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動画記事 3:43
秋の京都府京都市「西芳寺(苔寺)」は苔と紅葉が美しい!建物も素晴らしい名刹の拝観は予約制!
自然 観光・旅行 伝統文化- 376 回再生
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京都府京都市の西芳寺(苔寺)動画紹介 写真:京都・西芳寺(苔寺)の庭園 今回は、『AQUA Geo Graphic』さん制作の『[8K] 西芳寺(苔寺)と紅葉 Saihoji Temple (moss temple) and autumn leaves』という動画を紹介します。 まずは、世界中から観光客が訪れる秋の西芳寺の美しさを動画でお楽しみください。 西芳寺(苔寺)の歴史 写真:京都・西芳寺(苔寺)の庭園 京都市西京区に佇む、苔寺(こけでら)の愛称で親しまれている西芳寺(さいほうじ)。境内は120余種の苔で覆われています。奈良時代に聖武天皇の勅命を受けて行基が建立した寺院で、1300年以上の歴史を持つ名刹。その長い歴史の中で宗派を変えながらも、その時代時代に生きる人々を魅了してきました。 鎌倉時代には浄土宗の寺でしたが、戦乱で荒廃してしまいます。しかし、暦応2年(1339年)、高僧で作庭(さくてい)の名手である夢窓國師(むそうこくし)の手により、禅寺として復興。西芳寺の庭園は、金閣寺や銀閣寺など時代を代表する庭園のモデルにもなっています。 世界文化遺産に登録されている西芳寺(苔寺)の見どころは美しい庭園! 写真:京都・西芳寺(苔寺)の庭園 西芳寺の見どころは、苔寺という名のとおり境内を覆う苔と、作庭の名手と言われた夢窓國師の手によって作られた庭園です。 西芳寺の庭園は上下2段に分かれ、上段は枯山水式の庭園、下段は黄金池(おうごんち)を中心とした池泉回遊式庭園となっています。ただし上段については現在、非公開となっています。 まず、参拝者は本堂・西来堂で写経と読経のあと祈願をしたのちに、庭園散策をします。 西芳寺庭園下段の見どころの中心となる黄金池は、「心」の字をかたどっているため、心字池(しんじいけ)とも呼ばれています。紅葉の見頃の時季には、池の上や苔の上に舞い散る紅葉と苔の緑とのコントラストが美しい景観を作り出しています。 茶室・湘南亭(しょうなんてい)も下段における見どころの一つ。湘南亭は千利休の次男、千少庵(せんのしょうあん)によって再建された茶室と言われています。北側に張り出した月見台から見える黄金池の景色はまさに絶景。湘南亭は国の重要文化財にも指定されています。 庭園上段は非公開となっていますが、指東庵(しとうあん)には開祖である行基菩薩、眞如法親王、夢窓國師のご位牌、藤原親秀夫妻と夢窓國師の木像が安置されています。 そして、上段には枯山水(かれさんすい)が配されています。枯山水は1339年に夢窓國師が作庭した頃の石組みが残る歴史が感じられる場所。 西芳寺の青々とした苔の見頃は梅雨、紅葉見頃は11月 写真:京都・西芳寺(苔寺)の庭園 苔と紅葉のコントラストが楽しめる時季は、11月中旬から下旬にかけて。120余種の苔が青々と色づく見頃は、梅雨の時季6月~7月と言われています。西芳寺のInstagramでは、日々移ろいゆく美しい庭の様子を随時アップされています。旅の計画の参考のしてみてはいかがでしょうか。 西芳寺は事前申込必須の予約制!拝観料や所要時間もご紹介 以前はいつでも拝観できた西芳寺ですが、参拝客が増えたことにより、ゴミの増加や騒音などの観光公害が発生するようになりました。そこで、昭和52年(1977年)から事前申込による予約を受け、少数参拝制を導入しています。 京都観光の際に訪れたい方は、参拝日をあらかじめ決めて申し込みましょう。西芳寺の参拝の予約方法は、往復はがきとオンライン申込の2つ。 ●往復はがき申込 受付期間:2か月前~1か月前(消印) 人数:1組2人まで 拝観料(参拝冥加料):1人4000円以上 ●オンライン申込 受付期間:2か月前~前日23:59 人数:1組2人まで 拝観料(参拝冥加料):1人4000円以上 申込方法によって受付期間等も異なります。上記は2024年3月時点の情報です。