香川県さぬき市に位置し、四国八十八ヶ所霊場第88番札所「大窪寺」の山麓に隣接する「天体望遠鏡博物館」は、天体望遠鏡をテーマにした世界で唯一の専門博物館です。
博物館の建物は、廃校になった小学校の校舎を巧みに活用しています。かつての教室には、個人から寄贈された小型望遠鏡が展示され、温かい歴史を感じさせます。そして、昔の屋内プールには、各地の天文台からやってきた、迫力のある大型望遠鏡がそびえ立っています。新旧が織りなすこの奇妙な光景は、心を揺さぶる視覚的な衝撃を与えます。
館内には200台以上の望遠鏡が所蔵されており、日本における天文観測の発展の歴史を辿るだけでなく、多くの人が子供の頃に夢見た懐かしいモデルも集まっています。博物館は、これらの機器の修復と動態保存に力を入れており、これらの機器は静的な骨董品であるだけでなく、いつでも星空を指し示すことができる「現役」の道具として、天文愛好家を魅了しています。
この博物館は約125名のボランティアによって運営されており、その半数以上が県外から来ています。日中は、詳細なガイドツアーやワークショップが開催され、太陽の黒点を観察することができます。夜になると観望会が開催され、所蔵の望遠鏡を使って惑星の美しい姿を捉えます。
かつて引退の危機に瀕したこれらの機器は、ここで新たな命を吹き込まれ、旅行者を再び宇宙の壮大さを見上げるように導きます。喧騒から離れた山の中で、その純粋な星の光は、都会の人工的なネオンを忘れさせてくれるでしょう。
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