文 井上真改
(菊紋)寛文十三年八月日
Sign Inoue Shinkai
(kikumon) Kanbun 13 nen 8 gatsuhi
鑑定 財)日本刀剣保存協会 特別保存刀剣
Certif [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Touken
寸法 長さ 1尺5寸5分(47cm) 反り 1,2cm 目釘穴 1個 元幅 30,3mm 先幅21,5mm 元重 6,5mm
Size Blade length 46cm Curvature 0,8cm Mekugi 1Hole
国 摂津国
Country Settu
時代 江戸中期 寛文十三年
Period Mid of Edo AD1673
形状 鎬造り、庵棟、身幅、重ね頃合い、反り僅かにつき、元先幅の差がつく。
鍛え 板目肌よく詰み、やや肌立つ、地沸微塵に厚くつく。
刃文 湾れ調の直刃に互の目交じり、飛び焼きも焼き、沸出来となり、匂口深く明るく冴える。
帽子 綺麗に丸く返る
彫物 表は羂索に蓮台、裏は独鈷剣
中心 生ぶ、先剣刃上がり栗尻、化粧鑢。
白鞘 有
解説
新刀期、津田越前守助廣と並び西の横綱と称され、新刀最高位の評価を与えられたのがこの井上真改である。 二代国貞、井上真改は初代和泉守国貞の次男であり、初め父同様和泉守国貞と銘し、万治四年に朝廷より菊紋をきることを許さたこの頃から井上和泉守国貞と名のる。その後寛文十二年八月より井上真改と名を改める。真改は父に勝る上手で、沸出来の波紋を焼き粗沸つきその覇気と匂口の冴えは新刀鍛冶中屈指であり、同国の津田越前守助廣や新刀期東の横綱、長曽祢乕徹と並びその技量を高く評価され、大阪正宗と称される程に至った。
本作は寛文十三年の真改銘の脇差である。新刀最上作にして西の横綱と称される真改の優品である
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和敬堂から日本刀の紹介
銘文 天田昭次作之(人間国宝)
平成十五年弥生吉祥日
Sign Amada Akitsugu korewo tsukuru(living national treasure)
Heisei 15 nen(AD2003) Yayoi(March) kissyojitsu
箱 共箱
寸法 長さ 2尺4寸5分(74,5cm) 反り2,4cm 目釘穴 1個
元幅 32,5mm 先幅 24mm 元重 8mm
Size Blade length 74,5cm Curvature 2,4mm Mekugi 1Hole
国 越後国
Country Echigo
時代 平成十五年
Period AD2003
形状 鎬造り、庵棟、身幅、重ね頃合い、反りつき、中切先、鎌倉中期の太刀姿となる
鍛え 小板目肌よく詰み、チケイ入り、地沸つく
刃文 互の目丁子乱れ、足は入り、所どころ飛び焼き入る、匂い勝ちに小沸つき、匂口明るく冴える
帽子 乱れ込み、先丸く返る
中心 生ぶ、先栗尻、鑢目筋違い
白鞘 有
解説
昭和2年 故天田貞吉刀匠の長男として新潟県本田村にて出生。
昭和15年 栗原彦三郎昭秀の日本刀鍛錬伝習所に入門。
昭和29年 作刀承認
昭和52年 新作名刀展で「正宗賞」(山城伝)受賞。
昭和53年 新潟県無形文化財及び豊浦町無形文化財に指定される。
昭和60年 新作名刀展で2度目の「正宗賞」(相州伝)受賞。
平成2年 全日本刀匠会理事長に就任。
平成8年 新作名刀展で3度目の「正宗賞」(備前伝)受賞。
平成9年 国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。「豊浦町名誉町民」の称号が贈られる。
平成11年 勲四等旭日小綬章受章。
平成15年7月 新潟県新発田市名誉市民となる。
平成25年6月26日 ご逝去。
天田昭次は本名を天田誠一という。平成9年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。新潟を代表する現代刀匠である。 昭和2年に天田貞吉の長男として新潟県本田村にて生まれ、昭和15年に上京し栗原彦三郎昭秀に師事する。それから数々の作刀コンクールで成績を残し、昭和47年には無鑑査刀匠となる。平成9年に重要無形文化財(人間国宝)に指定され、平成25年に亡くなるまで、数々の賞や称号を受賞、授与される。
天田昭次は砂鉄を吟味し、自家製鉄で刀の地鉄を作り鍛えたことでもしらており、備前伝や相州伝などの作風を会得し、数々の名刀を残している。
本作は天田昭次の備前伝の優品で、鎌倉中期の豪壮な太刀を写し、地鉄は板目肌よく詰み、刃文は互の目に丁子交え、匂い勝ちに小沸つき、匂口明るく冴えて出来が良い。共箱となってる。
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和敬堂から展示会のご案内
長岡市栃尾美術館
特別企画
『日本刀の争乱期に生まれた刀剣』
~室町後期と江戸末期の刀剣を見比べる~
協力:日本美術刀剣保存協会長岡支部
日本刀の歴史を考えた時に、長い日本の歴史が密接に関係しており、その歴史背景をふまえずに日本刀を語ることはできません。
日本刀が成立した平安時代中期頃から約1000年余の間、歴史の転換期には必ず大きな争乱があったのは周知の通りです。そのため、その後の日本刀を見れば、姿形をはじめとして少なからず変化を遂げている事に気付かされます。
つまり、戦道具であった日本刀は、時代や戦闘方法に敏感に反応し、これに対応していかなければならなかったのは当然の事だったといえるでしょう。
今回の展示では、歴史上最も長期にわたったとされる室町後期の戦国時代の始まりの頃と、今なお日本の近代史に影響や記憶を残す江戸末期の戊辰戦争頃の日本刀を同時に展示します。
その姿形や鉄色、刃文の変化や共通点、そしてそこに宿る当時の刀匠をはじめとする日本人の息吹などについても想いを巡らせて頂ければ幸いです。
是非皆様、足をお運びください
<住所>〒940-0237 新潟県長岡市上の原町1−13
<電話番号>0258-53-6300
<期日>4月22日~6月21日
<開館時間> 9:30~17:00(発券は16:30まで)
<4月の休館日> 27日(月)、28日(火)
<5月の休館日> 7日(木)、8日(金)、11日(月)、12日(火)、18日(月)、19日(火)、25日(月)、26日(火)
<6月の休館日> 1日(月)、2日(火)、8日(月)、9日(火)、15日(月)、16日(火)、
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