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動画記事 3:52
新潟県の村上木彫堆朱は平安時代から伝わる伝統の職人技術で作られる!誰もが知りたい貴重な製作工程を一挙紹介!
伝統文化 伝統工芸- 42 回再生
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新潟県の伝統工芸品・村上木彫堆朱が堪能できる動画の紹介 こちらは「伝統工芸 青山スクエア」が公開した動画「手技TEWAZA「村上木彫堆朱」Murakami Kibori Lacquerware/伝統工芸 青山スクエア Japan traditional crafts Aoyama Square」です。 動画で紹介されている村上木彫堆朱(むらかみきぼりついしゅ)とは、堆朱(ついしゅ)・堆黒(ついこく)・朱溜塗(しゅまりぬり)等の6種類ある彫りの総称で、平安時代から天然の漆の生産地として広く知られている新潟県村上地方の伝統工芸です。 村上木彫堆朱は、15世紀の初めに、京都の漆器職人が中国の堆朱(ついしゅ)を真似て、木彫の上に漆を塗る技法として始め、その技法が村上地方で寺院を建てた時に伝えられたものです。 最初に寺院を建てた宮大工が技術を覚え、その後江戸時代になるとその技術が武士へ、そして町民に伝わり現在へと至ります。 こちらの記事では、そんな村上木彫堆朱について紹介します。 村上木彫堆朱の工程 画像引用 :YouTube screenshot 村上木彫堆朱を職人が手仕事で作る18~20工程の内のいくつかを動画に沿って紹介させて頂きます。 1、図案 [動画 0:40~] 下絵描きとも呼ばれ、図案として彫刻の目安となる下絵を木皿に直接描きます。 強弱の表現が出来る毛筆描きが基本となっています。 2、木彫り [動画 0:47~] 工程1で描いた下絵の上から裏白と呼ばれている彫刻刀を操り、木彫が行われます。 平面的な肉合彫と立体的な引下げ彫の二種類があります。 動画上では、木を生き物として、一つ一つの木によって違う木目を活かして彫ることが一番大事なこと職人はインタビューで語ります。 3、トクサがけ [動画 1:18~] 刀痕の粗さをサンドペーパー(古くはトサクを使用)で研磨し、彫刻に丸みと柔らかさを出す工程です。 これにより、一層立体的な作品に仕上がります。 4、木固め 生漆に紅殻を少量加え、ハケを使って木地全体に漆をしみ込ませる工程です。 堅牢堆朱の基礎固めに行われ、こちらも大事な作業です。 画像引用 :YouTube screenshot 5、錆付け [動画 1:29~] 丈夫な漆器を作るための大切な下塗りの工程で、生漆と砥の粉を調合し、彫刻の無い無地部分に2~3回塗ります。 6、錆研ぎ 皇室の砥石を用いて塗面を水研ぎする工程。 錆付けと共に行われ、2~3回繰り返し、錆付け後、最低数日間は乾燥させます。 7、中塗り [動画 1:40~] 彫刻された模様を漆で埋め潰してしまわないように、タンポや指頭で漆をたたき、刷毛で塗り上げる工程。 基本的には無油精製漆を使用します。 8、中塗り研ぎ 村上砥石と呼ばれるキメ細やかな天然石の砥石や水ヤスリで塗り面を丹念に水研ぎする工程です。 9、上塗り [動画 2:06~] 色鮮やかな朱漆を用いて、中塗り同様に彫模様を埋めないように、タンポや指頭で漆をたたき、刷毛で塗り上げます。 画像引用 :YouTube screenshot 10、艶消し [動画 2:23~] 上塗りされたツヤのある塗り肌を、木炭や砥の粉で平らに水研ぎすることで、渋く落ち着きのある塗り物に仕上げる大事な工程です。 11、毛彫り [動画 2:44~] 再び彫り師によって彫刻が施されます。 先の細かい三角刀で木彫りを補う為の細かい彫刻を施します。 葉脈、羽毛、山肌などの表現が行われます。 12、摺り込み [動画 3:06~] 上質の生漆に少量の紅殻を加え、器物全体に刷毛で擦摺込む作業。 艶消し肌はしっとりと引き締まり、これで村上木彫堆朱の完成です。 芸術品のような美しい完成品は動画の3:23よりご覧になることができます。 この独自の技法は新潟県無形文化財に、また村上木彫堆朱として国の伝統的工芸品に指定されています。 新潟県の伝統個迎品・村上木彫堆朱まとめ 画像引用 :YouTube screenshot 平安時代から伝わっている歴史ある伝統工芸品・村上木彫堆朱は重箱、盃、茶器、花器、菓子器、酒器等などお祝いやお土産、プレゼントに喜ばれる製品があります。 職人達が古くから磨き上げ、伝えてきた技術を堪能出来る村上木彫堆朱は、まさに日本の生きた歴史の証となっているのです。 【公式ホームページ】村上木彫堆朱 | 伝統的工芸品 | 伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0509/ -
