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2024年5月29日
小岩井農場 100年の森 通常は入れない場所に入ることが出来るツアーがあります。 小岩井農場は岩手南麓に広がる荒地を前に、井上勝の胸に去来したのは、長年、鉄道敷設事業に携わる中で、数多くの「美田良圃(びでんりょうほ:美しい田と良い畑)」を潰したことに対する悔恨の念だったといいます。 このような荒野が手付かずで放置されているのであれば、せめてそれを開墾して大農場を拓くことで、美しい田園風景を損なってきたことの埋め合わせをしたい。 それこそ、国家公共のためであり、自分がなすべき事業ではないか。 井上はそう考え。 井上は、この構想を岩崎彌太郎のもとで三菱を支えていた小野義眞に打ち明け、助力を依頼します。 当時、三菱社は、彌太郎の死後、実弟の岩崎彌之助が第2代社長に就いていました。 小野義眞は、早速、井上と彌之助を引き合わせます。 国家公共のため、荒地に農場を拓きたいという井上の高邁な願いに感銘を受けた彌之助は、その場で出資を快諾したといいます。 こうして、1891年(明治24年)1月1日、井上が場主となり小岩井農場が開設されました。 小岩井という名前は、小野、岩崎、井上、3人の名字から1字ずつ取って作られたものです。 とのこと。 その中に100年の森はあります。 99年物の杉を育てるためにこの森はあります。