最新情報は公式ホームページをご確認の上、事前にお申込みください。 庭園非公開の冬の西芳寺(苔寺)の楽しみ方 写真:京都・西芳寺 庭園を休ませる目的もあり、冬の間庭園は非公開となりますが、冬は、また違った西芳寺がご覧いただけます。普段は非公開となっている総門から入山でき、本堂では御本尊阿弥陀如来を囲むの襖絵が全面公開されます。冬の凛とした空気の中、禅寺ならではの魅力をお楽しみください。 京都「西芳寺(苔寺)」まとめ 写真:京都・西芳寺(苔寺)の庭園 京都の西芳寺は、「ユネスコ世界遺産」や「古都京都の文化財」にも登録されている寺院です。 西芳寺は、その絶景だけでなく御朱印も特徴的。拝観料をお納めする前に御朱印帳を渡していただくと、見開き2ページに亘る迫力満点の御朱印がいただけます。 西芳寺への交通アクセスは、電車よりもバスの利用がおすすめ。電車の場合、松尾大社という神社が目の前にある、松尾駅から少し距離があります。バスならバス停「苔寺・すず虫寺」から徒歩3分。 徒歩圏内には、願い事をひとつだけ叶えてもらえると人気の「鈴虫寺(華厳寺)」があるので、あわせて参拝してみてはいかがでしょうか。 静寂の中で京都の文化、自然を楽しめる西芳寺。新たな京都の魅力とともに、新しいご自身を見つけられる機会になるかもしれません。 【公式ホームページ】西芳寺 【トリップアドバイザー】西芳寺 -
動画記事 3:47
京都市右京区の龍安寺とは?枯山水の石庭とエリザベス女王も魅了した空間
芸術・建築物 観光・旅行- 292 回再生
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龍安寺 動画紹介 今回ご紹介する動画「Ryoanji Temple - Kyoto - 龍安寺」は、京都屈指の禅寺「龍安寺(りょうあんじ)」を簡潔に美しくまとめた映像作品です。石庭の全景を中心に、背景に広がる静寂と日本文化の深さを感じさせる構成が魅力。短時間ながら、枯山水(かれさんすい)の世界観がしっかり伝わる内容となっています。 京都市右京区にある龍安寺とは? 龍安寺はどこにある? 龍安寺は、京都市右京区に位置する臨済宗妙心寺派の禅寺(ぜんでら)です。 ※禅寺とは、禅宗の教えを伝える仏教寺院で、座禅・修行・静寂・無心など精神修養を重視するのが特徴です。 写真:京都・龍安寺の新緑 観光地として有名な金閣寺からも徒歩圏内にあり、同じく世界遺産の仁和寺や妙心寺にも近く、禅の文化を体感できるエリアとして人気があります。 有名な観光地に比べて比較的人が少なく、静かに庭園を楽しみたい方にはぴったりの“京都の穴場”スポットです。 なぜ世界遺産に登録された? 龍安寺は1994年、「古都京都の文化財」の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。その最大の理由は、枯山水庭園の究極形とも言える石庭の存在。シンプルながら哲学的な構造と美的価値が世界に認められたのです。 エリザベス女王も訪れた? 龍安寺の国際的な注目を高めたきっかけの一つが、1975年にイギリスのエリザベス女王が訪問したことです。彼女は石庭の前に静かに座り、「この庭には何か説明できない魅力がある」と語ったと伝えられています。以降、外国人観光客にも禅文化の象徴として広く知られるようになりました。 龍安寺の歴史と背景とは? 写真:京都市の龍安寺 もともとはどんな場所だった? 龍安寺のあるこの地は、もともと平安時代に豪族・藤原氏の別荘地として使われていたと伝えられています。静かな山裾の立地は、貴族が四季折々の自然を楽しみ、詩歌や茶の湯に親しむには理想的な空間だったと考えられます。 その後、室町時代の1450年、将軍家の重臣である細川勝元が、徳大寺家の別荘地を改めて禅寺とし、龍安寺を創建しました。当時は応仁の乱(1467年〜)を間近に控える緊張の時代であり、武士たちは精神的安らぎと教養を求めて禅宗を庇護しました。龍安寺もその流れの中で整備され、現在のような禅寺の姿になったのです。 龍安寺という名称は「龍が安らかに眠る地」を意味し、禅における精神の平穏や無我の境地を象徴しています。自然と人為が調和するこの寺院には、当時の知識人・僧侶たちの思想が深く根づいています。 済宗妙心寺派とは? 