動画記事 2:30
越後上布の雪さらしは新潟県の冬の季節にしか見られない貴重な伝統工芸品。精魂込めて作られた越後上布は和の象徴でもある着物を美しく仕立てる。
伝統文化- 70 回再生
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雪さらしとは? 「【4K】越後上布の雪さらし(南魚沼市塩沢地区)」は、麻織物を作る工程で大事な雪さらしについて紹介をしている動画です。 雪さらしとは、雪の紫外線反射を利用して漂白をする、越後上布において重要な工程の一つです。 この工程は江戸時代から行われており、その工程が取り入れられている越後上布は日本が誇る伝統工芸品です。 自然の力に頼ることで、人工的にするよりも綺麗に漂白することができます。 その鮮やかな仕上がりから、越後上布では無くてはならない工程となっています。 この雪さらしは毎年2月下旬から4月上旬までの良く晴れた日の新潟県南魚沼市で行われており、一つの布に対して雪さらしは約1週間程度行われます。 雪さらしを必要とする伝統工芸品について 越後上布の重要な工程である雪さらしですが、他の工芸品にもこの工程は受け継がれています。 一つ目は小千谷縮で、麻織物の最高峰ともされている立派な日本が誇る織物です。 苧麻(ラミー)を素材として使用しており、ユネスコ世界無形文化遺産登録されていることから、世界的にも有名な日本の伝統工芸品の一つとされています。 二つ目は塩沢紬で、越後上布無くして塩沢紬は作られなかったほど、縁の深い織物となっています。 塩沢紬も伝統工芸品として日本に登録されています。 雪さらしの歴史と織物についてのまとめ 日本が誇る伝統工芸品の一つ越後上布、その工程において重要とされている雪さらしについて、ご紹介させて頂きました。 日本の歴史においても深く繋がりがあり、和の象徴でもある着物にも使用されていることから、その重要性が分かるのでは無いでしょうか。 動画でも雪さらしの雄大さを堪能することが出来ますが、新潟県にある塩沢織物研修センターに行くことで、実際に雪さらしを見学することも出来ます。 2月から4月にかけて日本に、そして新潟県に足を運ぶ機会がありましたら、ぜひ見学を検討してみてはいかがでしょうか。 -
動画記事 3:21
新潟県新潟市で開催される白根大凧合戦の大迫力を動画で!思わず惹き込まれる300年の歴史ある勇壮な合戦のルールや楽しみ方もあわせて解説!
祭り・イベント 伝統文化 観光・旅行- 76 回再生
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新潟県新潟市「白根大凧合戦」動画紹介 今回は『ぴきねこ-pikineko【photographer】』さん制作の『空に舞う大凧を撮ってきた・白根大凧合戦2022・令和4年6月5日 大高組VS謙信組 役者組VS一心太助組 japanese Shirone Giant Kite Battle』という動画を紹介します。 毎年6月上旬に新潟県新潟市南区白根と、同区西白根(味方地区)で開催される白根大凧合戦(しろねおおたこがっせん)。東軍、西軍に分かれた13組が大凧をぶつけ合い、勝敗を競う勇壮なお祭りです。インスタ映えするお祭りとしても知られています。 動画では、東軍大高組、役者組と西軍謙信組、一心太助組の勝負の様子が映し出されています。見るからに巨大な凧が空中で戦う様子は、見ているだけでも心が躍るのではないでしょうか。歴史と伝統を受け継いできた白根大凧合戦の様子をまずは動画でご覧ください。 白根大凧合戦が行われる目的は?歴史や込められた願いを解説! 写真:白根大凧合戦 新潟県新潟市南区白根と味方地区で開催されている白根大凧合戦は、300年の歴史を誇るお祭り。