有田焼(伊万里焼)は17世紀時代のヨーロッパ王侯貴族も欲しがった日本が誇る佐賀県有田町の伝統工芸品!あのマイセンよりも古い歴史を持つ磁器が日本にはあった!
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日本の匠「有田焼」プロモーション動画について
Japanese Craftsmanshipが制作した、佐賀県有田町を中心に焼かれる磁器のプロモーション動画です。
2分ほどで見られる動画なので、
・日本の伝統工芸品「有田焼」ってどんな風に作られるの?
・日本の伝統工芸品「有田焼」の歴史や文化について詳しく知りたい!
という方にオススメです。
日本が誇る伝統工芸「有田焼」の文化と魅力について、動画に沿って詳しく説明していきます。
現在では、外国人の方も日本の美しい和の食器が注目されており、有田焼以外でも陶芸体験でオリジナルの食器を作るために、訪日観光をする方も目立っています。
日本の伝統工芸品「有田焼」の歴史は1600年代から
写真:有田焼のコーヒーカップ
有田焼とは、佐賀県有田町とその周辺地域で作られる磁器のこと。
別名:伊万里焼とも呼ばれる、400年以上の文化を持つ、日本の伝統工芸です。
その歴史は古く、ヨーロッパで初めて磁器を作ったとされる窯元「マイセン」より、100年も前から作製されていました。
有田泉山磁石場で、磁器の原料である陶石が発見されたのが、伊万里・有田焼の始まりです。
17世紀は、まだヨーロッパでは作れなかったため、白くて薄く、硬くてつややかな有田焼はヨーロッパの貴族に人気があり、17世紀後半には海外輸出も行われました。
この際、伊万里の港から出荷されたことから、「伊万里焼」とも呼ばれています。
日本の伝統工芸品「有田焼」の特徴と有名な重要文化財
有田焼は素地が純白で薄くて硬い磁器。
つややかな表面と、叩くと軽い金属音が鳴ります。
白地に「絵付け」と呼ばれる模様が入っており、素焼きした後に職人の手で一つ一つ丁寧に筆入れがされており、色鮮やか。
絵付けは、時代の文化を反映した特徴を持っています。
絵付け(色塗り)方法や成型方法により、様々な表現方法(種類)があるのも、有田焼の特徴でもあります。
主に「白磁(はくじ)」「陽刻(ようこく)」「染付(そめつけ)」「色絵(いろえ)」「青磁(せいじ)」「瑠璃釉(るりゆう)」「銹釉(さびゆう)」「辰砂(しんしゃ)」があり、どれも芸術品・美術品のような美しさです。
国の指定する重要文化財には、「色絵牡丹獅子文銚子」や、「染付花卉文徳利」など10以上の作品が選ばれているなど、日本の伝統工芸として高い評価を得ています。
日本の伝統工芸品「有田焼」の伝統的な作り方・製造方法
画像引用 :YouTube screenshot
有田焼は採石→成土→土こね→成形→素焼き→下絵付け→施釉→本焼という8工程を経て作られます。
そのため、1つの作品に多くの人が携わるのも大きな特徴。
九州陶磁文化館の館長、鈴田由紀夫氏は動画で次のように語っています。
「有田焼は分業で、多くの人に供給できるようなシステムがある」。
風土が文化を育み、何人もの職人の手を介して一つの伝統工芸品が、今日も生まれています。
こちらの動画でも制作過程が紹介されていますので、是非ご覧ください。
日本の伝統工芸品「有田焼」の値段や商品
写真:有田焼 陶器市
日常で使用する食器として重宝される有田焼。
夫婦茶碗やマグカップなど、贈り物としても最適。
高いものでは、100万円を超えるものもありますが、アウトレット品の茶碗は1000円以下と買いやすい値段のものも。
Amazon(アマゾン)、楽天などの通販でも多くの商品を取り扱っており、特に人気の商品は「コーヒーカップ」「マグカップ」「湯飲み」などとなっています。
毎年、ゴールデンウイークごろに開催されるイベント「有田陶器市」では、手ごろな値段の有田焼が入手できるので、観光に訪れる人もいます。
日本の伝統工芸品「有田焼」の文化と魅力のまとめ
有田焼の歴史に触れながら、有田町の美しい街並みや、磁器の作成に取り組む職人の技が見られます。
世界で有名な名窯「マイセン」より古い歴史を持つ日本の伝統工芸「有田焼」。
こちらの動画では2分ほどで、有田焼の歴史・産業や特徴、職人技について知ることができるので、興味がある方はぜひ見てくださいね。
日本の伝統工芸品「有田焼」の魅力をこの動画で堪能ください!
【公式ホームページ】伝統工芸青山スクエア
https://kougeihin.jp/