写真:京都・龍安寺の石像 龍安寺は臨済宗妙心寺派という禅宗の一派に属しています。臨済宗(りんざいしゅう)は、中国・唐代の禅僧「臨済義玄(りんざいぎげん)」の教えを源流とし、鎌倉時代に日本に伝えられました。特徴は、座禅だけでなく、日常の行為や問答を通して悟りを得るという実践的なスタイルです。 妙心寺派はその中でも最大規模の宗派で、京都の妙心寺を本山とし、全国に約3,400の末寺を持つ宗団です。 境内では、修行僧が朝夕の勤行を続けており、観光の場でありながら今なお現役の修行寺としての面も持ち合わせています。 火災や再建の歴史は? 写真:京都の龍安寺・方丈の勅使門 龍安寺はその長い歴史の中で、何度か災難にも見舞われています。中でも1797年の火災では方丈(本堂)を含む主要な建物が焼失しました。この火災は周辺地域にも被害を与える大火事だったと伝えられており、現在の方丈は1606年(慶長11年)に建てられていた塔頭・西源院の建物を移築したものといわれています。 その後も明治期や戦後にも一部修復や保存整備が行われており、今の美しい姿は多くの人々の手によって守られてきた賜物です。建物だけでなく、庭園も時代に応じて整備されており、現在の石庭は20世紀後半に文化財保護の観点から再調査・復元が行われています。現代に残る静謐な空間は、そうした努力の積み重ねの成果なのです。 龍安寺の枯山水石庭の魅力とは? 写真:京都・龍安寺の石庭と紅葉 石庭のサイズと構造は? 龍安寺の石庭は、東西約25メートル、南北約10メートル、面積約250平方メートルの長方形で、白砂を敷き詰め、15個の石を5つの石組(5・2・3・2・3)に分けて配置しています。方丈の縁側から鑑賞する形式で、三方(東・南・西)を築地塀に囲まれています。 石は苔に囲まれて小島のように見え、砂には熊手で引かれた波紋が施されています。壁面の古びた土塀も庭の一部として設計されており、年月の変化が趣を深めています。 枯山水とは何? 写真:日本庭園・枯山水 枯山水(かれさんすい)は、水を使わずに石・砂・苔などの素材で自然の風景を象徴的に表現する日本独自の庭園様式です。禅宗寺院に多く見られ、精神修養や瞑想のための空間として機能します。 砂は川や海の流れ、石は山や島を象徴するとされ、自然を抽象的・象徴的に表現することにより、観る者の内面に問いを投げかけます。 石は何を意味しているの? 石庭に配置された15個の石には、明確な意味は伝わっていません。しかしその謎こそが、多くの人の興味を惹きつける要素にもなっています。 写真:京都・龍安寺の枯山水 最も有名なのが「虎の子渡し」と呼ばれる説。これは、虎が子どもを連れて川を渡る様子を石と砂で表現しているというものです。大きな石が親虎、小石が子虎、白砂は流れる水を象徴しています。 その他にも「海に浮かぶ島々」を象徴している説や、「無限や空の概念」を表す抽象芸術としての解釈もあります。明確な正解がないからこそ、訪れるたびに新たな視点でこの庭を見直すことができるのです。 また、「すべてを理解しようとしない」「見るたびに自分の内面が映る」という禅的な思想が、この石庭には強く込められています。 なぜ1つの石が必ず見えない? この石庭の最大の特徴は、どの位置から見ても15個すべての石が同時に見えないという点です。これは偶然ではなく、明らかに計算された設計だと考えられています。この設計には「人は完全な真理をすべて見ることはできない」という禅の思想が込められているともいわれています。 観賞する位置によって庭の印象が変化し、観る者自身の精神状態が映し出されるような感覚を与える、まさに哲学的空間となっており、禅の本質として訪れる者に深い思索を促す仕掛けといえるでしょう。 龍安寺の拝観情報と楽しみ方とは? 拝観料・拝観時間は? 龍安寺の拝観料は、大人600円、高校生500円、小・中学生300円(2024年6月時点)。 拝観時間は3月〜11月が8:00〜17:00、12月〜2月は8:30〜16:30です。 年中無休で開門しており、早朝や閉門直前は比較的空いており、静かに鑑賞するにはおすすめです。 アクセスは?どの駅が最寄り? 最寄り駅は京福電鉄(嵐電)北野線の「龍安寺駅」で、そこから徒歩約8分。また、京都駅からは市バス50系統で約30分、「竜安寺前」バス停で下車すぐです。