新潟の初夏の訪れを知らせる風物詩として親しまれています。 白根大凧合戦の始まりは、江戸時代の中期頃にまで遡ります。中ノ口川の堤防改修工事完成のお祝いを目的に白根側の人々が凧を揚げたことがきっかけでした。ところが、対岸の西白根側へ落ちてしまい、田畑が荒れてしまう結果に。それに怒った西白根側の人々も凧を揚げ、白根側にたたき落としたことが起源と言われています。 白根大凧合戦には、各地のお祭り同様に願いも込められています。子どもの誕生のお祝いや、五穀豊穣の祈りが天に届きますようにとの願いを込め、凧を高く揚げているのです。 白根大凧合戦のルールは?勝敗の決め方は?これさえ押さえれば、白根大凧合戦をさらに楽しめる! 写真:大凧 白根大凧合戦は、中ノ口川を挟んで、東軍6組(白根側)と西軍7組(西白根側)に分かれます。そして、両岸から大凧を揚げて空中で絡ませ、相手の綱が切れるまで引き合い勝負を決めるのです。 白根大凧合戦に使用される大凧の大きさは、何と畳24畳分もあり、重さはなんと50kg。 東軍が低空で大凧を飛ばし、西軍は東軍の大凧に覆い被さるように綱を交差させ、真っ逆さまに川の水面に叩きつけ、綱が切れるまで引き合います。 綱を切れば「勝ち」となり、1勝を獲得。制限時間内に綱を切れなかった場合は引き分け、どちらの組も0.5勝となります。また、綱を引き合う前に凧同士が離れてしまうと、「ナキワカレ」となり勝敗がつきません。 これが、大凧合戦の基本的な勝敗の決め方ですが、実際には複数の組が同時に凧を揚げるため、いくつかの凧が一緒に掛かることも。状況によって勝敗のつけ方が変わるため、観客もハラハラドキドキしながら勝負の行方を見守ることになります。 期間中の成績によって各組の順位が決まって、優勝の組が決定します。 2023年の白根大凧合戦の日程は?大凧合戦の他にも花火やパレードなど見どころいっぱいです! 写真:花火 これまで開催期間を短縮していた白根大凧合戦が2022年は通常開催となりましたが、イベントは中止されていたため、お祭りを満喫できなかったという観光客も多かったかもしれません。 しかし、2023年の開催期間は6月1日から5日までの5日間、これまで中止されていた子ども大凧大会が5月31日に、市中パレードが6月1日に開催されることが発表されています。 さらに、大凧合戦を盛り上げる一大イベント、花火大会も開催されることが予想されます。例年であれば、期間中の土曜日に開催、雨天の場合は翌日曜日に開催されます。 いよいよ本格的な復活が予想される白根大凧合戦。詳細は新潟市南区観光協会のホームページに掲載されていきますので、ぜひチェックしておいてください。 大凧合戦や凧の魅力を学べる「しろね大凧と歴史の館」の見どころをご紹介! 大凧合戦はもちろん、凧の魅力を学び、体験できる世界最大級の凧の博物館。それが、新潟市南区にある「しろね大凧と歴史の館」です。国内はもちろん、世界の珍しい凧も展示されているので、お子様連れもきっと楽しめることでしょう。 エントランスで出迎えてくれる大凧合戦で使われている実寸大の凧は迫力満点!展示コーナーでは、大凧に使われている材料も見ることができます。 館内は、大凧合戦の様子を壁の写真や映像などで体感できるので、大凧合戦の時期に来られないという人にもおすすめ。 また、風洞実験室で実際に揚げることもできる本格的な凧の製作体験もできます。ぜひ童心にかえり凧揚げを楽しんでみましょう。天気が良い日は、外で凧を揚げることも。 さらに、お土産コーナーでは、気に入った絵柄の凧に名前を入れて購入できるので、お祝いの品として人気。白根大凧合戦の開催期間中には臨時駐車場が設けられ、駐車場から会場へは無料シャトルバスも出ています。交通アクセス等についての詳細は、新潟市南区観光協会のホームページにてご確認ください。 白根大凧合戦まとめ 畳24畳分もある巨大な凧が空を舞い戦いを繰り広げる様は、まさに合戦と呼ぶのにふさわしい光景でしょう。大迫力の白根大凧合戦は、ぜひ実際に見ていただきたいお祭りです。 屋台などの露天も、2022年から復活しているので、今年もさらなる賑わいをみせることでしょう。 お祭り好きな人、新潟の伝統技術で作られた巨大な凧を見たい人、大凧合戦の様子に血が騒ぐという人は、ぜひ6月に新潟観光の予定を組んでください。大迫力の白根大凧合戦の観戦は、きっとエキサイティングな体験になることでしょう。