ぽん

2025年5月9日
[画像1]都心の喧騒を忘れさせる、清澄庭園の静かな一隅。 昼間の賑わいの中、ふと目に留まった筧と蹲の佇まいは、時が止まったかのような趣がありました。 周囲の喧騒とは対照的に、流れ落ちる水の音だけが、静かに空間を

都心の喧騒を忘れさせる、清澄庭園の静かな一隅。昼間の賑わいの中、ふと目に留まった筧と蹲の佇まいは、時が止まったかのような趣がありました。周囲の喧騒とは対照的に、流れ落ちる水の音だけが、静かに空間を満たします。
磨かれた石の手水鉢に映る木々の緑、苔むした筧の質感。それは、華やかさの奥に潜む、簡素で静謐な美しさ、まさに侘び寂びの世界でした。多くの人が行き交う中で、この古式ゆかしい美しさが変わらず存在していることに、深い感銘を受けました。一瞬の静けさの中に、日本の美意識が凝縮されていると感じていただければ幸いです。

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2025年8月31日
真夏の太陽が少しずつその輝きを弱め、西の空へと傾き始める夕暮れ時。 葛西臨海公園のひまわり畑は、日中の賑やかさとは異なる、どこか郷愁を誘う静けさに包まれていました。 一面に広がるひまわりたちが、最後の太陽の光を惜しむかのように、それぞれの顔を輝かせています。 そんな時間帯に、私は夢中でシャッターを切っていました。 たくさんのひまわりが咲き誇るその場所で、ひときわ目を引かれたのが、この一輪のひまわりでした。 夕日に照らされ、その花びらが織りなす光と影のグラデーションは、まるで絵画のようでした。 鮮やかな色を持つひまわりを、あえてモノクロームで切り取ったのは、色彩の喧騒から離れ、夕暮れの柔らかな光が作り出す普遍的な造形美と、一日の終わりを力強く見つめる生命力を表現したかったからです。 白と黒の世界だからこそ、花びらの繊細な質感や、影の中に浮かび上がる力強い茎、そして西日を一身に受けて輝く中心部が際立ちます。 まるでこのひまわりが「どんな状況でも、自分らしく輝きなさい」と語りかけているようでした。 この一枚は、単なる夏の風景ではありません。 見る人の心に希望を与え、過ぎゆく夏の夕暮れの、忘れられない記憶として、心に深く刻まれることを願って撮影しました。