「立命館大学前」バス停からも徒歩約10分となっています。 COOLJAPANVIDEOS ベストな訪問時間帯・季節は? 春は新緑、秋は紅葉と、季節によってまったく異なる表情を見せてくれるのが龍安寺の魅力。特に11月中旬の紅葉シーズンは石庭と赤く色づいた背景が写真映えするとSNSでも話題です。 インスタ映えスポットは? 人気の撮影スポットは、方丈の縁側から石庭を一望できるポイント。また、方丈の中から柱越しに見える構図も静寂とバランスが強調され、インスタ映え抜群。鏡容池の水面に映る紅葉も見逃せません。 周辺には何がある? 写真:金閣寺 周辺には金閣寺(東へ約1.5km、徒歩約18分)、仁和寺(西へ約0.8km、徒歩約11分)、妙心寺(南東へ約1.4km)など、禅宗の名刹が集中しています。「きぬかけの路」と呼ばれる観光コースとしても有名で、抹茶カフェや甘味処なども充実しています。 まとめ:龍安寺はなぜ今も人々を惹きつけるのか? 龍安寺の魅力は、その静けさ、視覚の妙、そして意味の奥深さにあります。枯山水庭園という一見シンプルな構成の中に、無数の解釈と美的体験が詰まっているからこそ、エリザベス女王をも魅了したのです。 京都旅行を計画しているなら、喧騒から離れて静かに思索するひとときを過ごせる龍安寺は、まさに「知る人ぞ知る名所」。哲学と美が融合したこの空間を、ぜひ一度その目で確かめてください。 【公式サイト】http://www.ryoanji.jp/smph/ -
動画記事 4:09
京都市左京区・銀閣寺はなぜ“銀”?金閣寺との比較で見えてくる世界遺産の魅力
芸術・建築物 歴史 観光・旅行- 232 回再生
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銀閣寺・慈照寺 動画紹介 京都市左京区にある銀閣寺(正式名:慈照寺/じしょうじ)。 今回ご紹介する動画「銀閣寺・慈照寺 Ginkakuji Temple」では、その魅力がたっぷりと映像で紹介されています。 冒頭(00:00)から映し出される竹垣と石垣、そしてゆるやかな小道。鳥の声が静かに響く中、散策を楽しむ訪問者の姿が印象的です。 見どころの一つである銀沙灘(ぎんしゃだん)や、苔に覆われた庭園、そして流れる水音に癒される滝の様子なども(01:12)以降で美しく撮影されています。動画を見終わるころには、まるで自分が現地を歩いたかのような気持ちにさせてくれるでしょう。 京都市左京区の世界遺産「銀閣寺」とは 銀閣寺は、室町幕府8代将軍・足利義政(あしかが よしまさ)によって建立された禅寺で、正式には「東山慈照寺」といいます。 金閣寺(鹿苑寺)と並び称されるこの寺は、義政が隠居後の住まいとして造営した「東山殿」が前身。その後、義政の死後に禅寺として改められました。 写真:京都市の世界文化遺産「銀閣寺の観音殿」 建物の中心は「観音殿(かんのんでん)」。こちらがいわゆる「銀閣(ぎんかく)」です。名前に「銀」と付きますが、実は一切銀箔は使われておらず、その渋さと控えめな美しさこそが東山文化の象徴といわれています。 1994年には、ユネスコの世界文化遺産として「古都京都の文化財」の一つに登録されました。あわせて、境内の中心建築である観音殿(銀閣)は、室町時代の楼閣建築としての価値が認められ、昭和26年(1951年)に国宝に指定されています。 庭園美の粋!銀閣寺の見どころとは 写真:京都市・銀閣寺の銀沙灘 銀沙灘と向月台の造形美 銀閣寺の象徴といえば、白砂で描かれた枯山水「銀沙灘」。月の光を反射するように整えられたとされ、夜の美しさを想像させる幻想的な光景です。隣にある「向月台(こうげつだい)」は、満月を観賞するための台と伝えられています。 写真:京都市の世界遺産「銀閣寺」の観音殿と向月台 これらは「インスタ映え」するフォトスポットとしても人気。真っ白な砂の模様が光の加減で表情を変える様子は、何度見ても飽きません。 苔庭と池のある庭園の静寂 境内を歩きはじめてまず目に入るのが、しっとりと広がる苔庭(こけにわ)です。苔は日陰と湿気を好む植物ですが、ここ銀閣寺では一面に緑の絨毯のように広がっており、まさに手入れの行き届いた静寂の世界。 写真:京都市の銀閣寺の苔 季節によって緑の色合いが微妙に変化するのも魅力で、春のやわらかな新緑、夏の濃い深緑、秋に落ち葉と混ざり合う褐色、冬には霜が降りて少し銀色がかった姿に変わります。