マスケラン

2024年5月1日(編集済み)
[画像1]聖地、斎場御嶽(せーふぁうたき)世界遺産にも登録されているこの聖地は青々とした樹木が生い茂る自然の中にあって、琉球王国の最も位の高い神女(のろ)が国家を上げての祈りを捧げた場所という。元々は男子禁制の

聖地、斎場御嶽(せーふぁうたき)
世界遺産にも登録されているこの聖地は青々とした樹木が生い茂る自然の中にあって、琉球王国の最も位の高い神女(のろ)が国家を上げての祈りを捧げた場所という。
元々は男子禁制の聖域で、斎場御嶽にある幾つかの拝所には首里城内の部屋と同じ名前も付けらえれていたそうで、琉球王国の表裏を成す男社会と女社会それぞれの役割、そして結びつきの強さが伺える。
この写真の場所は、2枚の巨岩によってできた三角の空間の更に奥に存在する最奥の拝所「三庫理(さんぐーい)」。
この日は当初強い雨風だったのに、向かう途中からみるみる天候が回復してきて、三庫理に到着した時には眩しい太陽の光が差し込んできた。
木漏れ日が地面にはっきりとしたコントラストの模様を描くほどに強い光。
海風が木々を揺らすとファインダーに強烈な光が飛び込んできたが、構わずシャッターを切る。 フレアにゴーストに大きな光芒、普通は写真としてNG。
しかし、ここは聖域。 溢れる光に心を揺さぶられる気がした。
変哲の無かったはずの記録写真が、鮮明な記憶として刻まれた。