炭鉱メモリアル森林公園(旧三菱美唄炭鉱施設)
美唄のインターから山へ向かって進んでいくと、木々の上からちらちらと赤い鉄塔のようなものが見えてきます。
あたり一体自然に囲まれたこの場所は「炭鉱メモリアル森林公園」
赤い鉄塔のようなものは炭鉱遺産である竪坑巻揚櫓というもので、高さ約20メートルの櫓が2基残されています。
実は当協会のロゴマークもBIBAIのB、そしてこの竪坑櫓がモチーフとなっているのです。
空知には炭鉱で栄えた町が数多くあります。 炭鉱メモリアル森林公園は旧三菱美唄炭鉱施設跡地の遺産を活用した公園。 現在は、竪坑櫓、電源を管理していた開閉所、原炭ポケットが残っています。
この場所には、大正12年に深さ170mの竪坑がつくられ、当時は、日本における近代的模範竪坑として定評がありました。 出炭量は、昭和初期には年間100 万トンを超え、三菱鉱業全炭鉱の中でも第1位となる大炭鉱でした。 その後も、第2次世界大戦を挟み、発展を続けましたが、昭和30年代からのエネルギー政策の転換により、昭和47年7月に三菱美唄炭鉱は、閉山することとなり、閉山とともに、美唄駅から、ここ常盤台まで続いていた美唄鉄道も60年の歴史の幕を閉じました。
竪坑櫓と原炭ポケットは、平成19年11月に経済産業省が指定する近代化産業遺産に選定されています。
安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄や世界的に活躍する彫刻家「安田侃」氏たっての希望で、平成30年7月から新たに3点の彫刻作品が公園内に設置されています。
展示された作品は、竪坑櫓前の「妙夢(みょうむ)」、竪坑開閉所内の「意心帰(いしんき)」、原炭ポケット前の「吹雪(ふぶき)」
炭鉱遺産と芸術のコラボがより一層雰囲気を高めてくれます。
青空で赤が映える日でもよし、曇天の日や星空と一緒だったり雪に覆われあたり一面真っ白のロケーションなど、まったく違った顔を見せてくれる場所です。
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。