これらはどれも風情があり、訪れる季節によって異なる表情を楽しめます。 こうした庭園を歩いていると、視覚だけでなく、空気感そのものが変化しているような錯覚を覚えます。日常の喧騒から離れ、心を整える時間が流れていきます。 細部に宿る伝統美 銀閣寺の魅力は、決して大きな建造物や有名な名称だけにとどまりません。むしろ、訪れる人々を惹きつけてやまないのは、小さな細部に宿る伝統の美しさです。 たとえば、庭の奥には水が岩を静かに滑り落ちる滝があり、動画の(01:12)では、その様子がしっとりと映されています。この滝は特に大きな音を立てるわけではありませんが、周囲の苔むした岩や木々と調和し、見る者に「自然との一体感」を感じさせてくれます。 写真:京都市・銀閣寺の洗月泉 道すがらには、小さな石橋が架けられていたり、繊細に組まれた竹垣(たけがき)が庭の区画を優しく仕切っていたりと、視線を落とせば落とすほど「気づき」が増えていきます。さらに、赤い実をつけた低木や季節の草花もあり、緑の中にさりげないアクセントを加えています。 これらは一見すると脇役に思えるかもしれませんが、日本庭園においては非常に重要な役割を担っています。主張しすぎない、けれど目を惹く——このバランスこそが“わび・さび”の真髄ともいえるでしょう。 また、散策路には石灯籠や苔むした階段などもあり、歩を進めるごとに新たな視点や発見があります。まるで一冊の絵巻物を自分の足でめくっていくような感覚です。 訪れる前に知りたい!銀閣寺のアクセス・拝観情報 銀閣寺へは、京阪電車「出町柳駅」から市バス「銀閣寺前」行きに乗車、約10分ほどで到着します。バス停からは徒歩約5分。 哲学の道沿いを歩くルートもおすすめで、四季折々の風景とともにゆったりとした時間が流れます。 拝観料 大人 500円、小中学生 300円 拝観時間 年中無休8:30~17:00(3月〜11月)9:00~16:30(12月〜2月) 所要時間は約40分〜1時間が目安。朝の時間帯は比較的空いており、静かに見学できます。 周辺観光スポット 哲学の道 写真:京都市・桜咲く春の哲学の道 銀閣寺から南へと続く「哲学の道」は、疏水(そすい)沿いに桜並木が続く静かな散策路です。春は満開の桜が咲き誇り、秋は落ち葉の絨毯が道を彩ります。文豪・西田幾多郎が歩いた道としても知られ、四季折々の風情が楽しめます。 永観堂・南禅寺方面 写真:永観堂禅林寺・紅葉ライトアップ 徒歩15〜20分圏内には、紅葉の名所として名高い「永観堂」や、水路閣がシンボルの「南禅寺」があります。どちらも歴史ある禅寺で、庭園や建築美も見ごたえがあり、銀閣寺と合わせて訪れるのに最適です。 京料理のランチスポット 銀閣寺周辺には、湯豆腐や生麩田楽、京野菜を使った伝統的な料理を楽しめる老舗の食事処が点在しています。落ち着いた和の空間で味わうランチは、観光の合間にぴったり。散策後のひと休みにもおすすめです。 訪問者の声と体験談から見る銀閣寺の魅力 口コミでわかる感動ポイント 「思ったより静かで心が洗われた」「どこを見ても美しく、写真を撮る手が止まらなかった」といった口コミが多数寄せられています。 海外観光客からも「Zenの精神を体験できる場所」「京都の中でも最も落ち着いた寺」といった高評価が多く見られます。 写真好きにおすすめのスポット 銀沙灘、観音殿、池のリフレクションなど、撮影映えする構図が豊富。秋の紅葉、春の新緑、冬の雪化粧といった季節ごとの風景も魅力です。 撮影のコツとしては、朝の光が斜めに差し込む時間帯が最も美しく、人気が高い時間です。 まとめ|日本文化の本質を感じる静寂の世界 銀閣寺は、ただの観光地ではありません。日本人の「わび・さび」の感性が息づく場所であり、訪れるたびに新しい気づきと癒しを与えてくれる、そんな特別な空間です。 騒がしい日常を忘れて、ゆったりと心を整える旅先として、銀閣寺はぜひ一度足を運んでほしいスポットです。京都旅行を計画中の方は、ぜひルートに加えてみてください。 アクセス・公式情報 住所:京都府京都市左京区銀閣寺町2 電話番号:075-771-5725 公式サイト: https://www.shokoku-ji.jp/ginkakuji/